ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

後に変わる解釈の可能性

フェイスブックhttps://www.facebook.com/ikuko.tsunashima)からの転載。

Haaretzhttps://www.haaretz.com/


‘Japanese Schindler,’ Who Saved 6,000 Jews From the Holocaust, Honored by PM Abe
Chiune Suhigara was serving as Japanese consul in Kaunas, then capital of Lithuania, when he disobeyed his superiors and issued Japanese visas to Jews fleeing Nazi-occupied Poland
Reuters
Jan 14, 2018 7:03 PM

Satoshi Ikeuchi:ご本人は、戦後長く日本国内で名誉を与えられなかったことにも恬淡としてらしたのではないかな。戦後は政府が大幅に削減されて、「小狡く」立ち回らなかった人たちが大量に割りを食った。また、ひどい敗戦だったから、もういいや、と職を辞する人も多かったようだ。私が学生の頃には、幾人か、そういう敗戦時に身を引いて、後から見れば割りを食った人の老境に、かろうじて接することができた。
Satoshi Ikeuchi:本人とご遺族の言い分にはまた違いがあるだろう。

(引用終)

杉原千畝氏に関する過去ブログ引用リストは、こちら(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%BF%F9%B8%B6%C0%E9%C0%A6)を。

・2017-12-19  敗戦シンドローム
・2017-12-07  エルサレムイスラエルの首都
・2017-09-09  日本はユダヤ人に何をしたか
・2016-09-08  一つのテーマから雑多な話題
・2016-01-23  映画『海難1890
・2015-05-19  JICAと「ニコニコ援助」
・2015-05-11  中東の旅
・2015-03-11  世の中のレベルは...
・2014-08-02  日本人で得すること
・2014-02-26  拡大する被害発見
・2013-09-07  自己中心に都合良く見るな
・2013-05-10  『河豚計画』だって....!
・2013-02-03  国生みの淡路島へ
・2012-04-16  物事の両面を見ること

(リスト終)
池内先生(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%22Satoshi+Ikeuchi%22)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%C3%D3%C6%E2&of=100)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%C3%D3%C6%E2&of=50)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%C3%D3%C6%E2)が追加として書いていらっしゃることに関しては、2000年前後にNHK「ラジオ・ライブラリー」で、杉原氏の日本人の奥様が語っていたのを聴いたことがあり、その話全体の印象では、どうも外務省の処遇についてご不満なようだったと理解している。
2015年5月上旬に、エルサレムのヤド・ヴァシェム(ホロコースト記念館)内のある一角で、壁の片隅に杉原千畝氏が発行した査証の一部が展示されていたのを見てきた。その時には、日本で喧伝されている割には小さな扱いだと思ったが、今後、変わる可能性があるのかないのか、楽しみではある。

http://agora-web.jp/archives/2030535.html


「韓国が中国の属国になった経緯を日本人は知らない」
八幡 和郎
2018年1月14日


遣唐使にしても新羅百済の使いにしても対等の外交とはいえず、上下関係は程度の差こそあれあった。また、新羅百済は日本に従属しているとみなされた。しかし、その従属度はそれほど高いものでなかった。
朝鮮半島では、高句麗百済と対立し、日本が百済を支援し、高句麗が随とあらそったときに日本と隋が接近したのが遣隋使の派遣である。
新羅が強くなったこともあって、日本と百済高句麗が接近した。そこで、高句麗百済を圧迫していた新羅が孤立することになった。そこで、新羅が独立を犠牲にして、年号や服装も唐の制度に従い、人名も民族的なものからから中国風のものにかえるといったことにして同盟関係を結び、日本・高句麗百済の圧迫から逃れた外交革命が起きたのである。
高句麗百済新羅という唐や日本に朝貢はするが独立国としての性格をもった国が割拠していたのが、新羅という唐に従属する半独立国による支配にかわったのが7世紀から8世紀に半島で起きた事件なのである。
琉球は日本の諸侯である島津の領土であるという変則的な両属関係にあった。
・コリアン国家が中国の属邦であるという状況は、国際関係が混迷したときには、必ず日本にとっても脅威となってきたことだ。その最たるものは、白村江以降の唐の侵略が危惧された状況であり、脅威が現実化したのが、高麗と元とによる元・高麗寇の襲来であった。

