ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

フランスから届いたフランス語本

https://twitter.com/ituna4011

Lily2 ‏@ituna4011 19m
"Face à l'islam radical" (French Edition) by Guy MilliÃ?¨re(http://www.amazon.com/dp/2358690406/ref=cm_sw_r_tw_dp_mgwtrb1N8WAW7 …)が届きました。予想以上に薄くて小さな本。英語で執筆者を知っているので、フランス語でも何とか読めそうです。



Lily2 ‏@ituna4011 20m
『哲学入門』(岩波文庫 青 629-5) ヘーゲルhttp://www.amazon.co.jp/dp/4003362950/ref=cm_sw_r_tw_dp_Pdwtrb1PK5RE9 …)が届きました。やっとこの種の本に取り組めます。(綴りは違うものの)ヘーゲル国防長官ご就任のおかげです。きっかけがないと、なかなか読めないので...。ありがとうございます。

というわけですが、上記の本は、数日前に調べたところによれば、フランスのシャンゼリゼにある書店で大問題が発生し、カウンターの下に隠してこっそり販売しているとか。親パレスチナの左派とムスリム移民系が反対騒動を起こしたのだそうです。どんな本かと楽しみにしていたら、何のことはない、英語でダニエル・パイプス先生が長年にわたって表現されていることのフランス語版で、私にしてみれば、(非ムスリムからそういう見解が出てもおかしくはない。言論と表現の自由は確保されなければならない。自分にとって否定的だからと言って何でも騒動を起こしていたら、社会の秩序が乱れる)というものですが....。
日本の場合、西洋で発生している諸問題を(地理的に)遠くから眺め、観察し、分析しつつ、良い面も悪い面も教訓として学び、類似の問題発生を事前に防ぐ対処法を考えるべきだと思います。しかし、フランスでムスリム移民が増加して、統合しないばかりか、自分達の習俗を「自由」として維持し続けるとなれば、当然のことながら、このような見解が出るのは自然ではないでしょうか?
では、ユダヤ系はどうなのか?彼らだって、キリスト教圏で同化せず、自分達の宗教と文化を頑なに守っていたではないか?という問いが出てくるかもしれません。それに関しては、ユダヤ系の場合は、ユダヤの律法が共同体内あるいは個人に属するものであって、他者に押しつけようとはしなかったという点が、現在の世界的なイスラーム復興期にあるイスラーム主義とは根本的に異なるということ、そして何よりも、人口比率がユダヤ系とは比べものにならないほどムスリム移民は多い、という相違があります。また、名誉殺人や非ムスリムを罵倒して殺人に及ぶという事例は、少なくとも、ユダヤ系の場合、これまで聞いたことがありません。(あればどうぞご教示ください。)
フランスでもイタリアでも、路上で突然、ムスリム男性が集まって集団礼拝が始まるので、その間はやむを得ず、通行止めになるとか。昼間は特に、街の人々が困っているのだそうです(http://www.youtube.com/watch?v=A5oXvuiYCXE)。
私が2011年2月にフランスを旅行した際には(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110224)、パリはおろか、どこでもムスリム集団の姿を見かけませんでした。このような事例は、一体どの辺りで発生しているのでしょうか?特定の地域に限定されているのでしょうか?
もう一点、フランスではカトリックの国際ミサというものに出席させていただいたのですが(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110222)、その時、私の隣に座っていたアフリカ系女性が、フランス語ではなく英語で、私に「どこから来たの?」と話しかけてきました。どうやら住み込みの家政婦さんのようで、「マダム、マダム。ここにお席を確保しておきましたから」と(フランス語で)女主人に話しかけていました。そのアフリカ系女性はパリ生まれだとのことでしたが、ムスリムではなく、しっかりとフランス文化に同化しているという意味ではないかと想像した次第。カトリック系移民が、同化の困難さからフランスで路上暴動を起こすことがあるのでしょうか?これについては、今後、折りに触れてよく調べてみたいと思います。
ところで、この本は、フランスから郵送されてきたものです。実質重視のアメリカやイギリスとは異なり、包装が上品で丁寧かつシンプルで、少し日本のやり方に似ていると思いました。道理で、繊細な文化を誇りとするフランスが、東洋趣味のジャポニズムではあれ、同じく繊細さを得意とする日本の高等芸術や日本料理を受け入れようとした経緯がうかがえるような気がしました。