ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

チュニジアその後

https://www.facebook.com/satoshi.ikeuchi?fref=nf


・「知らないことは言わんことだ」と叱ってくれる大人がこの人の周りにはいないのだろう。


・なぜバルドー博物館だったかというと、条件がいろいろある。
(1)国際的に注目を集める。欧米では非常に有名です。
(2)警備が比較的手薄。


・だから、鴻池さんと古舘さんは同類なの。変な世界観と「俺様」感に染まっている権力者の周りで、官僚とか記者とかが必死に短い面会時間で「知恵つけよう」とするのだが、面会時間も限られているし、本人の飲み込みが悪いから、しょっちゅう地雷を踏む。有権者と視聴者はその程度を望んでいると舐めていることが根本原因。


フェイスブックは検索機能が弱いので丹念に遡って読まないといけませんが。


・外国人観光客を狙うのは、(1)広告・宣伝・威嚇効果があるのと、(2)チュニジアの経済に打撃を与えるのが確実なのと、(3)狙いやすいから。


・人類学者だと前提条件とか対象を見る自己の視点の権力性の規定とか前置きが長いのでコメントが掲載されない。

(部分引用終)

https://www.facebook.com/satoshi.ikeuchi?fref=nf


チュニジア政治の基礎情報としては、イスラーム主義を含む大連立で組閣していることを忘れてはならない。


イスラーム主義のナハダ党は大統領選挙でも議会選挙でも次点(といっても大統領選挙では世俗主義・共和主義のマルズーキー候補を推して活発な選挙活動を繰り広げた)だったが、与党ニダー・トゥーニスの大連立内閣に入っている。イスラーム主義が排除されているわけでもなんでもない


・「イスラーム」を掲げれば全部善で弱者の側だということになってしまう。


・私はイスラーム主義過激派の思想を研究しているし、それが現実に力を持ってしまう環境要因も研究している。それを多くの人に理解して欲しいと思うし、理解しないと対処できないと思う。


・しかしテロがあると物知りげに出てくる「彼らの言い分を理解して認めるべきだ」などという議論は、私は一度も言ったことがない。


・違いを認識した上で、ここまでは共存できます、ここから先は折り合えません、とはっきり言うべきだということが、日本社会でそれぞれの心地いい場所での一方的なコミュニケーションになれた人にはわからないようである。

(部分引用終)
十一年前から折に触れて感じてきたが(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080519)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141010)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141011)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141012)、池内恵氏のような研究者が日本にもいてくださって、本当に幸いだったと思う。ここまで言い切れるほどの学識と弛まぬ研鑽とご家系の背景、ご著書を通して世に問い続け、困難で複雑な重いテーマなのに売り上げも見事に確保、ノブレス・オブリージュとしての社会啓蒙など(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150317)、とにかく、実に素晴らしい力量だ。
しかし、東京でのお仕事は、何かと雑音が多くてうるさいことでしょうねぇ?それに、2003年の大学改革で学生気質も変わってしまい(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140315)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141029)、ムスリム改宗者も増加しているので、神経が休まらないのでは?
私の場合、2007年頃まで大学と関わっていた時期は、いつも偏頭痛というのか、後頭部の片側に始終ピリピリと痛みが続いていた。自分が気に入らないイスラーム発言を私から聞くと、授業中に怒って叫び出す黒スカーフの女子学生達がいたからでもある。(だったら、私の授業なんて聞かなくてもいいのでは?)と、毎回思っていた。
9.11直後から2010年頃まで続いたパイプス先生の大学講演の映像(http://www.danielpipes.org/4263/speaker-shouted-down-at-uc-irvine)(http://www.danielpipes.org/5181/militant-islam-and-the-middle-east)(https://www.youtube.com/watch?v=4KKa5gM4H9Y)(https://www.youtube.com/watch?v=4pclXiyK2fo)や講演記録(http://www.meforum.org/campus3.php)を見ていた三年前の今頃、もっと大きなスケールの妙な抗議行動が有名大学で続いていたのを知り(https://www.youtube.com/watch?v=VPNmG45kFzA)、本質はこれだと会得した。いわゆる知的ジハードというものである。
問題は、被害者はこちらなのに、「ヘイトスピーチはいけない」と抑えつける逆行した論調である。

2015年3月21日追記:

http://chutoislam.blog.fc2.com/blog-entry-287.html
2015/03/21


・元『フォーサイト』編集長の堤信輔氏がレギュラーのゲストで一緒に出演してくださるという条件の元で、また事前に番組構成について私の見解を踏まえてテレビ局側が入念に準備するという条件で、お引き受けしました。
*お世話になってきた、また信頼する堤さんとの関係でご縁ができた「週刊BS-TBS報道部」


・私は危険な場所には極力立ち寄らず、とりたて重要な情報源に接触するわけでもないため、元来は動静を隠す必要は全くありません。しかしどのような誤解や曲解、宣伝の対象となるか計り知れないため、念のため居所を意図的に不明確にしていました。

フェイスブックの方がシェアしてコメントを走り書きするだけなので短時間でアップできるのと、この頃非常に読者が増えていたのでこちらだけでも十分と思ったのだろう。しかしフェイスブックの検索機能の弱さ、ハッシュタグ機能の弱さを見るにつけ、やはりデータをブログに集約させなければという気になっている。

