ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

マレーシアが取り持つご縁

今日から8月。時のたつのは本当に早いものです。「ユーリの部屋」も、おかげさまで開店以降、営業は順調で、すっかり日課の一部となりました。
ただ、今晩から4日の朝まで、東京出張(?)のため留守にしますので、しばらくお休みをいただきます。ご了承ください。

出発までの時間に、昨日届いた元上司からの暑中見舞いのお返事や、昨秋ご病気で亡くなった母校の恩師M先生の奥様へのお手紙や、国際聖書フォーラムでお目にかかったシンガポールインドネシアの先生お二人への写真送り、そして3月にイスラエルで出会ったペナンのカトリック巡礼の方達への写真送り直し、サバ神学院への本の注文(スシロ先生にご教示いただいたもの)などの用事を済ませておかなければなりません。

元上司とは、国際交流基金時代にクアラルンプールでお世話になった方です。現在は、ご出身地である高知の大学で、教授として留学関連と文化交流のお仕事をされています。数年前にマレーシアに関するご著作を出版され、これがまた大好評だったのです。万華鏡のように多様なマレーシア文化へと、いつの間にかぐいぐい引き込まれるような、ほんわりと温かく、美しい文章で綴られたご本です。また、毎年恒例の研究発表の前日には「ここに来れば会えると思って」と、ご多忙のところ、わざわざ出向いてくださるのです。お父様が外交官で、青年海外協力隊の創設者でもある有名な方なので、15年前には、このようなおつき合いを許される関係になるとは、全く想像だにしておりませんでした。

M先生は、私がマレーシアで「苦労」しているだろうと思われてか、年賀状にはいつも「頑張れ、頑張れ」と書いてくださっていました。私の場合、初の大学院推薦によって国際交流基金の面接だけで派遣が決まったのですが、その推薦状は、現在は阪大教授である某先生が文章を書き、それを元朝日新聞論説委員だった指導教官が添削し、今も母校にいらっしゃるI先生が毛筆で清書し、亡くなったM先生が署名をしてくださった、という4人がかりのものでした。それを聞いた私が「わぁ!こんな者のために、何人もの先生方がお忙しいところ時間を割いて労苦してくださったなんて…」と喜んでいたところ、「そういう素直で初々しい気持ちを、いつまでも忘れずに」とおっしゃってくださいました。

聖書フォーラムの話は、いつの間にか中断されてしまっていますが、必ず「ユーリの部屋」に続きを書く予定ですので、どうぞお待ちください。今後も、シンガポールインドネシアでリサーチ関係のお世話になることもあろうかと思うと、従来、この2ヵ国の聖書協会のスタッフとどのような関わりだったのかの説明や自己紹介やら何かを添えなければ…などと考えているうちに、すっかり遅くなってしまったのです。本当にごめんなさい!

イスラエル旅行で出会ったマレーシアのカトリックの方達は、一度メール添付で写真2枚をお送りしたのですが、ファイルが重すぎたのか受信確認のお返事もなかったので、改めて、現像した写真を封書で送り直そうというものです。これも、あれやこれやで遅れてしまいました。

いずれにしても、今日のお手紙数通は、すべてマレーシア滞在経験なしにはあり得ません。もし、マレーシアに派遣されていなければ、今の私と研究テーマは存在しませんでしたし、このような方々との出会いもなかったのです。
「マレーシアが取り持つご縁」の不思議さに、つくづく感謝しています。