『イラン日本語ラジオ放送』
他にも喫緊のテーマが複数あるが、とりあえず今日は時間の関係で、イラン日本語ラジオ放送から国際情勢分析を(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141018)。
『プレスTV』と合わせて(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20121117)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130116)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130124)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130128)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140715)、読み方のコツさえわかれば結構楽しいが、楽しんでいる場合でもない。
Iran Japanese Radio
(http://japanese.irib.ir/news/leader/item/48184)
2014/09/04
「世界に新たな秩序が生まれつつある」
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「現在の情勢は、西側が打ち立てた世界の秩序が変わり、新たな秩序が生まれつつあることを示している」と強調しました。
ハーメネイー師は、4日木曜、専門家会議の議員と会談し、世界、地域、イランの状況に関する包括的な分析と、世界に新たな秩序が生まれつつある兆しを提示し、世界の現在の秩序や西側の思想や行動の基盤が揺らいでいる最大の原因について説明しました。
ハーメネイー師は、「現在の重要な局面において、我々の最大の責務は、世界の新秩序の形成プロセスにおいて役割を果たすために、イランの力を拡大することであり、それは、科学技術、経済、文化の3つの柱を基盤とする」と語りました。
また、過去70年の世界の秩序の、思想や価値観と政治や軍事の2つの基盤に触れ、「近年の地域や世界の変化は、西側の力の2つの基盤が、どちらも深刻な問題に直面し、揺らいでいることを示している」と述べました。
さらに、「西側は、長年に渡り、自由、民主主義、人権、人々の保護といった欺瞞的なスローガンを唱え、自分たちの秩序が、世界の他の地域や様々な宗教、特にイスラム教よりも優れていると思い込ませようとしてきた。そして各国の国民や政府がそれに抵抗すれば、政治的、軍事的な圧力をかけてきた」としました。
ハーメネイー師は、アメリカによる日本への原爆投下と多数の人々の死亡、キューバ・グアンタナモ刑務所やイラク・アブーゴライブ刑務所、そしてヨーロッパの数十の秘密刑務所の設置、これらは、西側の欺瞞的なスローガンと行動の矛盾を示す例だとし、「武力の行使、制裁やテロ、アルカイダや『イスラム国』といったテロ組織の創設、他国への攻撃、これらは、西側の秩序の思想や価値観の基盤が揺らいでいる原因だ」と語りました。
さらに、西側の力が弱まっている最大の原因は、イランで革命的な動きやイスラムの思想に基づく体制が打ち立てられたことにあるとし、「この体制は、西側の政治、軍事、安全保障、経済の様々な攻撃を前に、消滅するどころか、現在、力を増している」と語りました。
また、レバノンの33日間戦争、ガザの22日間、8日間、そして最近の50日間戦争など、地域の出来事は、西側の政治的、軍事的な力の弱体化に影響を及ぼしているとし、「最近のガザ戦争は、一つの奇跡だ」と強調しました。
さらに、「小さな封鎖下の地域における人々の抵抗により、中東における西側の力の象徴であるシオニスト政権は屈服し、ガザの人々は、この政権に停戦の受け入れを迫られる中で、自分たちの条件が聞き入れられるまで、それを受け入れることはなかった」と述べました。
ハーメネイー師は、「西側の政治的、経済的な圧力や軍事力に屈することは、危険で誤った分析であり、そのような過ちに陥ってはならない」と述べました。
さらに、イランの強化に必要なのは、国内外のあらゆる可能性を利用することだとし、「地域におけるイランのイスラム体制の支持者たちは、我々の戦略の奥深くにおり、中南米やアジアの重要な地域にも、我々は戦略的に影響力を持つ領域を持っている。それらを正しく活用すべきだ」と述べました。
また、科学技術、経済、文化を、イランの力を増すための3つの重要な要素として挙げ、この1年のイラン政府の成功に触れ、「イランの政府や執行機関を支持することは、全ての人の義務である」と述べました。
(http://japanese.irib.ir/news/leader/item/49179)
2014/10/18
「最高指導者、文化革命最高評議会の優先事項を明示」
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、文化革命最高評議会の優先事項を明らかにしました。ハーメネイー師は、18日土曜、文化革命最高評議会の新しい任期の開始を前にこの評議会の優先的な7つの仕事を明らかにし、すべての機会や可能性を完全かつ有効に利用すること、見識を持って脅迫や害悪を抑制すること、侵略者の攻撃に賢明な対応をとること、これらの3つの事柄を伴う文化問題の戦略的管理を同評議会の基本的な義務として強調しました。
さらに、文化革命最高評議会の以前の決定や承認事項の追求、それらの即時実施、革命やイスラムの文化の支持者と反動分子の闘いに対する独創的かつ積極的、活動的な対応、科学技術の動きの発展と加速への真剣な追求、国の教育・学術システムにおける変革、とくに人文科学における変革を文化革命最高評議会が考慮すべき優先事項だとしました。
