ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

「ユーリの部屋」の書き方

英語版はてな日記‘Lily’s Room’を見たマレーシア人の友人から、「心はマレーシアにあるんだね」とメールで書かれてしまいました。彼は日本語が読めないので、仕方がないですね。英語版は、どちらかと言えば、専門家と一般人の間を読者に想定した「マレーシア研究入門編用資料集」の位置づけですから。

実は、疲れた時や気分を変えたい時などには、手持ちの詩集から、英国詩、アメリカ詩、ドイツ詩を抜き出して写しているのですが、これはいい勉強になります。スペイン語の詩も、いつか加えられたらと願っています。でも、これまでのところ、詩については誰も言及してくれません。残念!

起床後、ヨーガをしてから、睡眠中の水分蒸発を補うべく飲み物を一杯飲み、新聞やラジオのニュースに触れているうちに、主人の出勤時間の午前7時が近づきます。お茶の入った水筒にカバーをかけて、鞄におさめてから、玄関まで見送ります。さぁて、その後は夜9時頃まで、私一人の自由な時間です!

ですから、「ユーリの部屋」の文章を練る時間、アイデアを生み出す時間は、物理的にはたっぷりとあります。ただし、実際にやってみればおわかりかと思いますが、毎日、体調や気分が必ずしも一定しているわけではなく、多少の変動がありますので、哲学者カントよろしく、機械のように規則正しく予定表をこなしているのでもありません。どちらかといえば、最低限なすべきことだけをきっちりこなす他は、流動的に気分が乗り次第、手をつけられるものから取りかかる、といった感じでしょうか。よく言えば臨機応変、悪く言えば気まぐれというだけなのですが。

「毎日、よくそんなに書けるねえ。自分では何とも思っていないかもしれないけれど、僕から見たら、やっぱり一つの才能だよ」とは主人の言。「だいたいさぁ、思ったとしても、書こうとするところまでいくかどうかが一つの関門なんだよね。でもユーリって、思い立つと、さっさとパソコン立ち上げたり、葉書を取り出したりして、何でも書けるでしょう?」......‘才能’だなんて、ちょっと大袈裟ですけれど、確かに、文章表現は苦になりません。大学院でも「文章表現」と「口頭表現」はA評価をいただいていました。院では誰でもオールAだと聞いていたので、あまり信用していなかったのですが、調べてみると、必ずしもそうとも限らないようです。音声学の教官や元ジャーナリストだった教官からも、「あんた、文章力があるね」とお褒めいただいたことがあります。しかし、それは、最初で最後のお褒めことばでした...。
こまごまとアンケートやクイズに答えて葉書を出すのも、趣味の一つです。先月、岡山で、間違えて(!)若者向けのレストランに入った時には、「アンケートをどうぞ」と言われ、つい普段の習慣から何も考えずに答えてレジに提出したら、朝食用のおいしいパンを二人分もらいました。助かった!というわけで、特に達筆でも練達の文章家でもありませんが、書くことは家計の足しでもあり、楽しみでもあり、カタルシスでもあり、趣味でもあるわけです。

種明かしをしますと、日記形式にはなっていますが、必ずしも、日付当日に律儀に文章を書き上げているのではありません。もっとも、当日に起こったことに合わせる日の方が多いのですが、実を言えば、前日までに、思い立ったが吉日とばかり、パソコンのワードに気儘に入力しておくのです。それも、一つのタイトルだけではなく、色を変えて、さまざまな出来事や思い出や感想などを自由に綴ります。そうして、ある程度まとまったところで、ぽんと「はてな日記」のページに複写(コピペ)するのです。もちろん、後でつじつまが合わなくなる失態を避けるためにも嘘は書けませんので、記憶違いや勘違いでない限り、当事者の迷惑にならないように(なっているかも?)、本当のことを書くよう心掛けています。ただし、毎日の出来事は、その日に合致するように内容を整えます。例えば、「昨日、○○が届きました」と書いている場合、本当に前日に○○を受け取っているのです。

気がついたら、いろいろな冊子を購読している上、折に触れて本や論文や文献を送っていただいたり、書籍を注文したりしているので、何かと忙しい日々を送っているようにも見えるのでしょう。

思いついた時に文章を書きためておくのは、外泊時以外、空白をあけたくないからです。国内での外泊の間は、ノートパソコンを持ち歩かないようにしています。ただでさえ、荷物の多い私ですし、用事があってこその外泊なので、疲れないよう、パソコンを壊さないよう、予防措置をとるのです。その代わり、会社や銀行用の古い小さなメモ帳を最大限活用して、こまこまメモを取り、記録ノートと後日の文章書きに備えておきます。

ひどく疲れた時とか、どうしても書く意欲が湧かない時はあります。それでも(だから書かなくてもいいや)とは思わないのが、私なのです。そういう日には、書きためたワード上の文章が生きてきます。さっそく、その時の気分で、さっとコピペするものを選び、貼り付けて提示します。朝一番にそれを済ますと、夜まで安心して、好きなように時間が使えるというのも魅力です。

とにかく始めたら、できるだけ続けてみる、これがモット−です。特に、文章を書くことは、精神衛生上も非常によろしいようで、6月下旬以降、私のご機嫌は毎日安定してきました。まだまだいっぱい、書きたいテーマや題目がノートにリストしてあるんですよ。出席したフォーラムやセミナーやシンポジウムの感想も課題ですが、その他にも、研究テーマの派生事項や、趣味その他の勉強の話、日常生活、昔の思い出話などです。

愛読者の皆々様、今後とも「ユーリの部屋」および“Lily’s Room”(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2)を、どうぞよろしくご贔屓くださいませ!