先日の朝日新聞のコラム欄で、ある実業家の方が紹介されていたので、図書館から借りて読んでみました。皇族や大臣、事業家などにも影響を与えた方だそうです。気骨ある姿勢に励まされました。興味深く思った断片を、少し引用してみます。
中村天風『運命を拓く:天風瞑想録』講談社(1994/2002年 25刷)
・人間の心で行なう思考は、人生の一切を創る。(p.38)
・心を清く、尊く、強く、正しく(p.44)
・自己認証をゆるがせにしないこと(p.49)
・蒔いた種のとおり花が咲く(p.71)
・日々我々は新しく生まれいで、朝ごとに甦っている。(p.87)
・結論が積極的断定で終わるように「こうすれば出来るよ」(p.111)
・いやしくも人を傷つける言葉、勇気を挫くような言葉、あるいは人を失望させるような言葉、憎しみ、悲しみ、嫉みの言葉を遠慮なくいっている人間は、悪魔の加勢をしている→自他の運命を破壊(p.112)
・正直、親切、愉快に人生の責務を果たす(p.159)
・本当に信ずる気持ちを持っている者は、ものの本当か嘘かはパッとわかるもの。本当のもの以外は信じないから(p.194)
・間違いを行なっている人が多いからといって、その数で是非善悪を決定するということは、実に無鉄砲な乱暴な決定(p.258)
・人に忠告・勧告→応じてくれないとやたらと胸くそを悪くする人がある。これも滑稽千万。あなたのその言葉に応じるか応じないかは、向うの勝手だ。人の意思は自由だから、こっちで干渉する権利はない。もっと滑稽な人間→人に親切にしてやって、相手がその親切に感じないと、盛んに怒っている者がいる。(p.264)
・理想は野心的であってはならない。成就しない場合が多い。一つの力で心がまとめられていない。心の統一を破る→結果不良(p.279)
・六十越してから、記憶力が非常に良くなった(p.289)
(引用終)