ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

本に囲まれて幸せな暮らし

結婚してまもなくの頃、何だか不機嫌だった私は(というより、赤ちゃんの頃から、いつも私は何かに怒っていたそうですが)、夕食つくりが面倒になって、クリーム・シチューにパンをテーブルに出しただけで済ませようとしました。すると、主人がうつむいて小さな声で「ぼく、おなかがすいた、ほんとだよ」と子どものように言ったのです。主人は真面目そのものの性格なので、そんなに乏しい食事を出していたのかと、ドキリとしました。
それが、10年以上たった今朝になって、主人いわく、「あれ、百一匹わんちゃんの映画に出てきたセリフだよ」と。なあんだ、それならそうと早く言ってくれればよかったのに...。
百一匹わんちゃんは、子ども時代に映画でも絵本でも楽しみました。確か、最後はロマンスで終わっていたような...。でも、その台詞には気づきませんでした。
近所の図書館に寄るたびに、できる限り、子ども向けの本棚を眺めるようにはしています。小学校の頃、給食の配膳を待つ間も、文字通り寸暇を惜しんで夢中になっていた児童文学が、今も棚に並べられているのを見るのは、実に楽しいものです。イラストが、子ども時代の記憶ではもっと複雑でファンタジーに富んでいたと思っていたのに、実際には意外とシンプルに見えるのもおもしろいです。
さて、昨日も5冊、日本国内のムスリム事情に関する本を借りてきました。読書ノートに記録しながら、楽しくてわくわくしました。日本語で2本、英語で1本、書かなければならない原稿がありますし、年賀状なども用意しなければなりませんが、発表の義務がとりあえず終了したので、ようやく充電期間となりました。
買った本と借りた本計21冊をまとめると、分野は、オランダ語の本、アラビア語の本、スペイン語のことわざの本、和算史や論理学や弁証法の本、ギリシャ哲学、アラブから見た十字軍やイスラームの本、アウグスチヌスの省察箴言神谷美恵子氏の日記などです。一番楽しく読めるのが、アラビア語の本に出ている例文(コーランの章句も含む)で、最も私の心情に近い揺れ動きが描かれているのが、神谷美恵子氏の日記です。