ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

睡眠について

昔は「四当五落」と言ったものだが....(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20071012)。

産経http://www.sankei.com/wired/news/140825/wir1408250001-n1.html


2014年8月25日
「睡眠時間が短い人の脳は老化が早い 最適な睡眠時間は何時間?」


・シリコンヴァレーの起業家でエンゼル投資家のケヴィン・ハーツは、成功の3条件のひとつとして睡眠の大切さを挙げている。
・加齢にともなう認知力の低下や、パーキンソン病アルツハイマーなどの神経変性疾患だ。
睡眠時間が少ない人ほど脳の老化が早まり、認知力が低下しやすくなるのだという。
・脳の老化が早まるには、もって生まれた遺伝子に加え、おそらくいくつかの環境要因があると思われる。
・被験者の一部は年齢を重ねたにもかかわらず、神経心理学的検査に練習効果とみられるスコアの上昇があった。しかしほかは、睡眠時間が少なかった人ほど脳室の拡大が早く、認知能力にも低下がみられた。年齢、性別、学歴やBMIを考慮した後も、睡眠時間の影響は統計的に有意なままだったという。
睡眠は、食事や適度な運動と同様に気を配る必要があるということだ。
・「神経心理学的検査の大規模な研究結果をみると、大人には7時間の睡眠が最適であることがわかります。」

(部分抜粋引用終)

日経BPhttp://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20130527/352069/?ST=p_bizboard&bzb_pt=0


2013年5月30日
40歳から早まる「脳と感情の老化」の予防
和田秀樹


・中年以上の老化予防として、もう一つ大切な「脳と感情の老化予防」の話をしたい。実は40代からが大切である。
・確実に有効な認知症予防法は、現代医学では確立されていない。頭を使うことに越したことはないが、レーガンサッチャーが患ったことでわかるように、頭を使っていても、なる人はなる
・中高年のサバイバルということであれば、私は、実は前頭葉の老化予防(これがおおむね感情の老化予防につながる)が最も大切なことだと考えている。前頭葉が若々しければ、思考や行動パターンも若々しく保たれるし、逆に、これが老けこんだ人というのは、やはり年寄り臭く思われてしまう。
・今のご時世は、中高年で枯れてしまった人は、少なくともビジネスの世界では好まれない。
・老年精神医学をやっていたおかげで、これまでに数千枚のMRICTスキャンによる脳の画像を見てきたが、実は、人間の脳の中で、前頭葉という部分がいちばん早く縮み始める。40代になると、よく見れば画像でもわかるくらいに縮んでいる。
・人間の言語の理解は側頭葉という場が司っている。このため、左の側頭葉がダメになるような脳梗塞などが起きると、失語症といって、人の話が理解できなくなったりする。あるいは、空間の認識や計算などの数学的な知能は、頭頂葉という場が司っている。
前頭葉の場合、特定の知的機能を司ってはいないようで、前頭葉脳梗塞とか、脳腫瘍などがあっても、知能テストの点数は落ちない。
・逆にこのロボトミーによって、前頭葉の機能が少し明らかになってきた。この手術を受けた人間が、人格が変わったり(対人関係が悪くなることが多い)、無気力になったり、感情のコントロールが悪くなったりするのだ。
前頭葉の脳腫瘍の手術を受けた人とか、頭部外傷の後遺症の人とかに同様の症状が出ることがわかってきた。
前頭葉というのは、いわゆる理性のようなものを司るのではないかという説が強まっている。
前頭葉の手術をしたり、前頭葉脳出血などが起こった患者に、「保続」という症状が出ることも知られている。
・高齢者の記憶力を試すうえで、今日の日付を聞くことが多い。日付は毎日変わるので、それが正確に答えられるなら、ほとんど記憶障害はないとみなされる。ところが、この手の患者は、今日の日付が正確に答えられても、その次にたとえば生年月日を聞くと、同じ答えをしてしまう。
・どうも前頭葉というのは、意欲や創造性、感情のコントロール、そして思考のスイッチなどの機能を果たしているのではないかと現在は考えられている。つまり、前頭葉が老化すると、意欲が衰えるし、創造性も落ちてくる。感情のコントロールが悪くなって、雷親父のようになる。また、前述のようなはっきりした保続は起きなくても、たとえば、ある考えに固執したり、前例踏襲にこだわったりするような形で、思考の切り替えが悪い人間になってしまう。
意欲が衰え、クリエーティビティがなく、また思考の切り替えがなかなかできないというのでは、今のご時世、サバイバルは困難になってしまう。
東北大学川島隆太教授は、計算と音読を勧めている。実際、簡単な(自分にとって難しすぎず、すらすらとできるものがいいらしい)計算や音読をすると、前頭葉の、とくに重要だとされる、前頭前野という部分の血流が非常に増えることが機能的MRIという画像診断で明らかにされている。脳トレのDSでいう脳年齢というのも、基本的に、この発想で作られている。
・老化予防で重要な観点は「廃用」である。
・年を取ってくると、風邪をこじらせて1カ月も寝たきり状態が続くと、かなりのリハビリをしないと歩けなくなってしまう。要するに使わなかった時の衰え方が、若いころよりはるかにひどいのだ。この使わなかった時の衰えのことを廃用という。
・40代から前頭葉が縮み始め、老化が少しずつ始まっても、前頭葉を使い続けていれば、それなりに使い物になるが、使わないでいると廃用が起こるだろう。
・突然、前例踏襲ではものが売れなくなったとか、予想外の災害にあったとか、そういう際に前頭葉の能力が必要とされる。
・不測の事態が起こらないルーティンワークばかりの職場であれば、若いとき以上に、中高年以降は、前頭葉の老化が早まってしまうだろう。
前頭葉を使い続けるためには、前例踏襲では予想のつかないことや、クリエーティビティの発揮できるようなこと、わくわくするような体験をしなければいけない。作家や画家や音楽家のような人がいつまでも若々しいのは、この手のクリエーティブな仕事では前頭葉を中高年以降も使い続けるからだろう。
ブログでなるべくユニークな論を展開するとか、サラリーマン川柳のサークルに入るとか、なんらかの形で創造性を発揮することはできるので、そうしたことを中高年以降は意図的にやったほうがいい。
・「前例踏襲」は読書などについても同じことがいえる。たとえば、保守的な人は、自分がファンになっている保守論人の本なら喜んで買うが、左翼的な思想の本は最初から読まないだろう。納得のため、持論の強化のためにしか読書が用いられないのだ
前頭葉の活性化のためには、自分と違う意見の人の本を読んで、予想外の論の展開に接したり、反論を試みたりするほうがいい
・中高年の人間をもっともハラハラドキドキさせ、展開が読めないものは、恋愛だろう。
・いろいろな意味で、恋が人間を若返らせるのは確かなことだろう。もちろん、配偶者の同意が得られればの話であるが。

