ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

マレーシア情勢について(続々)

今日も図書館で調べてみましたが、昨日の朝日新聞朝刊のみ、マレーシアの「神の名」裁判と教会放火事件が報道されていただけで、結局のところ、日本国内の一般読者にとっては、あまり重要度としては高くないニュース扱いのようでした。私だって、マレーシア赴任さえなければ、(ふうん、変なの)で終わっていたでしょうから。
ただし、英語版朝日新聞の方には、今日も小さめの記事が掲載されていました。(この種のニュースは、やはり英語で読むに限る)と、妙に納得してしまいました。
マレーシアの関係者へ上記の記事をpdfで送っておきましたが、とりあえずは受け取っていただけたようです。
先程、買い物から帰ると、新年初の『ヘラルド』紙が郵便受けに入っていました。どうも、自分の手元に届く限りにおいて当該新聞を見ると、どうしてこれだけの小さな新聞が、何度も裁判沙汰になり、ひいては、世界中で大きく報道される事件に発生したのか、経過の理解に苦しむところです。文字面だけで情報を理解しようとすると、メディアが一方的に騒いでいるようにも感じられるのですが、映像では、確かにムスリム達が集団で繰り返し叫び、当該問題について真剣に怒っていることがわかります。現地にいたら厳戒注意となるだろうとも思います。
さて、スシロ先生からのメールも待っていました。今は東ジャワに戻っていらっしゃるようです。なんと、私のために『ヘブライ語インドネシア語訳聖書』を入手してくださったとのこと。『ギリシャ語ーインドネシア語新約聖書』は、昨年10月に、マレーシア聖書協会で購入しました。これは、インドネシアの出版でしたので、ヘブライ語についても尋ねてみたところ、スシロ先生いわく「いや、もうありますよ。インドネシア聖書協会に注文してみてください」とのこと。
そこで私が、外国人一顧客の立場として正直に、インドネシアで書籍や聖書を注文すると、必ずコミュニケーション上の問題が起こること、しかも、インドネシア・ルピアの小切手を持っていないために、大阪の中心地にある銀行へ夫と共に出向かなければならず、一冊の本を頼むのに2ヶ月以上かかることを訴えたところ、わざわざご自身で買ってくださり、日本へ送ってあげよう、ということになったのです。
そういうつもりでは全くなかったので、恐縮しました。申し上げたかったのは、マレーシアやシンガポールでならば発生しないような問題が、インドネシアで起こる事実を伝えることで、責任者に注意がなされ、よりスムーズに問題解決となればいいなあ、ということでした。ヘブライ語の聖書は自宅にもありますし、インドネシア語訳聖書に至っては、なぜかマレー語の聖書以上の種類が、棚に並べてあるのです。本当に、これは予期せぬことでした。
マレーシアに話を戻しますと、ようやく、少しは情勢も落ち着いてきたかというところですが、当事者や専門家以外の人々が、物見高く、あるいは自分達の問題と絡めて、あれこれ議論したり、新聞に投稿したり、ブログに書いたりするので、ほとほと疲れます。これは、多様な見方の提供ではなく、原則をゆがめた見解を無責任に出していることでもあるのです。これがあともうしばらく続くのでしょう。そして、他のニュースに関心が移ってゆくのでしょう。この繰り返しです。もう、いい加減にしては?
とはいえ、今回のニュース収集のおかげで、3月に予定している学会発表のための、強力な資料補足ができました。