ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

人とはわからないもの

ところで、9.11の十二周年ですが(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130911)、驚くべき再現がありました。十二年前の当日の夜、ラジオで電話インタビューをフィラデルフィアから受けていたダニエル・パイプス先生の録音番組の再生です(http://pub.ne.jp/itunalily/?search=20519&mode_find=word&keyword=12th+9.11+in+2013)。シカゴ大学の三人の専門家と、この恐るべきテロ事件発生に関して議論する形式の番組だったのですが、なんとその中に、かのミアシャイマー氏が含まれていて、2001年当時は「ダン」と親しげにパイプス先生の愛称で呼びかけていたのです。まさか数年後に『イスラエル・ロビー』というウォルト氏との共著で、繰り返し名指しでパイプス先生を非難するようになるとは(http://www.danielpipes.org/11775/)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120803)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120807)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120917)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130121)、その再生番組を聴いている限りでは、想像もつかないぐらいでした。
2013年9月12日付『朝日新聞』朝刊13ページには、臼杵陽氏と立山良司氏が写真入りで掲載され、パレスチナ問題の未解決理由は、イスラエルが「占領」をしている領土入植問題だと言わんばかりの発言。いずれもパレスチナ人の人権に同情する立場からイスラエル批判を。
実は、臼杵氏はキャンパス・ウォッチの件で、立山氏はイラン問題で、これまた数年前に、名指しでダニエル・パイプス先生を非難する論文を公表されています。立山氏は英語論文だったので、パイプス先生にも昨春にPDFでお送りしました。その頃、イランの核問題について、鳩山由起夫元首相が迷走ぶりを発揮して国内外の関係者をハラハラさせていた時だったので、パイプス先生も立山論文に「まだそんなことを言っているのか」と立腹気味。お仲間学者の一人もツィッターで「おい、日本はどうする気なのか」とイライラされていました。
その後、私が日本で読まれている英字新聞として“Japan Times”のアドレスをお送りし、本格的に訳す作業を始めたところ、「ありがとう。ダウンロードしたからね」と少しは安心されたようで、それからは一切、お仲間学者先生達からも表向きの日本批判は姿を消しました。
国籍も民族も使用言語も背景も社会的な立場も全く異なるのに、国が違っても個人が大事だというのは、こういう時でもあるかと思います。個人のネットワークがないために、国の威信に傷をつけられるようでは困ります。私はスパイではなく、ただ公表された範囲内の情報をお伝えしているだけですが、こういう小さな役目は、案外、国運を左右するきっかけにもなるのかもしれません(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130918)。
日本国内にもさまざまな考えがあって、表向き発言している人達だけが主流代表とは限らないということです。