ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

充実した日々

おとといは、同志社大学神学館のチャペル内で、午後1時15分からイェーナ大学名誉教授のドイツ語講演(バルト神学について)、夕方6時半から2時間は、ブルックナー詩編曲を中心とした音楽講演で過ごしました。その間には、神学部の図書室で閉館まで資料の複写をし、その後は外へ出て本屋さんで立ち読みをしていました。
このように、一日中、充実はしていたけれども、ドイツ語講演では、遠来のお客様だからとのことで先生方から呼びかけがあったからなのか、または、こちらに出席すれば単位を出すと言われたからなのか、稀に見る大勢の学生同席が加わり、多少ワサワサした雰囲気で疲れました。人前で寝るぐらいなら、無理に来なくてもいいのに....。質疑応答の時間になった途端、客席が歯の抜けた口のようになってしまいました。講演者のドイツ語はわかりやすく、通訳の日本語もきちんとしていてよかったと思うのですが、欲を言えば、せっかくなので、あと1ランク、レベルアップした内容の講演だったらな、と。質問したいことはあっても、他の質問を聞いているとがっかりすることもあり、この頃はずっと何もしていません。

一方、音楽講演は、今後も増やしていただきたい演目でした。時間帯から、出席者は目算で40名前後ぐらいでしたが、阪大名誉教授の講師の先生もニコニコと楽しそうにお話になり、疲れた一日が癒されるような、よい一時でした。手書き譜の回覧などもあり、さすがは神戸女学院とも思いました。

昨日の午後は、神戸バイブルハウスにて、関西学院大学神学部の神田健次教授からエキュメニズムに関する講義。5回連続の第一回目で、駄洒落が多くて楽しいお話でした。ドイツに留学され、マレーシアでのキリスト教会議などにも精通されている先生なので、何年も前からずっとお目にかかりたかったのですが(参照:2007年6月26日付「ユーリの部屋」)、やっと機会到来。張り切って、手元にある資料のうち、三冊持参で、講義終了後、15分も個人的にお話をさせていただきました。
さすがに真剣かつ厳しい表情で見つめられましたが、幾つかの専門的な質問に丁寧にお答えくださり、マレーシアの事例についても、共通の知人を介してのお話に加えて、「こちらに教えてください」とまでおっしゃってくださいました。また、今後予定されている会合も勧めてくださいました。ここが、極めて限られた範囲内での比較が許されるとするならば、イスラエル留学経験者を除く他の日本人の神学の先生方と態度が明白に違う点で、初対面なのに本当に納得のゆく回答をいただけたという気がします。というのは、過去の経験では、明らかにマレーシアの専門でもないのに、会合で「マレーシアは...」と勝手に何度か発言する先生がいらしたり、私が質問に行くと、忙しいと逃げられたり牽制されたりしたこともあるからです。もう亡くなられた新約学の名誉教授が、私に、「ここの先生達は、どうも縄張り争いをしているようで申し訳ない」とおっしゃいましたが、昔と違って本当に残念だったのは、大学間競争と成果主義に伴う、学部内抗争のような妙な雰囲気でした。
...と、話は逸れてしまいましたが、来週からしばらくは、神戸行きが楽しみです。先生の方も、「よく笑う人がいるなあ、と思って」と言ってくださいました。ご年配の出席者が中心で、恐らく私がその中では最年少、箸が転んでもおかしい年頃なので、反応が一番早かったからでもあったかと思います。そして、今のところ、しがらみのない自由な立場にあるからでもあります。
おかげさまで、来年度からの予定に、一つ追加できそうです。一つ一つの出会いを大切にしたく思います。