ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

閑話休題

今朝、メールを開くと、中学の元同級生からメッセージが届いていました。「ブログ日記みました。相変わらず勉強ばっかりしてるんだね」。主人に勧められて、軽い気持ちで年賀状にアドレスを書いたところ、彼女ばかりでなく、思いがけず、いろんな方達から、「読みました」「読みます」という肯定的な反応が返ってきて、こちらがびっくりしています。わざわざ、ありがとうございます。年に一往復だけのやりとりから、こうして連絡が広がっていくのは、ある面ありがたいことだと思います。黙っていたら、お互いにわからないままなので...。

彼女のメールで思い出したのですが、中学の頃は、三食ちゃんと食べていても、いつもおなかがすいていて、高校の頃は、毎日眠くて仕方がなかった、という感じですね。成長期かつ思春期だったからでしょう。彼女とは進路も別々でしたが、かえって何かと助けられたことを覚えています。自宅では読ませてもらえない雑誌を譲ってもらったり、彼女の家で飼っていた子犬に追っかけられたのがきっかけで、犬にも月経があることを教えてもらったりしました。(←犬恐怖症ゆえ、動物の生態をまったく知らなかったのです!)
今では何かと問題視されることの多い公立学校でも、私の時代には機会均等の理念が生きていたので、いろんな子が集まっていて、変な指導も含めてそれなりに鍛えられたためか、大人になってからが楽でした。

それから、ロンドン在住の広東系マレーシア人の友人からもメールがあり、マレーシアで看取っていたお母様が安らかに逝去された由、知らされました。出身地が、戦時中に日本軍の暴力行為のひどかった地域だったこともあり、彼の場合も、キリスト教と出会うまでは日本人が憎くて仕方がなかったと私に話してくれたことがあります。当然のことながら、このお母様も辛酸をなめられたことでしょう。同時に、その地はマレー半島におけるミナンカバウ文化の中心地でもあり、子どもの頃は、田んぼでマレー人の友達と一緒に走り回って遊んでいたとも語っていました。そのため、マレー人の行動原理が、今でもよくわかるのだそうです。現在は、ロンドン大学博士号を持つ牧師の彼ですけれども、研究会や学会で簡単に括られがちな「華人キリスト教・マレー人との関わり」というキーワードの背景には、彼の事例に見られるように、この二つの重要な要因が含まれることも、決して見逃すべきではなかろうと思います。

さて、今日も午後は神戸バイブルハウスに行ってきました。三回目ということで、顔ぶれがある程度定着し、質疑応答もますます活発化してきたように思います。今回は、三度もマイクを回していただいて、日々感じている問題、特に、非キリスト教圏の日本におけるキリスト教系病院の在り方や仏教など他宗教との関わり合いなどを、率直にお尋ねしました。以前も書いたように、参加者は高齢者が多いのですが、その中で私は、年齢的にはまだ多少の余裕があるためなのか、あるいは、ホスピスキリスト教系病院の実情内情に疎いせいか、割合にストレートな質問をしたかと思います。ただ、問題意識の根底には、どなたの質問にも共通するものが感じられ、その意味では興味深い時が過ごせました。この話は、またメモを整理して、私なりに理解したことや考えたことなど文章化したいと考えています。

最後に、B先生の甥御さんから教えていただいた岡義武(著)『近代日本の政治家岩波書店2001年)をようやく読み終えつつあります。確かに、非常におもしろい本です。枠組みなどで単純にパターン化していないところが、まず気に入りました。それ以上に、各人の政治決定過程における気質的要因や出自的要因、そして時代社会背景などが、是々非々バランスよく率直に記述されていて、とても感銘を受けました。その筆致には、学者としての高見から、あるいは、学問的批判の名の下に、人を安易に切り捨てたりしない温かさのようなものも感じられます。そこで思い出したのが、何年も前に読んだ緒方貞子先生の日本語版博士論文です。文体や言葉遣いや分析法が、本書とどこか似ているような箇所もあると思いました。師弟関係ですから、当然といえば当然なのですけれども。

では、この他にも予定があるので、今日はこの辺で失礼いたします。