暮れに送られてきたクレジットカードの広告を見て、「これ、ユーリの寝顔とすごく似ているんだけど」と主人が言い出しました。ふと見ると、写真コンテストで、ある女性が「我が家のネコが気持ちよさそうに日向ぼっこしながら寝ていました」と添えた写真が掲載されていたのです。何とも無防備な姿というのか、満足しきった表情というのか、安心して和みそのものの格好で目をつむって仰向けに伸びていました。似ていると言われると、悪い気はしません。だって、かわいいんですもん!賢いし役に立つので、ネコより犬の方がどちらかと言えば好きですが、それ以来、毎日のように、そのネコ写真を眺めています。こちらまでほっこりした気分になれるので、早速、備忘録に貼り付けておきました。
今日は、年賀状に混じって、ユニセフのニューズレターが、環境に配慮して、封筒なしの体裁で送られてきました。なかなかのアイデアだと思います。封筒も、メモ用紙に使うようにはしているのですが、たまる一方なので、どうしても古紙行きになってしまいます。さすがはユニセフ!
感動したついでに、少しはお年始らしくいいことをしようと思い、前から欲しかったお礼状用の葉書や一筆便箋を、ファクスで注文することにしました。売上の何割かは、世界中の子ども達のための活動資金に充当される仕組みだそうです。
若い頃には長々と感想や近況を綴ってお礼代わりにしていましたが、忙しい昨今、お礼状は即座に簡潔に、がモットーです。ただ、文だけではメールのようでそっけないものです。また、絵柄が入っていると、お礼の文章が書きやすくなります。でも、どなたに宛ててもまずは失礼にならず、しかも自分が気に入った絵柄で、季節に沿うものを、となると、案外ありそうで見つかりませんでした。花柄では、季節に外れたものは使えないし、風景でも四季に合わないものがあります。美術館に行く度に、気に入った絵葉書を二枚ずつペアにして購入するようにはしていますが、すぐに使ってしまうので、必要な分を常に揃えておかなければならないわけです。
近所の図書館も今日から年明け開館となったので、早速、返却ついでに新たに借りてみました。あまり堅苦しいものだと読むのに時間がかかるので、夜寝る前に軽く読める楽しいものを、と思い、気分を変えて、次のような本を選びました。
・加藤周一『私にとっての20世紀』岩波書店(2001年 第5刷)
・子安美知子『「モモ」を読む:シュタイナーの世界観を地下水として』女性文庫(1996年)
・沢村貞子『わたしの台所』朝日文庫(1990年)
・日高義樹『日本いまだ独立せず―日米新時代への警告と指針―』集英社文庫(1998年)
「モモ」やシュタイナー教育については、ほとんど二十数年ぶりとなります。また、故沢村貞子氏のエッセイは、軽妙で品があって暮らしに根付いていて、学部生の頃、しっかり者のお姑さんから教わるような気分で読ませていただきました。日高氏は名古屋出身で、実家の父と同い年です。主人が数年前から、テレビの『日高レポート』を英語の勉強代わりに時々見ていたので、ご著書を読んでみることにしました。日高氏の英語は、文法が間違っていたり、何を語ろうとされているのか、はっきりしない点がなきにしもあらずですが、それでも、要人と堂々と渡り合ってこられたのですから、非常に参考になります。ただし、インタビューの内容については、必ずしも賛成できるわけではないことがあります。この本を借りて帰宅したら、主人がまた『日高レポート』を見ていました。今日はキッシンジャー氏との対談でした。
借りたCDリストは、以下の通りです。
・『ロドリーゴ・アランフェス協奏曲』ペルト「フラトレス:ギターと弦楽オーケストラ 打楽器のため」ヴィラ・ロボス「ギターと小管楽器のための協奏曲」飯森範親(指揮)福田進一(ギター)ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団 DENON(2007年)
・『ドビュッシー 12のエチュード集』内田光子(ピアノ)Philips(1989年)
・『プロコフィエフ 交響曲全集 ワレリー・ゲルギエフ指揮 ロンドン交響楽団』Philips(2004年)
ゲルギエフは、以前にも借りていたと思いますが(参照:2007年11月15日付「ユーリの部屋」)、自宅のステレオが壊れて録音が消えてしまったので、再度借りることにしました。
さあて、ノートも新しくなったし、気持ちを引き締めてがんばりましょう。