過去のメーリングリストより抜粋を。
石角完爾『ユダヤ人国際弁護士が教える天才頭脳のつくり方』
・65億人の人間が地球にいるが、その中でユダヤ人はわずか1400万人しかいない。それなのに学問やビジネスで大きな存在感を示している。
・ユダヤ社会に息づく勉強法にはいくつかキーワードがある。
1.何事にも疑問を持ち、問いを設定する能力を身につける。
2.読書によって知識を広げる。
3.褒めることで自尊心を育む。
4.複数言語を習得する。
・タルムードは全30数巻。紀元500年ごろ主としてイラクのチグリス川とユーフラテス川に囲まれた、豊穣の地バビロニアで完成した。律法集、歴史書、格言集、言行録、民話伝承集、民族学集、博物学辞典、百科事典、医学書、哲学書、文学全集を収録したユダヤ学の総合体系全集だ。トーラーやタルムードの勉強はユダヤ人にとって面白い。
・ユダヤ人は、大量の読書を大切にする。アメリカのエリート教育では、大量の読書を求められる。実社会は唯一の正解などない世界ですから、大量の読書で培った知的競争力が武器になる。
・読書を幼い頃に習慣にすれば、大人になっても読書を通して学び続けることになる。学生時代には、テレビやパソコンで流行すたりのある情報に接するよりも、古典などを読んで、将来の知的競争力を育む土台を築くことが大切だ。
・ユダヤ人の多くが世界に股をかけて活躍しているのは、幼少期より複数言語に触れていることに理由がある。3ヶ国語を話す人も珍しくない。
・語学教育の方法は暗記法と同じ。繰り返し音読を行い、読み聞かせ、幼い頃から音と体感で頭に染み込ませる。
・子どもが幼い頃からいくつもの言葉をしゃべるように実地訓練を行う。まず音で覚えた後で、読み書きができるようになる。
・語学力を身につける秘訣は脳を活性化させる記憶術にある。語学の学習は、暗記の学習でもある。ユダヤ人のラバイは、膨大な宗教文書を完璧に暗記している。
・ユダヤ人の記憶術の秘訣は、聖書を常に座右において読み続けることにある。繰り返し読むために、この回数の多さが、記憶の秘訣の一つだ。ユダヤ人は聖書を黙読だけでなく音読もする。
・欧米には英語で「植民地」を広げていくという発想がある。日本人にはそういう発想がないが、海外にいれば理解できる。
・リスクの分散とコントロールで生き残る。ユダヤ人は、物事の根源的な構造を問い続けることがある。これは自分の身の回りの物事を深く考える習慣を生む。
・身の丈を知り、大勝負に出ないこともユダヤ人のビジネス感覚だ。ユダヤ人は「メンツのために損を覚悟で最後まで」という気持ちはまず持たない。
・リスク分散、現実主義、損切り、そして契約。ユダヤ人はこうしたビジネス感覚を人生を通して学んでおり、結果としてビジネス界での成功に役立っている。
・ユダヤ人は19世紀ごろまでは「物づくり」ではなく、商業や金融でビジネスをしてきた。商業や金融は当時、他にまねする人々のいない分野で、仕組みづくりのビジネスだった。しっかりと金、銀、ダイヤモンドのほか、21世紀の産業に必要なレアメタルの鉱山も押さえている。
・グローバルなキャリアを考える。
・問い続けることでニュービジネスが生まれる。
・日本の世界での存在感は、政治力ではなく、その経済力の大きさによって保たれている。
・世の中が好況に躍っている時には、みなと一緒に浮かれることなく、手を広げすぎるリスクを避け、慎重に行動する。これがユダヤ式のリスク管理であり、また「お金儲け」の鉄則でもある。
・物事には何にでもリスクがあるとユダヤ人は考える。その意味でいえば、ユダヤ人に「想定外」という言葉はない。
・悲劇の歴史の中でユダヤ人が、困難を切り抜け、生き延びてこられたのは、ヘブライ聖書とタルムードという知恵の安全律があったからだ。どんな困難にめぐり合っても、ユダヤ人は常にヘブライ聖書とタルムードの律法に身の処し方、決断のアドバイスを求めてきた。
・ヘブライ聖書は約3000年前、タルムードは約1500年前に、今の形ができたと言われている。ヘブライ聖書は、モーゼ五書、別名「トーラー」と呼ばれる。「創世記」「出エジプト記」「レビ記」「民数記」「申命記」の書物が基本になっている。そして、口伝律法とヘブライ学者の議論を書き留めた議論集が、「タルムード」である。
