ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

石井桃子先生、さようなら...

昨日の『朝日新聞』夕刊で、石井桃子氏が101歳でお亡くなりになったとの報に接しました。この「ユーリの部屋」でも、2007年10月29日・2008年1月5日付で書かせていただきましたので、なんとなく気落ちした気分です。1月には車椅子で朝日賞を受賞されたとの記事が大きく掲載されていたので、まだまだお元気でいらっしゃるものと思っておりましたのに、非常に残念です。さっそく、我が家のミッフィーに訃報を伝えると、「もう、これからはミッフィーじゃなくて、うさこちゃんと呼んでね。わたしを日本にしょうかいしてくださった、石井桃子先生がいなくなっちゃったんだから」と、しょんぼりしていました。一つの時代が終わった感じですね。『ノンちゃん雲に乗る』もおもしろかったなあ。あの想像力豊かな時代に、よい本に巡りあえて実に幸いだった、と思います。先生、長らくお疲れさまでした。そしてありがとうございました。どうぞ安らかにおやすみください。

また、学部生時代のドイツ語の先生から、新刊書が送られてきました。以前にもご著書を送ってくださったので、もうこれで二冊目です。単位とは別に、好きで4年間もドイツ語を履修しただけあって、先生にはまだ覚えられているようなのですが、これはありがたいことですね。問題は、ご本をいただくばかりで、こちらからは何も進呈できないことです。マレーシアからの帰国後にも、静かで上品な料亭でご馳走していただいたのですが。

さて、私の住む場所から徒歩数分の小高い山では、今が桜の満開です。山桜なので、都会の真ん中や川べりで見かけるものよりも、遥かに樹の背丈が高く、見積もるところ、10数メートルはあります。大空高く見上げると、すくっと伸びた細い幹に細かな枝が絨毯模様のように重なって広がり、その先から白っぽい薄桃色の小さい花びらが一面に咲き誇っているのです。とても美しい光景です。秋には、同じように、もみじの木が赤黄色の模様に広がって、これまた高級絹織物のようなのです。

昨夜は、マレー語聖書に関して、またまたおもしろい文献を見つけてしまいました。時間のある時に目を通して整理しておかないと、後が大変です。というわけで、今日はこれにておしまい!
あ、チューリヒ大学神学部のSamuel Vollenweider教授の講演とワークショップについては、もう少しお待ちくださいね。