・私が事件のひと月前にチュニジア調査をしていたというのは偶然にすぎず、半年ほど前に安いチケットを買って、この時期にチュニジア調査に行くと決めていたから行ったというだけである。

・やはり今回の事件は私の予想より早く、想像より大きな規模で、グローバル・ジハードの影響がチュニジアに及んだと言わざるを得ない。背後にある勢力とその意図が何なのか、できる限り情報を精査して考え直してみたい。

渡航先に選んだのは、危険の兆しが表れていたと言えども、やはりチュニジアアラブ世界の中の比較の上で非常に安全だから、その安全な場所を拠点として、非常に危険であって私の持つ資源では身の安全を確保し得ないリビアやイエメンの動静を見る、という意味があった。

(部分引用終)
*文脈を統一するために、前後を入れ替えた。
上記からポイントを幾つか。
(1)フェイスブックの検索機能の弱さ
本ブログでは、気楽な日常生活の記録や勉強ノートも含むために「ハッシュタグ機能」を使用していない。また、一年分をまとめてPDF化して印刷屋さんに送り、書籍形式に作っていただいているため、紙媒体でも明示できるよう、ハイパーリンク式ではなく、過去の関連記録の日付をわざと表に出している。
フェイスブックのみならず、ツィッターでも、過去記録の検索機能が弱いのは承知済みで、だからこそ、わざわざ面倒でも逐一「転載」していたのだった。
フェイスブック:(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131029)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131103)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140214)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140306)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140403)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140531)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140604)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140626)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140902)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150115)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150116)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150118)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150120)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150122)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150124)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150128)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150210)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150213)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150316

ツィッター:(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120505)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130319)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130503)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130516)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130712)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131004)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131109)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140322)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140324)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140327)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140425)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140605)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140918)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140919)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140922)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140923)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140927)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141004)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141011)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141125)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141209)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141226)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150121)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150204)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150210)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150213)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150218)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150219)。

しかし、フェイスブックにすれば、短く感想をいただいたり、日本語が読めなくても、案外な人が‘LIKE’を押してくださったりする。ツィッターは、私のブログが引用されてコメントが付くと、こちらにメール通知される機能付き。このように、必ずしも不便なのではなく、うまく利用すればウェブ交流が広がるので、しばらくは併存のままにするつもりだ。
ちなみに、本ブログでは、最初からコメント機能を著しく制限している。クラシック音楽でご縁のある方から、最近、自由にコメントできるよう要望があったのだが、研究テーマの性質上、セキュリティ目的からも自分の勉強時間の確保からも、誠に勝手ながらも、制約をかけなければならないことをご理解いただいた。
本気で私にコメントを送りたい方は、既にツィッターやメールでご連絡をくださっている。内容から判断して、信頼が置けると考えたものは、本ブログに転載させていただいている。
ついでながら、自分の写真類は一切提示していない。そのことについても、ある知り合いの男性(注:研究会で何度かお目にかかっている)から「写真を掲載せよ」と指示があったので、一言申し上げる。
「男性が(いくら中年の人妻とはいえ)女性に対して「写真を出せ」と要求することの社会的倫理的意味をお考えください」。
特に昨今では、殺傷事件を起こした犯人が、自分のフェイスブックに自分の写真を掲載していて、それがそのまま紙媒体の新聞紙上に複写転載されている事実が少なくないことを思えば、この要求の意味合いについては、要考察である。
(2)「安いチケット」
池内家の方々は、本当の意味で学究肌というのか学者筋であって、しかも世間知も踏まえて賢い、とお父様のエッセイから感じていた。時に、我が分際を省みず、やたらと上昇志向の強いお母さんに育てられた人や、「勉強して見返してやりなさい」みたいな歪んだ育て方をされた人や、学校コンプレックスのあるタイプなど、いい年をして学歴職歴ブランドで自分が相応に偉くなったように勘違いして威張り腐っているケースが、私の周囲には目立つ。
でも、池内恵氏は「精神の自由を確保するため」という名目で、わざわざ軌道を変えていらっしゃる。多分、東大系列が当たり前の知的環境で育たれたので、何も自慢するほどのことではなく、ということなのだろう。
男の方なのでできる芸当でもあるだろうが。
私は、年齢相応のチケットを入手して、快適に安全な旅をしたいと願う。客層も大事な要素だ。
(3)チュニジアの動向について
実は、後出しジャンケンのようで嫌なのだが、証拠は「出せ」と言われれば出せる。ダニエル・パイプス先生が若い頃、カイロのみならず、別の奨学金か何かで、しばらくチュニスで勉強されていた時期があったので(http://www.danielpipes.org/10987/)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120924)、余計にフランス語とアラビア語に磨きをかけたのだと私は考えている。
そのチュニジアについて、「先生、最近はどうなんですか?」と2014年8月18日付メールでお尋ねしたところ、「この頃はフォローしていない」と、率直なお返事をいただいた。
「フォローしていない」と即座にストレートにおっしゃる点、私が彼を最も尊敬し、信頼する部分である。
インドネシアを専門としていない私が、同じように「インドネシアについては、わかりません」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20070712)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20070713)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20070825)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080911)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090218)とマレーシアの研究会で言うと、単に高笑いで嘲られるだけなのだが(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150317)。