・タルムードとは、古代ヘブライ語で「研究」「学習」を意味する言葉。盛り込まれている内容は、日常生活の慣習や医学、衛生、子育て、紛争解決、家庭から恋愛にいたるまで、あらゆる事柄についていろいろな規範と、それに関する詳細な議論のすべてを記している。400ページからなる書物が30冊以上ある膨大な量で、ユダヤ人はこれを毎日少しずつ読んで勉強する。
・ヘブライ聖書やタルムードにまつわるさまざまな説話は、人生に起こり得るあらゆる問題を知り、柔軟に対処する術を身につけるための尽きせぬ知恵の宝庫である。ユダヤ人は幼い頃からこの知恵の宝庫に学び、考え、自由奔放に思考を巡らせ、困難を切り抜けてきた。
・心の平穏はお金次第。
・ユダヤ人は「お金を至上のもの」と考えないが、見下したり軽蔑したりすることはない。ユダヤ格言の中には、お金にまつわるたくさんの知恵が語られている。
「夏の暑いときにこそ冬のストーブの燃料代を蓄えよ」
「明日にやる仕事を今日やり、今日買うものを明日にすれば金は貯まる」
「金を数えるには3つの方法がある。倹約、節約、勤勉だ」
・ユダヤ人は疑問を見つけては物事を深く考え、常に頭の中をフル回転させている。日本人の何倍もの時間を使って勉強し、考え討論し、また勉強に打ち込む。
・ユダヤ人はヘブライ聖書の勉強を通じ、世界の誰よりも人間の本質を知り尽くしている。だとすれば、人間を知り尽くしている人にお金が寄ってくるのは自然なことなのだ。
・失ったものの大きさに成功は比例する。「自己犠牲なくして成功は得られない」という金銭哲学を超えた人生哲学なのだ。
・豊かさの次には必ず大貧困が襲ってくる。良いことの次には必ず非常に悪いことが起こる。抜け出せるのは準備した人だけ。ヘブライ聖書ほど現代のビジネスマンにとって役立つ読み物はない。
・「徳行は隠れて行え」というのがユダヤ哲学だ。
・「惜しみなく与えれば、必ずそれは戻ってくる」
・どんなに裕福な暮らしをしていても、いつかは人生ご破算になる時期が来るものだ、とユダヤ人はどこか泰然としている。
・小さな儲けにとどめよ。それを繰り返せ。権力は移りゆくもの。
・財産を見せびらかすと身を滅ぼす。人目には普通の雀と映るのが安全。安全に、目立たず少しずつ。
・偽装商法は幸せを遠ざける。正直な生き方にお金は宿る。
・「ウィズダム」(懸命で賢明な生き方)こそお金を引き寄せる。
・対価・犠牲なしで賢明さは身に付かない。熟慮と慎重。
・人のためにお金を使えば、長く幸せになれる。
・ユダヤでは、貧しく質素な食事で十分豊かかに過ごせると考える。
・食事がまず粗食でなければ豊かな思考ははぐくまれない。勉強や議論が大事だ。
・お金儲け、ビジネスはあくまで自助努力。
・ユダヤでは、ことお金やビジネス、学問、学業に関しては、神が助けない。
・ユダヤの人々は、聖書を読んで神の教えを守りながら、一人一人が自助努力をしていくしかない。大学やビジネススクール、ロースクール、メディカルスクールで、彼らは懸命に勉強し、知識やスキルを身につける。その努力は生半可なものではない。だから上の学校にいけば行くほどユダヤ人の比率は高くなる。
・ハーバードなどの3分の1はユダヤ人で占められている。フェイスブックのザッカーバーグ、グーグルのラリー・ページなどはユダヤ人だが、偶然金持ちになったのではない。親の教育と懸命な自助努力の結果である。
・リスクを小さく、想定外のトラブルを乗り越えられるか。この生きるための「基本精神」こそが時代を正確に読み解く能力を鍛え、ビジネスの成功をたぐり寄せてきた。
・成功哲学の基本書がタルムードだ。タルムードで頭が鍛えられると誰にも負けない叡智が身に付くのである。
・しつこい交渉と少しの成果の積み重ね。相手が誰であってもあきらめない。
・口こそ最大の武器である。日本人はプレゼン力を磨け。
・明日にタネをまけ。夕べにも手を休めてはならない。
