ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

来年の手帳を買いました

おととい、隣の市まで出かけた時、駅の本屋さんで、2008年度の個人備忘録用手帳を買い求めました。結婚した頃から使い続けているPAGEMで、お値段もサイズもお手頃、真っ赤な表紙の女性用です。「女性用」というのは、キャリアウーマンのみならず、主婦や女子学生にも使いやすくシンプルにできているからです。手帳といっても日誌なので、横13センチ、縦18.5センチ、厚さ約1センチの大きさです。これに、日々のあらゆる予定や出来事や目標など一切合切を書き込むのです。
結婚前までは、ピアノのカワイ楽器さんが毎年、カレンダーと共に、実家に一冊ずつ持ってきてくれていました。どういうわけか、妹や弟にではなく、私の机の上に必ず置いてありましたので、お礼も断りもなく、勝手に自分用と決めて使っていました。今でも、押入れの段ボール箱に11冊すなわち11年分、全部保存してあり、たまに思い出の思い出しに活用しています。これは、毎年表紙の色が変わることと、紙製の表紙だったため、年末になる頃には少しはげかかってくるのが難点でした。
PAGEMは、表紙もサイズも常に同一で、本当に助かります。ちょっとしたメモや切り抜きもはさめるし、住所録もついています。年間スケジュール表と月間スケジュール表とが、とても見やすく使いやすい形式になっていますし、一週間が見開きで、しかも充分書き込めるようになっているのです。美術館や博物館などの入場チケットの半券をテープやホチキスで留めるので、一年の終わりには二倍の厚さにふくれあがりますが、自分のためなので、外見はあまり気になりません。
実は、2006年と2007年分の備忘録ノートは、勤務先で一冊300円だというので、主人が気をきかせたつもりで注文してくれたのですが、使ってみて、会社員向けと女性用の備忘録手帳の違いが一目瞭然でした。申し訳ないことに、私にはちょっと使いにくかったです!
まずは、表紙が真っ黒でそっけないこと。それはよいとしても、一週間のスケジュールが月曜日から金曜日中心に回っているのです。土曜日曜の欄が異常に小さくて、書き切れませんでした。本来、女性ならば、家族のいる週末にも、あれこれ用事が重なると思うのですが、会社員用だと、週末はもっぱら寝て過ごす(?)ためか、マスが小さくても済むようにできているのです。
また、平日分には、ビジネス手帳並みに時間刻みの欄が細かくついていますが、これは、主婦には不要です。突然の電話や買い物などで、思いがけず時間を費やしたり、天候によってスケジュールを変えることもありますから、会社組織のように、能率一点張りで計画通りにいかないことも多いのです。最初から私は無視していますが、そうは言っても、気になる時間表です。PAGEMにも時刻は付けられていますが、目立たないデザインですし、繊細な工夫が凝らされていると思います。
そういえば、2005年8月に、主人とアメリ東海岸を旅行した時、MITとハーヴァード大学のCOOPと本屋さんを見て回りました。MITのCOOPでは、「人生設計手帳」や分刻みのスケジュールブックが売られていて、中を見ると、目標とする言葉が週毎に書き込めるようになっていました。それを見た途端、(さすがはMIT)と思うと同時に、(あぁ、私の人生はもう駄目だぁ)という気にさせられて、かえって落ち込んでしまいました。あれは、才能に溢れた若い人や活力に満ちた人向けの手帳ですね。
話をPAGEMに戻しますと、毎年、同じサイズで同じ表紙なので、中身も同じかと思われるかもしれませんが、実は細やかな点に利用者のための変化が見られ、それも楽しみです。手紙を頻繁に書く私にとって便利だったのは、国内と国外の郵便物の重量と料金表でしたが、郵政民営化のためか、2008年度分は消えていました。また、後ろの裏表紙には、「これは私にとって非常に大切なダイアリーです。拾われた方は誠にお手数ですがお知らせくださるようお願い致します」という断り書きが入りました。唯一の欠点は、中表紙にしか年が書かれていないため、並べると、どのノートが何年のものだかわかりにくい、ということです。ですから、その年のご用が済むと、表紙に年を書いた名札シールを貼っておきます。
毎日は平凡でも、記録をつけ続けると、日々が整えられ、人生が楽しくなってきます。こうして文章を書く時にでも、テーマ案や具体的な日付が次々と出せるのは、備忘録のおかげです。また、手書きなので、字形の変化すなわち心理変化が自分で見渡せるのもおもしろいです。
食事と時間の使い方とお金の出し入れを記帳することで、日々の暮らしに整理がつくため、気持ちも安定し、計画的かつ健やかなよい人生が送れると、ある本で読みました。
金銭面では、銀行からもらった「こづかい帳」とお年玉をきっかけに、小学校低学年からつけ始め、今も家計簿はずっと続いています。一人暮らしを始めた院生の頃から、毎日の食事、特に外食の内容も記録しています。若い頃は、外出時にどんな服装と髪型だったかまで書いていましたが、結婚後は、主人さえよければ人目が気にならなくなり、それはやめました。時間の使い方は、あまり機械的に過ぎると集中力がそがれるため、起床時と就寝時と外出時間のみ書くようにしています。

さて、来年はどんな年になりますことやら…。