(部分抜粋引用終)
末尾は「恋愛のススメ」で終わっているが、誰にでも可能なことではない。手っ取り早くは、季節感を感じる場所でのお散歩習慣、料理作り、ブログ書き、和歌(あるいは川柳や俳句)作り、スケッチや作曲等が適切なのでは、と思われる。
昨日の午後は、京都の国立博物館で話題の「国宝」第二期を見てきた。
あいにくのお天気だったので、空いているだろうと見込んでのことだったが、豈図らんや、長い列を作って天目茶碗を眺めるところから始まった。大きなポスターを大阪の梅田の地下街で見て知っていたが、第一期は逃してしまったので、行ける時に思い立ったが吉日と、まずは下見として一人で出かけた。
当日券は1500円と決して安くはないが、一階から三階まで、種別に陳列されているところが特徴的で、3時10分に入場して閉館ギリギリの6時まで、ビデオも含めてゆっくりと見て回った。
各地から集めた展示なので、準備はさぞかし大変だったことだろう。また、運送途中で傷やヒビが入ってはならず、交通事故も気になるところで、無事に到着するまで、関係者はヒヤヒヤものではないだろうか。
これも一期一会で、目に焼き付けるようにじっと見つめるのがコツ。解説を読みながら、数世紀の時空を超えて一つ一つ対峙するのも、なかなか体力と精神力を要することである。
平日の午後だったのに、中高年どころか、現役世代や制服姿の女子高生もいたし、お着物姿の女性達も見かけた。中には、ホームレス手前みたいな格好の古びたリュックを背負った老婆という感じの人も一人で来ていた。
みんな、「国宝」を自分の目で見てみたいのだ。
それによって、自分が生を受けた日本列島のご先祖の歩みを自らの「今ここ」に重ね合わせたいのだ。
・・・・ということを感じながら、自分も一緒にぞろぞろと人の流れに沿っていた。
この博物館は、三十三間堂が目の前にある。私が大学生の頃までは、毎夏、家族旅行として、主に琵琶湖が定番だったが、当時は本数が遥かに少なかった新幹線のこだま号で名古屋まで帰る前に、半日ほど時間があるから、と京都巡りをすることも習慣だった。
「どこへ行きたい?」と父が尋ね、真っ先に行き先を提案するのは、なぜか私の役目。妹は提案するにも案の持ち合わせがなかったようだったし、弟は小さ過ぎて、一緒にくっついて来るだけで無邪気に喜んでいた。
覚えているのは、小学校高学年か中学の頃だったと思うが、「三十三間堂!」と私が言った途端、即座に決まって、連れて行ってもらったことだ。京都駅に近いということも、実現した理由だった。
他には、これまた私の発案で「兼好法師のお墓」へも行ったことがある(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20100711)。これは高校一年生の時で、ちょうど古典の授業で、『徒然草』を品詞分解しながら習っていた頃だった。交番で尋ねたところ、吉田神社ではなく、別のお寺だったが、お供えのお花が枯れていたことが記憶に残っており、夏休み明けの「一分間スピーチ」で「古典の著者として教科書にも掲載されるほど有名でも、亡くなってしまうと、お花も枯れるほど、忘れ去られるのだと思いました」と(今から思えば偉そうに)話した。
すると、国語科担当(で三年間同じ)だった担任のY先生から、「ユーリちゃんは、夏休み中も古典を忘れずにいました」とニコニコ顔で褒められた。(何だか私の言いたかったことと違うんだけど)と内心思ったことまで、今でも覚えている。
京都タワーに登ったことも思い出す。今では人が地上にいなくなっても、建物はそのままそこに残るのだ。
PS:今日は、入力途中でキーワードが突然全く動かなくなってしまい、入力どころか、パソコンの立ち上げも不可能になってしまいました。私設エンジニアによれば、「配線が絡まっていた」との由。
今は直りましたが、途中で文が途切れたのは、それが理由です。読んでくださった方々には、お詫び申し上げます。