・ユダヤ人は常に明日目が吹くかもしれないタネをまき続けている。どれが実を結ぶかはわからないが、種はまかなければ実らない。ビジネスでいう種は、企画であり、アイデア、立案である。企業の活動において、一番儲かるのが企画・立案、そしてハードに関わるコンテンツの販売である。たとえば、アップルのitunesのビジネスはこの「コンテンツの販売」である。
・アップル、グーグル、インテルなど、大きな利益を上げている企業は、世界で通用する企画・立案やコンテンツ販売のデバイスやシステムをしっかり持っている。
・何でも疑問を持ち、考え続ける。これがビジネス成功の大原則である。
・好調なときこそ、苦境への準備をせよ。
・ゼロに戻ったときこそ、新たな自分に出会えるチャンスだ。
・「最も良い教師とは、最も多くの失敗談を語れる教師である」(ユダヤ格言)
・ユダヤ人が目に見えないものとして大切にしているものがある。特に大切なのは、芸術、学問、音楽だ。
・幸せは単調な今の中にある。あなたのいる場所を大切に。
・教育とは「教育することを教育する」ことだ。これがユダヤ式教育の真髄。
・ユダヤ人の親たちはこう言っている。「君たちが大人になったとき、子どもの頃に自分がしてもらって良かったと、思う同じことを自分たちの子どもにしてあげないさい(ママ)」
・日本とユダヤはまったく別の発想の「家訓」がある。
「三本の矢は束ねれば折れない」(毛利元就)
「五本の矢は一本一本バラバラにせよ」(ロスチャイルド家・家訓)
・ロスチャイルド家のモットーは、勤勉と正直と調和にある。
・知恵は誰にも奪えない。安心して残せるのは、しっかりした倫理観、道徳律と人生を切り開いていく知恵だけであった。だからユダヤでは、教育と知恵の伝承を大切にしている。
・形のないものに目を向ける。知的価値は物的価値に優る。
・人のためにお金を使えば、やがてそれは自分に返ってくるというのが相互扶助の考え方だ。
越智道雄『新ユダヤ成功の哲学:なぜ彼らは世界の富を動かせるのか』
・ユダヤ系の世界的「離散」の開始は、カルデア王ネブカドネザルによるバビロン捕囚、およびローマ帝国による滅亡以後だ。この離散こそ世界各地に寄留国を保持、相互に連携しあって、国際的通商ネットワークを構築する力の源泉となった。
・ユダヤ系の主流の産業は、アパレル、玩具、スーパーチェーン、小売チェーン、金融、出版、サービス、メディア、不動産と、昔の基準からいえば、「隙間(ニッチ)」と呼ばれる分野である。
・土地という昔の精神安定剤的資産を持てなかったユダヤ系は、お金になるなら何でもやって食いつないだ。アメリカの屑鉄産業(スクラップ・メタル・ビジネス)の90%は、今もユダヤ系が押さえている。
・「隙間産業」の最大の利点は、先代の蓄積抜きでいきなり巨富をつかめる点だ。
・市場こそ、リスクの震源地だ。リスクに耐え切るには、異常な精神力がいる。
・最大のリスクは資金なしで取引に入ることだが、ユダヤ系はこれを得意とした。
・ワシントンDCは、ユダヤ系が集中している都市の一つだ。政治の中枢ワシントンDCへの集中は、政府高官、ロビイスト、シンクタンク、選挙参謀などのユダヤ系人材の多さに照応している。政権が交代すると、旧政権の高官らはシンクタンクに戻り、他方、新政権にはシンクタンクから高官ポストへの任命が相次ぐ。
・節約と並行するのが資産管理だが、『トーラー』(聖書・モーセ五書)にはこう書かれている。「人は常に資産を以下の3つの形で」保持すべきである。3分の1は不動産、3分の1は商品、残りの3分の1は当座資産だ」
・かつて土地と武器の所有を禁じられたユダヤ系は、寄留国全体に金融・通商ネットワークを広げやすかった。さらにユダヤ系は、キリスト教徒とイスラム教徒、敵対する双方の勢力圏にまたがってネットワークを広げ、両者の仲介役として現金を動かさずに手形だけ動かす機構を早くから構築してもいた。
・ユダヤ系がずば抜けて多いのが、弁護士と医師である。少ない資金力でなれる専門職は弁護士である。今日、アメリカの弁護士は74万人で、その15%がユダヤ系だといわれている。