最高指導者の教令の中では、文化革命最高評議会の存在の思想はイスラム革命の文化的本質の理解、明示、安定、イスラム革命の文化的闘争の再編と、イランと革命の偉大さに見合った形でのイランの文化的な発展の調査だとされています。
ハーメネイー師は、「イランの科学技術の動きの発展と加速の真剣な追求は、イランの最優先事項の一つであり、文化革命最高評議会はその中で真剣な役割を果たしている」としました。
(http://japanese.irib.ir/news/leader/item/49285)
2014/10/22
「イランは、エリートの能力によって管理されるべきだ」
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「イランは、地上の資源、つまり、イランの若者やエリートたちの能力と知性を支えに管理されるべきだ」と語りました。
ハーメネイー師は、22日水曜、国内外のフェスティバルや学術系オリンピックの主催者、大学の若いエリートたち数百人を前に演説し、大学や研究センターにおける知識の生産の巨大ネットワークと完全な輪を作り出す必要性を強調し、「石油資源、地下資源という変動の大きな収入に頼って、国家を運営すべきではない」と述べました。
ハーメネイー師は、全てのエリートたちに、エリートであることの原則とその真の意味に関して深く考えるよう呼びかけると共に、エリートであることとは、知性と能力、研究と活動と努力のための強い意志、継続と追求のための賞賛に値する忍耐力の3つの特徴の集大成であると語りました。
また、この10年のイランの学術的な発展に触れ、改めて、急速な学術活動の継続を、真に必要なものとして挙げると共に、「科学的な活動は、いかなる理由によっても中断されるべきではない。なぜなら、中断のたびに後退を伴うからだ」と述べました。
さらに、国家の救済と国民の明るい未来は、学術的な力の強化にかかっているとし、「地下資源に依存した経済は、エリートの特定、誘致、活動への必要性を感じることがなく、国家も、実際、真の発展を遂げることはないだろう」と述べました。
(http://japanese.irib.ir/news/leader/item/49427)
2014/10/28
最高指導者、「ハッジは、敵のプロパガンダに対抗する機会」
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、ハッジ・メッカ巡礼は、イランをイスラム世界から切り離そうとする陰謀に対抗し、イスラムの敵のプロパガンダや疑惑に立ち向かい、相手の思想や信条のニーズに答えるための最高の機会であるとしました。
ハーメネイー師は、28日火曜朝、今年のハッジの儀式のイランの関係者と会談し、「イスラム共和国とイスラム世界の間を壁で隔てることは、イスラム共同体の連帯に対する敵の手段の一つである。全ての人は、この壁を取り除き、敵の偽りのプロパガンダによる誤ったイメージを変えるために、ハッジの機会を最高の形で利用すべきだ」と語りました。
また、"イスラムの統一"は、今、イスラム世界が真に必要としているものだとし、「イスラム教徒の間の統一と同胞愛は、イスラム教の基盤の一部である」と述べました。
ハーメネイー師は、「イスラムの統一は、イスラム共和国の重要なスローガンでもあり、すなわち、イスラム共同体は互いに敵対してはならず、世界の重要な問題において、互いに助け合う、ということだ」と述べました。
(http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/49481)
2014/10/30
「スウェーデン、パレスチナを国家として承認」
スウェーデン政府が、パレスチナを国家として正式に承認します。
IRIBによりますと、スウェーデンのヴァルストロム外務大臣は30日木曜、「スウェーデン政府は、明らかな国境は制定されていなくても、ひとつの政府と国民を有するパレスチナには、国家として正式に承認するために必要な国際法的な条件が整っていると考える」と語りました。
ヴァルストロム大臣はまた、「このスウェーデンの措置により、他国もパレスチナを国家として承認するための道が開かれるよう期待している」としました。
スウェーデンのロベーン首相は、今年10月に、スウェーデンはパレスチナを国として承認するつもりだとしていました。
ローベン首相のこの表明は、パレスチナ自治区の関係者の歓迎を受ける一方、アメリカとシオニスト政権イスラエルから非難を浴びました。
現在までに、世界100カ国が、パレスチナ独立国家の創設を支持しています。
(http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/49460)
2014/10/29
「アメリカは世界の暴力の主要な波」
アメリカの作家が、アメリカ政府を「世界の暴力の主要な波」と呼び、同国の領土内に暴力が戻ることを予測すべきだ、としました。
CNNによりますと、グレン・グリーンウォルド氏は、29日水曜、「世界の多くの国を爆撃して、暴力を作り出す国を支援しているアメリカは、自国の領土に暴力が戻ることを予測すべきだ」と語りました。
さらに、「アメリカは世界中で何の罪もない人々を拘束し、その後彼らに拷問を加え、多くの民間人を殺している」としました。
また、「アメリカのせいで世界中で民間人数千人が死亡している中で、西側のメディアはこの事実を伝えていない」としました。
グリーンウォルド氏は、「西側で我々は自らを騙し、各国の政府は暴力を世界各地に伝えていないと考えているが、事実は逆である」と述べました。
(引用終)