ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

悲喜こもごも

何だか憂鬱です。
特に皇族贔屓というわけではなくとも、自然な感情として、一人の宮様がご逝去されると、気さくな「赤い宮様」なんて呼ばれていたけれども、訃報に接して、(やっぱり皇族でいらっしゃったんだわねぇ)と、なぜか無性に寂しくなります。
それに、昨日届いたキリスト教史学会の会報には、これまで学会誌の編集長を務められていた盛節子先生が、なんと3月23日に71歳でご逝去されていたとの報。数年間にわたってお世話になっていました。最初の頃は、郵便で原稿を送るように言われていたので、一生懸命に書いて(住所の漢字を間違えたりしながら)送ったりもしていました。昨年の学会では、確かに具合が悪そうな感じではいらっしゃったのですが、ちょっと体調を崩されているだけで、少しお休みになれば、また、お元気で復帰なさるものと思っておりました。
他の学会の関係者も、別の意味で驚いていらしたようです。
http://blog.livedoor.jp/jeanwatanabe/archives/51859508.html
それに、しばらく前に関西で講演をされていた別の先生も、お亡くなりになったとの報告が記されていました。
実は昨年の12月20日にマレーシアの知り合いが亡くなっていたのですが、それを偶然知ったのも、お正月の1月2日のこと。3月3日の学会発表では、陰となり日向となりお世話になってきた彼に対する追悼の意を込めて、レジュメにその旨記させていただきました。しかし、今でもまだ、どのように息子さん達に連絡をすればいいのか、毎日のように念頭にはあるのですが、いまだにカードも送っていません。東日本大震災の時でも、真っ先にメールで「大丈夫か?」と連絡をくれたのが彼で(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110323)、まさかガン闘病中だとは、想像だにしていませんでした。国会議員になったために(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080214)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080310)、忙しくて疲れているだろうけれど、次にマレーシアに行く時には、また何とか会えるものだと思い込んでいたからです。いろいろな意味で思い出深い人だったこともあって、かえって下手に言葉が出ないということもあります。

しかし、こういう話は、突然起こるというよりも、いつでも心しておかなければならないのでしょうねぇ。一期一会を改めて思います。

さて、ちょっと気分を変えて...
昨日のパイプス先生の多言語翻訳プロジェクトの件で(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120606)、早速、パイプス先生からお返事が届きました。

要するに、日本語翻訳の私は「例外的扱い」なのだそうです。ほとんどの場合、翻訳者の方から連絡をしてくるとの由。私の場合は、パイプス先生の側から提案があったという意味で「例外」とのこと。
え〜!
またもや、(そういう話は、もっと早く、最初からおっしゃってくださらないと...)という感じ。いえ、「最初から例外だったよ」という言葉はいただいていたし(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120505)、何やら日本に対して、一方的な片思いみたいな感情を抱いていらっしゃるのかしら(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120401)とか、うすうす心当たりはあったのですが、(どの翻訳者にも、最初はご挨拶として、そういう風におっしゃっているんでしょう)と、努めて受け流すようにはしていました。
だから、「自分の書いた文章が日本語になるのを見たいな」「早く、訳文を見たいよぉ」「一本も翻訳が出ていないね」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120606)「もう、疲れてしまったよ。この辺でこの関係、やめにしないか」(←「関係」って?)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120415)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120522)という流れになったんでしょうねぇ。
ま、「かわいいおじさま学者」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120528)だということで。

私が励みにもし、一方で焦りの種ともなっていたフランス語やイタリア語の活発な翻訳については、別にパイプス先生が圧力をかけているのでもないし、ご自身が一時期フランスの学校に通っていてフランス語がよくできるために、好みがそちらに向いているということでもない、らしいです。「翻訳者達のリズムだよ」と。
それにしても、あの調子だと、毎日1本か2本は訳しているとにらんでいます。パソコンに数時間は向かっているでしょう。実に勤勉な翻訳です。見習わなければ....。