・ユダヤ系弁護士の弁舌と法廷戦略は、『タルムード』(ユダヤ教律法とその解説書)の解釈で鍛え抜いた知能から生み出されてくる、といわれている。
・ロスチャイルド家ほど世界に広く知られ、また実際に影響を及ぼした財閥はないだろう。
・フランクフルトの零細な古物商兼両替商が世界財閥にのし上がっていく、途方もない成功物語はそれだけでも興味が尽きない。
・一族繁栄の秘密の一端を明かせば、それは国境を越えた緊密な連係プレーであり、迅速な広域情報網にあった。
・ロンドン分家の創業者である二代目ネイサンは仕事の鬼だったが、三代目のその息子たちはオックスフォード大学のトリニティカレッジに学んで、スマートな英国紳士に育ち、社交性も身につけていた。
・「一族の連帯」はロスチャイルド家の最も大切な家訓となり、紋章の中に書き込まれた三つのラテン語文字でも、協調、完全、勤勉と最初に据えられた。
・遺言は、ロスチャイルド家の事業は息子だけが継承するものとし、娘とその夫、およびその子供たちは決して参加してはならないと定めている。
・もう一つ、ロスチャイルド家に伝わるのは「語る無かれ」の家訓である。これはフランクフルトの初代マイヤーの時代から不文律として受け継がれてきたもの。秘密保全はなによりも信用が大切な銀行家としての身だしなみに等しいというべきだろう。
・ロスチャイルド家の情報ネットワークはナポレオンの最後の戦争になったワーテルローの戦いでも見事な役割を果たす。ロンドンの金融街シティでネイサンが一世一代の大勝負に出て勝ったのだ。
・情報は金、それこそがロスチャイルド家の武器であり、繁栄の秘密だった。ロンドンの賭けでネイサンは天文学的な数字の儲けを手にし、それがその後のロスチャイルド家の基盤となったとされる。
・オーストリア宰相メッテルニヒの時代、ロスチャイルド家はこれら絶対王政の国々に軍資金を調達したことから、その中枢に食い込むことに成功して国境を越えるネットワークのアンテナはますます鋭さを増していった。
・素早い情報はそのまま膨大な投機利益に直結する。それぞれの国の外交官の報告よりもロスチャイルド家の情報のほうが、迅速且つ正確なことはヨーロッパ中に知れ渡って、有力な貴族は自らの親書の送付を同家に託す有様だった。
・不思議なまでの不死身の謎は、ロスチャイルド家が粗削りにせよ、人間の本性に根ざした商いというものの核心をつかんでいたからだと読むことによって解けてくるように思われる。
・ロスチャイルド家でもっとも驚くべきことは、創業以来200年を経て初代マイヤー・アムシェルの後継たちが、なお時代の最先端を走り抜く気迫、才能、感性をもっていることではないかと思う。ビジネスの基本を守って譲らず、幾多の社会の変動を乗り越えてきたロスチャイルド家の物語は、おそらくはそのまま今日の地球規模経済時代に至るまでの人類の試行錯誤の軌跡であったのである。
加藤直志『脳が勝手に記憶する、ユダヤ式英語勉強法』
・ユダヤ人の究極の記憶法とは、「体をキツツキのように揺らしながら、口を動かしてつぶやくこと」に他ならない。
・実際、彼らはそうやって1000ページ以上もあるとされる聖書の中の「トーラー」と呼ばれる部分を全文記憶している。
・「学ぶというのは、繰り返し朗読をして、繰り返し書き写し、そして繰り返し考えることである」というユダヤの格言がある。
・わたし自身ユダヤ関連の本を読み漁り、そして彼らとともに机を並べて学んだことからも、音読と反復による暗記練習が英語を身につけるうえでは最大のポイントだと確信している。
・「体を動かしてつぶやく」だけで、英語は必ずモノにできる。なぜなら、単純なリズム運動が加わることで、英語が脳に勝手に定着してくれるからだ。
・「単純なリズム運動」と「つぶやくこと」が英語にとってはもっとも大切。
・「財産が取り上げられても教育だけは誰にも奪うことはできない」
・繰り返しこそが「記憶の民」の知恵を形作っている。格言通り、「音読と反復による暗記練習」がユダヤ人の勉強法の最大の特徴だ。
