ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

病める世界情勢

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「風前の灯となった日米運命共同体路線」
2016年5月16日


・天下大乱が始まった。2016年に入ってから、世界が一変した。
・中国とロシアが勝手気儘に振舞っている。アメリカも、深く病んでいる。中東が溶解しつつある。
習近平主席は人民の関心をそらすために、「5000年の偉大な中華文明の復興」を煽るかたわら、「戦争の準備を進めよ」と訴えながら軍拡を進め、南シナ海の人工島や、占拠した島嶼を軍事化している。
・ロシアという大鷲も、病んでいる。ルーブルが暴落し、庶民生活を圧迫している。プチン大統領はウクライナのクリミア、ウクライナの東部、シリアに軍事力を用いて、国民の関心を外へ向けている。
オバマ政権の7年間のうちに、アメリカは世界の平和秩序を支えるのに疲れ果てて、「パックス・アメリカーナ」(アメリカの力による世界平和)が、破綻した。
・東京・霞ヶ関の外務省では、毎朝、省員が登庁すると、全員が跪(ひざまず)いて、ヒラリー夫人の勝利を祈っていると、いわれる。ヒラリー夫人はオバマ政権の国務長官をつとめたから、日本国憲法が日本に課している特殊な制約を、よく知ってくれているはずだからだ。夫人のアジア外交のアドバイザーは、日本担当の国務次官補だったロバート・キャンベルだが、外務省が飼い馴らしてきたから、安心できるという
トランプの登場は、日本にとって驚天動地のことだ。アメリカはいまや貧しい国になったから、外国を守るよりも、アメリカを再建するためにカネを使え、というのだ。
民主党でヒラリー夫人と鍔迫(つばぜ)り合いを行っているサンダース上院議員は、北ヨーロッパ型の福祉社会をつくることを、目指している。やはり国防費を大きく削って、国内に振り向けようと、主張している。
アメリカ鷲(アメリカン・イーグル)も、病んでいる。中国、ロシア、アメリカが、手負いの大国となっている。
・日本はもはやアメリカに縋って、運命を委ねることができない。そこで、自立することを強いられることになる。

(部分抜粋引用終)