買った本のリスト
再び、ツィッター(https://twitter.com/ituna4011)からの転載を。
1. Lily2 @ituna4011 5m
『近代化の相剋―司馬遼太郎対話選集〈4〉』 (文春文庫) 司馬 遼太郎 (http://www.amazon.co.jp/dp/4167663244/ref=cm_sw_r_tw_dp_KZZatb1D96TPN …)も紀伊國屋で購入。いただいた図書カードを使うには、このように数冊一気にまとめ買いをするのがお得?古本も悪くはないのだが....
2. Lily2 @ituna4011 7m
『日本文明のかたち―司馬遼太郎対話選集〈5〉』 (文春文庫) 司馬 遼太郎 (http://www.amazon.co.jp/dp/4167663252/ref=cm_sw_r_tw_dp_VXZatb0YR95HD …)
3. Lily2 @ituna4011 9m
『世界を標的化するイスラム過激派 「アラブの春」で増幅した脅威』(角川oneテーマ21) 宮田 律 (http://www.amazon.co.jp/dp/404110629X/ref=cm_sw_r_tw_dp_iWZatb1SVP3RD …)
4. Lily2 @ituna4011 11m
『日本人はなぜ日本のことを知らないのか』(PHP新書) 竹田 恒泰 (http://www.amazon.co.jp/dp/4569799337/ref=cm_sw_r_tw_dp_cTZatb1DTFQZ6 …)も紀伊國屋で買いました。国文出身の私の世代だと、当たり前のことを知らない世代?
5. Lily2 @ituna4011 15m
『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』(PHP新書) 竹田 恒泰 (http://www.amazon.co.jp/dp/4569794297/ref=cm_sw_r_tw_dp_XPZatb153TFEG …)を紀伊國屋で買ってみました。
竹田恒泰氏のことはよく知らなかったが、『たかじんのそこまで言って委員会』なるテレビにレギュラー出演されていて、よく見ている主人が教えてくれた(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131216)。どんな思想の方なのかと思って興味を引かれ、ご著書を二冊買ってみた次第。私より一つ下の世代になるが、さすがは皇族の域内だけあって、育ちの鷹揚さがうかがえる。確か、しばらく前のテレビで「お父さん、格好いいねぇ」と言われて「格好いい」と素直に応じられていた。「○○○はしないんでしょう?」と突っ込まれて、「○○○はしますけれど、しても格好いい」と、まるで小学生の男の子のように、あっけらかんとした応答をされていたのが印象的だった。
私の世代だと、本書に綴られているようなことは広く知られていたはずの知識以前に通念であって、小学生頃に読んでいた子ども向けの本にも書いてあったことを思い出す。むしろ、もっと国をよくしていきたいと願って、さまざまな外国から良い点を学び、「日本はまだ駄目だ」などと自己批判をしていたはずなので、時代が変わったなぁとつくづく思う。私の学生時代(1980年代前半)にはまだ海外文通なるものが流行っていて(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20081001)、欧米から奇跡の経済復興ともてはやされていた頃、知らずとその恩恵に預かっていた。お相手をしていただけたのも、日本という未知なる東洋の国が珍しかったからだろう。そうしてみると、今も日本が世界でも好印象を与えているというのが事実だとすれば、小さな当たり前のことも、コツコツと努力を積み重ねてきた結果だ。
話は脇に逸れるが、実は、前にも書いたように、アメリカの中東学者のダニエル・パイプス氏の日本史認識には少し混乱が含まれている(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131127)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/20140215)。それでも「日本に好意的だ」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131124)「日本文化を称賛している」「特に日本の音楽を称賛している」と繰り返し書き送ってこられたことを改めて感謝している。「僕が日本に好意を持っているってこと、わかってくれているよね?」と。平均的な日本人の私としては、何か新たな発見があるかと思って期待し過ぎたためか、彼の日本礼賛原稿など、(そんなん、私達にとっては当たり前のことなのに...)といささかがっかりしたのだが、まずもって、日本研究者やアジア担当ではなく、中東イスラーム学者なのだということを思いやらなければならなかったのだろう。
ちょっとかわいい記述もある。「日本人はbentoと呼ばれる箱に、小さく切った食べ物をきれいに並べて食べている」「サンドウィッチにレモンパイを添えている」など。ここにもちょこっと勘違いがあるのだが、後から知ったことには、当時は米国議会でも議員が日本製品を壊して見せるパフォーマンスをするほど、日米貿易摩擦は激しかったのだという。日米貿易摩擦のニュースそのものは知っていたが、そこまでの背景を知らなかったので、「だからあの頃、私は欧州の方が好きだったんですよ」と正直に書いて、愛国心の充満したパイプス先生を怒らせてしまった。
ともかく、さすがの忍耐も切れて中東にうんざり状態のパイピシュ先生、この頃は他のテーマを探求中とのこと。それで、アジア回帰を提唱しているオバマ政権の動向に少しは合わせてなのか、「民主党は、伝統的に日本より中国寄りだったと最近読みました。それは本当ですか?」という私の質問に対して「それは気がつかなかった。調査するよ」と即座にお答えくださった。やはり中東イスラーム一筋の方だったのだ。一時、日本を中心に東アジア地域も勉強されたようだが、本当のところは専門ではなかったのだろう。だから今、楽しみにしている。もちろん尋ねた以上、こちらはこちらで知的備えをし、きちんと応対できるように準備しておくのだ。現代日本の潮流を知る参考の一つとして、今本が売れているということで、竹田氏登場というわけだ。
司馬遼太郎氏(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20071103)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110414)の本二冊も、その経緯から。ドナルド・キーン氏(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120407)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120507)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120509)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130116)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130125)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130405)との対談を読むのが楽しみだ。申し訳ないが、若い竹田氏よりは含蓄と深みに富んだ独創性ある文明論だから。
宮田律氏の書いていることは、パイプス訳文をしている身にとっては当たり前過ぎて、という感じなのだが、それでも日本人の発信ということで、たまには読む必要もあって購入してみた。