・ユダヤ人は、復習を重視する。1回でも多く、わかるまで何回も繰り返し学んで理解することが基本中の基本だ。この基本にしたがって声に出して勉強し、ついには諳んじられるくらいに暗記することで、同じ学びを繰り返す。
・「落ち着きなく」勉強するから記憶に残る。
・ユダヤの経典には「楽しんで学んだ勉強だけが、よく身に付く」とある。
・ユダヤ式勉強法のエッセンス。
1.とにかくワクワクすることから始める。
2.体を動かしたり、歩いたりしてリズムをつけて学ぶ。
3.声に出して、つぶやきながら学ぶ。
4.最高の「つぶやき」環境を調える。
5.反復練習や復習をすぐに行う。
・英語学習も、好きな歌、童話、絵本、本、ドラマや映画、そして有名人のインタビューなど、興味があるものから始める。
・英語だからこそ「ながら」勉強でうまくいく。
・「つぶやき」で脳の記憶を厚くする。
・「すぐの繰り返し」「すぐの復習」が英語定着のカギ。
・ユダヤ人は超おしゃべりで超伝え上手。
・とにかく、シンプルに伝えたもの勝ち。
・成功するためには質問することが何よりも大事。
・たくさん質問をしたら相手からより多くの情報を聞き出すことができ、その答えなどからキーワードを見つけることができる。
・ユダヤ人たちは、「100の説得よりも1の笑いのほうが効果的である」ことを知っているので、ジョークを使っている。
・ユダヤ人はこう考えている。「失敗や敗北こそが現実であり、それを知っている者こそ勝利する資格がある」
・失敗を恐れずどんどん挑戦して、「上手に表現したい」という気持ちを育てた人ほど、いろりおな(ママ)情報源から表現を吸収するようになる。それが名誉なのだ。
・「40歳からでも聖者になれる」昔、無学な羊飼いが自分の子どもが文字を習うのと同じくして40歳から勉強して、最終的には宗教指導者となった。
・「知恵を獲得する過程で、忍耐があれば、すでにその半分は手に入れたようなものだ」(ユダヤの格言)
・学ぶのに遅すぎることはない。
家村和幸『なぜ戦争は起きるのか』
・世界の歴史は戦争史である。
・大和民族の民族性は、「和の精神」「衛生観念」「誠実さ、真面目さ」「優しさ、平等さ」「勤勉さ、秩序性」などである。
・雨が多く、湿度も高い日本では、季節によりカビが発生しやすい。自然のうちに衛生観念が発達し、食事前や用便後の手洗い、毎日の入浴、屋内外の清掃や整理整頓といった清潔を重んじる習慣が身についている。
・日本が世界に誇るべき武士道精神の原点は、今から900年前に大江匡房卿により書かれた、日本最古の兵法書『闘戦経』にある。『闘戦経』は『孫子』と表裏をなす「純日本の兵法書」である。
・『孫子』は優れた戦いの理論書であり、古くから日本の武将の用兵思想や統帥に多大な影響を与えてきた。しかし古代シナの兵法書だけでは、日本人本来の精神的な崇高さや美徳を損なうおそれがあった。
・『闘戦経』によれば、武人は智と勇を兼ね備え、誠心に富み、軍隊は「真鋭」でなければならず、「剛毅」の精神こそが日本人に戦う知恵と勇気を与える。
・大江家では代々、「抑止」と「対処」が常に表裏の関係にあるという原理原則からも、『孫子』と『闘戦経』を表裏で学ぶことが重要だと伝えられてきたのである。
・武士道では、「武士は常にその魂を直霊にしておかねばならない」と説く。武士には、義に死するという栄誉だけがあって、不義に生きるという辱めはあり得ない。それゆえ、戦いにおける「道義」を何よりも重視するのである。
・世界に平和を築くために、日本がなすべきことは何か。それは、日本自身が世界で最も平和で安定した国になることである。どこの国にも侮られない「強い力と正しい心」に支えられ、良好な治安を維持し、国際社会に対して「正義」を主張し、いわれなき非難や中傷には正々堂々と反論して、国家としての名誉を守れる国、そして疲弊した国や困窮した国に温かい援助の手を差し伸べる、道義に厚い国になれば、国際社会は必ず安定する。「強い力」とはまず軍事力であり、ついで経済力である。
・日本がサムライの国に立ち返り、アメリカが日本から「サムライスピリッツ」を学び、日米同盟が世界平和創出の基軸となることを目指すべきである。
(部分抜粋引用終)