ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

世界に先駆けた日本の女流文学

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源氏物語色辞典』 吉岡 幸雄 (http://www.amazon.co.jp/dp/4879405949/ref=cm_sw_r_tw_dp_d4bLtb198DG1E …)を大阪府立図書館から近所の図書館経由で借りました。アメリカへのお土産を買うのに京都の高島屋に立ち寄ったところ、源氏物語に出てくる花で染色したきれいなポーチを見つけ、店員さんから紹介された本。

(転載終)

私生活には立ち入らないつもりであっても、親子共々(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/20121231)、本を書いて出版するとなれば、献辞や謝辞まで海外の読者の目に入ってしまい、(この女性は誰だろう?)という気になるもの。それで、わかってしまったことがいろいろあり、せっかくご招待をいただいたのだからと、プレゼントをご用意した。
「自分は何も隠していない」と主張するが、「政敵が多いから、情報を渡さないように気をつけている」とのことだったので(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140508)、私も取り立てて詮索する気は全くなかった。でも、せっかくの記念日なのだから、内助の功あっての二十年だと思い、ご家族一人一人のことを考えて、負担にならない程度に選んでみた(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140515)。荷物が増えてかさばっても重くなってもいけないし、途中で壊れてもいけない。結構、楽しみながらも心配はしていた。
初日に、外側からは日用品のように見えるようなプラスチック袋にまとめて手渡した。「ありがとう」とお礼を言われた後に、律儀にも一つ一つの包みを名指して、「これは○○宛だな?」と家族名を挙げて確認された(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140510)。最後に「これは○○?○○宛なのか?」と、一瞬険しい表情になられたが、私は澄まし込んで黙って二度、頷いたのみ。だってねぇ、当時は...だったんでしょう?著作の献辞と謝辞を見て、女心を察した海外読者としては、あくまで毅然と。
でもその後、暇を見て連絡して、きちんとお渡しくださったらしい。それぞれに報告とお礼が届いた。
何よりも、その場で包みを開けて喜んでくださったようだ。「春になったら使うわ」とまで書いてくださった。源氏物語の由来を書くと、「知っている」と。何と言っても、お仕事で日本人のお世話を長年なさっている方だ。1980年代には一緒に日本に来た、とそれぞれから伺った(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140511)。その後も時々、お嬢さん二人と一緒か、大学関係の研修旅行などで来られているらしい。いつどこで、どんな経緯で、知り合いの知り合いとしてばったり遭遇することになるか、わからない。だから、前もって円満にしておきたかったのだ。
それにしても、日本の古典文学は大変に役立つ。海外へのお土産を探すのに、いつも時間との闘いで困っているが、初対面の方に対して、失礼にならず、マニアックにもならず、ある程度は汎用性があって、実用も兼ねる、思い出深いものとなれば、日本の古典文学を典拠としたものが、最も喜ばれそうだということを知った。お扇子の蜻蛉や桜しかり、ポーチの布を染め上げた、源氏物語に出てくる植物から採取した色しかり。宗教や民族習慣のタブーを知った上で、許容範囲内でのお土産となれば、自国の古典文学を引き合いに出すのが、最も無難だ。
こういう点、もっと私達は誇りに思うべきだ。女流文学は、日本の方が遙かに先駆けていたんです、と。国文出身であっても、まだまだ新たに学び、経験すべきことはたくさんある。