ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

バイタリティに学ぶ

昨夜、久しぶりにマラヤ大学のマヤ先生(参照:2007年12月29日・2008年3月26日・4月9日・5月14日・10月14日・12月29日・2009年5月13日・11月3日付「ユーリの部屋」)のホームページを開くと、新たな更新項目が。さすがはシンディ族!またもや、よい刺激を受けました。
あんなに一年中暑くて、表向きはともかく、内実としてインフラもまだ充分整っているとは言えないのに、ここまで仕事を精力的に続けられるとは、感服以外にありません。三人の子育てが一段落するまでは、軽めの仕事を続け、ある時期に来たら、講師を続けるかたわら博士論文を書き始め、おもしろくて止まらなくなったとのこと。それが出版されるや、一気に弾みがついたらしく、世界のあちらこちらの学会に積極的に出かけて、発表および執筆および編集の連続。最近では、オランダからも出版された本があるそうです。
もちろん、言語環境が異なるので、研究上の質やレベルを単純に比較して云々するのは間違っています。私が学びたいのは、この、年齢を感じさせないバイタリティと、マイノリティの強みを生かしたネットワーク、人間関係の構築の如才なさ、いわゆる途上国だからこそ逆手を取っての情報発信力、なのです。
発表の時、時々気づくのは、(東南アジアの話だから、のんびりと気楽に聴けるだろう)という安易な態度が見られることです。「うんうん」「ほうっ」というような反応が直接あるのはありがたいのですが、明らかに自分を高見に置いての反応であることが歴然としていることも多く、がっかりします。内心、(これは先生方の問題でもあるんですよ!早く気づいてください!)と叫んでいるのですが、どうやら馬耳東風、のような....。
20代半ばに、首都クアラルンプールに4年間住むことになり、日本でさんざん聞かされていた「東南アジアだからのんびりしている」という思い込みが、単なる無知か田舎の話であって、日本にいた時よりも皆が忙しく活発に動き回っているのには、非常に新鮮な気がしたものです。
私自身も、どちらかと言えば、テキパキしているのが好きで、小さな頃から、いろいろなことに興味を持ち、本をたくさん読み、親や先生に質問ばかりして、心的には積極的で活発な方だと自負していましたが、環境で押さえつけられると、どうもうまくいきません。今から、少しでも取り戻せるならばと願っています。