ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

ハートフォードの『ムスリム世界』

今日の午後は、本を返しに民博図書室へ。
雨降りで大変でしたが、帰りには晴れ上がりました。
5,6年前、京大や同志社大学の書庫から、表紙がボロボロになったものを出していただいて、発行年の1911年から、1ページずつめくって速読したハートフォード神学校の『ムスリム世界』(参照:2007年10月23日・11月12日・12月4日・2008年4月14日・4月18日付「ユーリの部屋」)。これが、2008年で製本がとまっていたため、カウンターで尋ねると、2009年以降、電子ジャーナル版で入っているのだとのこと。早速、昨年と今年分を確認すると、南メソディスト大学パーキンス神学部のハント先生が(参照:2008年3月28日・10月28日・11月6日・11月7日付「ユーリの部屋」)、論文と書評を掲載していて、とても刺激になりました。
このジャーナルで、戦前から1947年まで、シェラベア博士が副編集長を務め(参照:2008年11月8日・2009年4月18日付「ユーリの部屋」)、そのシェラベア博士について博士論文を書いたハント先生が、同じジャーナルに執筆しているという.....時の流れと同時に、人の縁を思います。
毎度のことながら、私も早く英語でまとめなければ、と急かされる思いです(参照:2009年10月16日付「ユーリの部屋」)。マレーシア神学院の図書室スタッフのサクティさんから、資料について問い合わせる度に、「その発表、ペーパーを送ってね」と催促されます。残念ながら、日本語だけの学会で発表することが多く、約束が遅れ気味です。マレーシアのキリスト教共同体にとっては、ホットでインなテーマなのですが、日本で発表するなら、確かに遅れるでしょうね(参照:2009年12月30日付「ユーリの部屋」)。
でも、動機付けが持続しているのは、ありがたいことです。もっとも、オーストラリア国立大学の先生方の方が先を行っており、欲しかった情報が既に書籍化されていて、こればかりは、文化力の差を見せつけられる思いがします。