ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

世界を観る目、日本を見る目

メーリングリストより。

田村耕太郎世界を観る目、日本を見る目


・ワシントンの住人はあらためてタフだと思わされた。徹夜明けの作業の後の懇親だったのにしっかり睡眠をとっていた私より元気に半日も、しゃべり続ける彼らに呆れた。


・議員時代にシンガポールでのIISSアジア安全保障会議に出席後、日本に帰国する時に遭遇した光景を思い出した。私の隣には、アーミテージ氏が座っていたが、7時間のフライト中、彼は隣の国防総省高官とずっとしゃべっていた


・7時間もしゃべり続け、全く疲れも見せずに爽やかに握手をして別れを告げた彼らを見送りながら、「こんな連中を相手に戦うのは無理だ」と思わされた。


・世の中すべて政治だ。


・成功したいならロビイングと距離を置いてはならない。権力や利害が激突する政治は汚く見えるものだ。志が高い人ほど距離を置きたくなるだろう。だが、それは間違いだ。志が高いなら、ロビイングを怠ってはならない。正しい者が勝つなんて大間違いだ。勝てるよう現実的に対応すべし


・躊躇せずに海外のロビーに飛び込み、政治に参画する覚悟と気概が、いまの日本には必要だ。


イスラエルは農業技術を武器に中国との関係を強化している。中国側は「イスラエルの節水農業技術が取得できるなら何を犠牲にしてもかまわない」とまで言い切る。


多様性と触れ合ってこそ、真の成長がある。とにかく違う人と会え。私は人と会うときや会をデザインするときはできるだけ異質なメンバーを集めることにしている。業界、年齢、出身地、性別、国籍などをミックスさせる。こうなると出会い頭からあまりリラックスできない。緊張感があり、それがいい


・親しい脳科学者によると、脳は異質な人と会うときに最も活性化されるという。いわゆる手探り状況だ。リラックスしている時、脳は眠っている。


違いを求めなければ、鮮度の高い情報は得られない


・外国のエリートは「何を食べるか」について、本当に考えている。日本人より細かい。


風水の話も、世界のリーダーは結構好きだ。家やオフィスを風水設計しているグローバルリーダーは多い。ビジネスや政治の成功者には、目に見えない世界を大切にしている人が多い。


・リーダーになりたければ英語は徹底的に極めよ。


・しかし、今や内容あるのは当たり前であり、内容があってもたどたどしかったら聞いてもらえない。これが正直な世界だ。


・まず内容だが、たどたどしい英語でも相手に聞かせるような内容の話は、世界の最新の情報にアクセスし、世界の様々な人々に触れていないと出てこない。内容を高めるためにも英語力が重要な時代だ。


・ちなみに発音は相手の文化に対する敬意でもある。発音をいい加減にした外国語での発言は、相手の文化へのリスペクトが入っていない。


決断力を上げるには場数しかない。


究極の決断の場を2年間で500回以上ケースを通じて学生に与える。場数をこなして自分なりの決断の原則を作り上げてもらう。なぜなら、誰にとっても正しい決断はこの世に存在しない。自分でやる決断は後悔しないよう自分で決めるしかない」と言っていた。

(部分抜粋転載終)

副島隆彦『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち(Modern American Political Intellectuals)』講談社+α文庫(1999年/2001年 第三刷)

珍しく(汚い)古本で届いた。内容は重要。もっと早くから知っていればよかったと今更ながら思うところである。