(引用終)
このような古代東アジア史の解釈を、高校の日本史できちんと教わっていたならば、もっと日本史の成績が上がり、院生時代にも自信を持って国費留学生に対応できたことだろう。だから、今更ながら「自虐史観」と呼ばれる由縁である。
でも、何事も学ぶに遅くはない。今、事実に基いて知識の更新をすべき時が来たのだ。
八幡和郎氏の過去ブログ引用リストは、こちらを(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%C8%AC%C8%A8%CF%C2%CF%BA)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=YAWATA+KAZUO+)。

・2018-01-02   隣国関係を学び直す必要性
・2017-12-18   この一年の意義
・2017-12-16   おかしくなっている日本
・2017-12-11   エルサレムのこと
・2017-10-03   リベラルの意味
・2017-10-02   考察テーマいろいろ
・2017-08-09   長崎原爆投下の日に
・2017-08-01   インターネットの弊害
・2017-07-20   ダグラスさんはダグラスさん
・2017-07-08   利用され続ける日本
・2017-05-25   憂慮すべき事柄が山積み
・2017-05-09   なぜ保守派なのか
・2016-01-15   大津市の選挙

(リスト終)
[2018年1月18日追記]
冒頭の「日本のシンドラー杉原千畝」に関連したトピックだが、パイプス先生のような冷静で客観的な醒めた目を持つユダヤ系保守派の著述家によれば、残念なことに、それほど日本人を好意的に見ているわけでもなさそうである。
1997年の著書『陰謀』(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120131)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120524)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130508)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130630)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140626)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150526)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160907)から抜粋を拙訳したものがあるが(http://ja.danielpipes.org/article/14511)、その原文の追加記述があることに注目を。

http://www.danielpipes.org/2889/appendix-a-benign-antisemitism

Appendix A: Benign Antisemitism
by Daniel Pipes
Conspiracy: How the Paranoid Style Flourishes and Where It Comes From
1997

Jan. 25, 2016 update: China's turns out to be similar Japan in knowing little about Jews but noting the antisemitic antagonism to perceived Jewish power and wealth as a model to learn from, explains James Ross in Tablet magazine. An excerpt:

Most of the Chinese authors who write about Jews really don't know much about them. They use the success of Jews, especially in business and education, to promote values the Chinese traditionally cherish, such as hard work and knowledge or, in China's burgeoning market economy, getting rich. ...
Best-selling Chinese books have been filled with outrageous claims about Jews for decades. Most of the claims create a positive attitude about Jews, but they also perpetuate stereotypes and misunderstandings about how Jews make money and raise their children. ...
Although many of the blogs are exaggerated or false in their praise of the Jews, some seem openly anti-Semitic.

(End)
日本でも、ユダヤ式教育法だとか、ユダヤ式ビジネス法のような楽しげな本が出回っていた。
数例を挙げると、以下のようである。
ラビ・M・トケイヤー(著)/加瀬英明(訳)『ユダヤ五〇〇〇年の知恵:聖典タルムード発想の秘密講談社α文庫1971/1993/2011年)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130331
ミリアム・レヴィユダヤ式家庭教育(上)(下)ミルトス出版1990年)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090130
加瀬英明ユダヤの力:ユダヤ人はなぜ頭がいいのか、なぜ成功するのか!三笠書房1996/2002年
エレン・カッツ(著)母袋夏生・阿部望(訳)『ユダヤ人が教える正しい頭脳の鍛え方』("The Secret of the Jewish Mind")角川書店2005年)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090210
ラビ・M・トケイヤー(著)加瀬英明(訳)『日本・ユダヤ封印の近現代史(Japan-Made in Judea)ユダヤ製国家日本徳間書店2006年)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140627
エリ・コーヘン(著)/青木偉作(訳)『驚くほど似ている日本人とユダヤ人中経の文庫2008年)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140626
青木偉作頭が良くなるユダヤの勉強法中経の文庫2009年)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130402)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130508)。
当事者には悪気が殆どなく、むしろ、何らかの自己利益を期待して、ユダヤ人から優れた点を学ぼうとしているだけなのかもしれないが、そのような好意が一面では相手にとって仇になっているのかもしれないと、心の片隅で考慮する余裕を持ちたいものである。