ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

インターネットの弊害

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論旨が滅茶苦茶なコメントはご遠慮願います。自分が暇つぶしの趣味だからって、こっちも趣味だと無断で勘違いしないでください。

(転載終)

「日本人や日本語は非論理的である」という非難がましい文章を、日本経済が世界第二位だった学生時代によく目にした(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20170706)。ところが、その後、途上国と先進国の両方で私が経験した限られた範囲では、西洋文化圏ないしは西洋人であっても、非論理的なごちゃごちゃ文章を書いたり口にしたりする人が、残念ながら少なくはないことに気付いた。
結局のところ、その人の教育歴による。学歴の高低ではなく、筋の通った思考の訓練が適切に施されているかどうかという、その人が受けた教育の質や中身が肝心である。
パイプス訳文にとって私の存在に意義があるとすれば、代々、日本人の家系から日本で生まれ、小学校から大学院まで日本の公教育を受けた日本語母語話者であるということだ。しかも夫婦ともども日本国籍のみなので、なおさら都合が良いだろう。海外赴任の経験があっても、常に自己アイデンティティが一貫しているところが、信頼度につながるのだ。
誰がどう思おうと、日本は自分の国なのだから、微力ながらも責任を持って全うしたい。ただ、それだけである。
日本語訳の数だけウェブ上で増やしたいのであれば、ご近所のペンシルヴェニア大学に東アジア講座があって(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150821)、日本語を学んでいる人達も多く、日本人留学生もいるはずだから、近場で頼んだ方が安上がりで確実なのに、なぜかパイピシュ先生は、太平洋を遥かに超えた非英語話者の私に訳文を依頼して来られた。
「誰が私の邦訳をチェックされるのですか?」と、2012年3月にお尋ねしたところ、苛立たしそうに「私には、そんなリソースはない」と返答が来た。
「パイプス氏がそれでいいと判断して、わざわざ依頼して謝礼を出してくれるのだから、ユーリは黙ってやればいいよ。何か問題があれば、パイプス氏のことだから、さっさと自分から断ってくるよ」と、当時、主人が助言したことも、併せて思い出す(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130524)。
果たして、今でも訳文依頼が届いている。
日本は移民国家ではない(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20131211)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141020)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150522)。断じて、多文化・多言語・多民族社会のいい加減さを安易に受け入れてはならない(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20170710)。
移民社会とは、個々人の歴史的なルーツの共通項がないので、生活の便宜ばかりが優先され、実力主義とばかりに、誰もが個人プレーでしのぎを削り、後先や周囲の状況をあまり考えずに、先を争って自己主張をする。従って、新米か古参かの区別さえなく、単純に右翼か左翼か等の表面的なレッテル付けで人を罵倒し合って、とにかく五月蝿い。その結果、いちいち能率は下がるし、ミスはあちこちで連発するし、人間関係は簡単に壊れるし、細やかな微細さもなく、よろず大雑把。文化的な繊細さや洗練には程遠い。
従って、誰もが感情的にもささくれ立ち、精神衛生上、誠によろしくない。
インターネットは公開情報ではあるが、基本的な礼節や常識は、国を超えて守られるべきものである。