ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

思い立ったが吉日

はやりの「断捨離」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141208)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160622)ではないが、思い切って、過去19年ほど箪笥で眠っていた古いスカートやブラウスなどを一括して整理処分した。大きな紙袋に丸々三袋となり、ゴミ収集所へ往復して運んだ。
日頃、食べ物には気をつけているつもりだし、車には極力乗らないで歩くようにしているし、月に三回は近くの体育館でスポーツ倶楽部に入れてもらって走り回っているので、肥満体というわけではない。だが、全体としては座業(?)が多い生活を長年続けてきたのと、二年ほど前までは主人の帰宅が夜の11時以降になることも多く、一緒に夕食となれば、太ること間違いなしの生活だった。
自分だけ先に食事を済ませるパターンだと、夫婦すれ違いまっしぐら。それだけは避けたかったので、結局は体重増加の選択肢となってしまった。
それにしても、大学生の頃の私は、我ながら細いウエストだった。衣類の仕分け作業で、一応はお腹に当ててみたのだが、(へぇ?)という感じ。それでも、当時の私は自分が太っているのだと思い、気後れしていた。
年齢によるホルモン変化からくる下半身太りは仕方がないとは思うが、気づいたら、腕回りも相当太くなってしまっている。
一番困るのは、この頃、元百貨店と言われる都市部の有名デパートをグルグル回ってみても、カジュアルな服装が増えて、自分の好みのデザインがどこにもないことだ。また、品質が全体的に下がってしまい、やっと見つけたデザインでも、材質が粗悪なことが少なくない。材質もデザインも好みに合い、(あ、これ!)と近寄ると、実はン十万円ぐらいするという、とんでもないチグハグさである。
アルバイトでお金を貯めて大学に通う服を自分で買っていた頃、さすがに「ミセス用」では豪華過ぎて、「ヤングの店」なる場所でブラウスやスカートなどを購入していたが、お隣の奥様コーナーを横目で見ながら(結婚してもっとお金に余裕ができたら、あのシルクの上品なブラウスが買えるようになるかしら)などと楽しみにしていた。
ところが、結婚してみたら、品揃えが変わってしまったのだった。
これは、必ずしも私の偏見ではなく、世の中全体が普段着社会に変貌していったかのようである。
最初は、それなら自分が着るものは自分で作ろうと考え、主人にミシンまで買ってもらったのだが、気がついたら、ミシンを優雅に踏む生活ではなくなってしまっていた。毎日、何かと忙しくて、タイマーをかけて走り回っている状態なのだが、他の方達は、一体どのように暮らしていらっしゃるのかしら。
タレントさんなどで「三十代でも、四十代でも、出産しても、二十代ぐらいの体型をキープ」というスタイルの写真が時々インターネットで出回っているが、よく見ると、顔がしわしわだったり、腕がひょろ細くて、拒食症ではないかと思ってしまうこともある。
もしかしたら、また外の仕事を始めて神経を使うようになったら、ウエストも元に近くなるのかもしれないが、その頃には色やデザインがミスマッチだろう。
だから、今日は思い立ったが吉日で、処分してよかったのだ。