ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

遠距離大学通信教育

午前中、パソコンをカシャカシャ動かしていた主人が「あったよ」と言うので、ふと仕事の手を休めて画面をのぞくと、そこにはなんと、ヒューストンでの「宗教間対話」でレクチャーをしているロバート・ハント先生が映っていました。
テキサス出身なので、ブッシュ氏のような南部訛りのある英語なのかと思っていたら、大変聞きやすく、わかりやすい講演。また、謙虚で落ち着いて、思った通り、学者というよりは、いかにも教育者家系の血を引いたらしい、人のよさそうな、お話の上手な方でした。
アメリカ東部に計4年間、留学と仕事で滞在していた主人であっても、テキサスには行ったことがないそうです。でも、今では、you tubeを通して、いわば遠距離大学通信教育のようなレクチャーを無料で受けられるという、贅沢な環境です。
今、論文をどこでまとめようか、考えているところですが、やはり現地経験のないような人に、高見から指導されるのは敬遠したく思っています。しかも、日本語で書いていても、ほとんど意味はなく、英語で書くなら、この程度では到底間に合わない、と思いながら、ここまで来ました。あの、万華鏡のような東南アジアの複雑さ、中国とインドという古くから続いている大国に挟まれた、緩やかで脆弱な土地柄でありながらも、しっかりと独自性を発揮しているマレーシア、ここで、この一言、この一文を言い切るのに、どれほどの資料を調べあさり、何年もかかることか、その苦労を全く知らない人に、軽々しく論評などされたくはないのです。
気分転換に、ユダヤの知恵に関するラビの書いた本を読みました。さすが、優秀な人の多い民族だけあって、こういうタルムードおよび聖書の読み方をしているのか、と楽しませてもらいました。