ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

気になる前書きその他

昨日コピーしたある本の前書きで、気になったことがあります。その本は1995年に出版されていますが、同著者による2000年出版の本の前書きにも、似たような一文が入っているのです。それは、「突然の家族環境の変化によって原稿提出が遅れました」(1995年)「ある家族問題のために、本書の執筆が遅れました」(2000年)というものです。
英文書では、もし著作を献げるならば、家族への感謝、あるいは、恩師への感謝、または当事国の人々への献辞というのが通例かと思うのですが、どうしてこの方の場合、5年おきに「家族問題」が発生して仕事が遅延するのか、そして、そんなに深刻ならば、わざわざ書かなければいいのに、まるで正直というのか、逆に、相当な恨みつらみがこもっているのか、などと余計な想像をかき立てられてしまいます。また、必ず一人の女性の名前が載っているのですけれども、その名前が毎回変わるのです。いったい、その女性はどういう人で、どんな関係なのでしょうか。
たいてい研究関連の文献は、推薦の言葉や前書き、そして、参考文献一覧表と注に目を通すのが習慣です。それを読めば、だいたいの傾向がわかるからです。ある場合には、私の所有する参考文献と半分以上重複していることもあります。また、まったくちんぷんかんぷんだという場合もあります。
先月注文した本ですけれども、連絡が来て、「8月に送ることになる」とのことでした。さすがはイギリス!なんとも悠長です。多分、あまり売れない本で部数も少なくて、だから増刷もせず在庫がないのに、とりあえず注文だけは受けてしまったというパターンなのだろうと思われます。「安請け合い」というヤツです!
いろいろ相談したり事前に迷ったりすることは、決して無意味なことではなく、むしろ、その過程で何かを見抜く事の方が肝要だろうと思います。私も、何かと迷う方ですが、これまでを振り返ってみると、不確かさや危険をどこかで察知して事前に離れたために、その当時は周囲に私の決定を笑う人がいたとしても、結局は長い目で見て無事だったということが多くあります。そして、若い頃から必ずしも一直線ではないために、かえっていろいろ見えているものも、もしかしたら少しはあるのかもしれません。