ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

危機にある今の自立せざる日本

加瀬英明氏のブログ(http://www.kase-hideaki.co.jp/magbbs/magbbs.cgi)を引用した過去ブログのリストは、こちらを(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=kase-hideaki)。

旧ソ連と同じ道を歩むか 中国の「一帯一路」計画の成否
2018年9月25日


・中国は今世紀に入ってから、かつてのソ連と同じように、自壊への道を、ひたすら驀進


・効率が悪い計画経済によって病んでいたというのに、シベリア沿海州の開発に国力を浪費するかたわら、東ヨーロッパの衛星諸国という重荷をかかえ、第三世界に進出するために力を注ぐうえに、アメリカとの大規模な軍備競争に耐えることができなくなって、無様に崩壊


マルクス・レーニン主義の予言に従って、ソ連が世界を支配するという使命感にとらわれて、身の程を知らずに世界制覇を急いだ


・「偉大なる5000年の中華文明の復興」という掛け声に、自ら陶酔して、身の程を知らない、見せかけが壮大な「一帯一路」計画と、大海軍の建設を中心とした軍拡を強行


・すでにマレーシア、ミャンマーパキスタンなどの多くの諸国で、破綻


ソ連は1950年代から、60年代にかけて、日本についで経済成長率が高かった。


・中国人は昔から「ツー(吃――食事)」、「フー(喝――飲酒)」、「ピャオ(嫖――淫らな遊女)」、「トゥ(賭――博打)」、「チーティンシ(大聴戯――京劇)」の5つを、生き甲斐にしていると、説いてきた。清朝の歴代の皇帝も、毛沢東周恩来江青夫人も、江沢民元主席もみな京劇マニアだった。


・京劇は甲高い声に、耳を聾するけたたましい音曲と、大袈裟な所作による演劇で、誇大妄想を煽る

(部分抜粋引用終)
「京劇」の小劇場が、マレーシアの首都クアラルンプールの中華街にあったことを思い出す。

安倍首相は日本のために新たな国造りをしてほしい
2018年9月28日


・「憲法」は、大日本帝国憲法を改正した体裁をとっているが、大幅な改定であって、占領軍による強要がなければ、とうてい1年で行えるものではなかった。


・日本は『ポツダム宣言』を受諾して降伏したのであって、「吾等ノ条件ハ左ノ如シ。吾等ハ左條件ヨリ離脱スルコトナカルヘシ」と述べて、「日本国軍隊ノ無條件降伏」のみを、求めている。事実は、名誉ある条件付降伏を行ったのだった。1950年6月に、占領下で朝鮮戦争が勃発すると、その2ヶ月後に占領軍は「日本国憲法」によって「陸海空軍その他の戦力」の保持を禁じたはずなのに、日本政府に警察予備隊という軍事組織の創設を命じた。日本はその1年8ヶ月後に独立を回復し、3ヶ月後に警察予備隊を保安隊と改称し、1954年にさらに自衛隊に改めた。


・今日、自衛隊は国際的には軍隊として認められているが、国内では政府、国会が軍隊ではないと言い張っている。日常生活でこのような詭弁は、とても許されないだろう。


自衛隊には「普通科連隊」「特科連隊」という、一般の国民に理解できない部隊が存在しているが、歩兵と砲兵のことだ。自衛隊が軍、兵でないと偽ってきたからだ。このために、自衛隊には意味不明な用語が多い


・連合国は敗戦翌年の5月から3年半にわたって“裁判”が行われていたあいだ、オランダ、イギリス、フランス軍が、日本が大戦中に解放したアジアの民を再び植民地支配のもとに置こうとして、アメリカに援けられて、侵略戦争を戦っていた。


・「ジ・ユナイテッド・ネーションズ」という呼称は、ルーズベルト大統領が真珠湾攻撃直後の1942年1月1日に、日本と戦っていた26ヶ国の代表をワシントンに集めて、「ジ・ユナイテッド・ネーションズ(連合国)」と呼ぼうと、提案したことによった。「ジ・ユナイテッド・ネーションズ」は、第2次大戦を戦っていた一方の軍事同盟の呼び名である。サンフランシスコで国際機関の「ジ・ユナイテッド・ネーションズ」が結成された時に、日本と戦っていることが加盟資格とされた。加盟資格について「すべての平和愛好国」と規定されたが、日本、ドイツをはじめとする枢軸国と戦っていることが、「平和を愛好する国」の条件とされた。そのために、多くの国が「平和を愛好する国」として資格をえるために、日本とドイツに急いで宣戦布告した。「国際連合(国連)」は「連合国」の偽名


・敗戦の11月までは「聯合國」と正しく訳されていた。今日、日本で「国連憲章」と呼ばれる連合国憲章を起草するために、連合国の代表がサンフランシスコに参集したが、当時、日本の外務省は当然のことに「ジ・ユナイテッド・ネーションズ」を、「聯合國」と訳している。ところが、11月から「聯合國」が「國際聯合」と曲訳されるようになった。連合国憲章を「国連憲章」と訳してきたが、外務省による正訳では、「国連憲章」は「われら連合国の人民は‥‥」(原文は「ウィー・ザ・ピープルズ・オブ・ジ・ユナイテッド・ネーションズ」)から始まっており、「ジ・ユナイテッド・ネーションズ」を、「連合国」と正しく訳している。日本はうそ偽りを精神の拠り所としてきた


・5つの公用語の1つである中国語では、「連合国(リエンホーグオ)」である。韓国と北朝鮮も「国連」を正しく、「連合国(ヨナブグク)」と呼んでいる。同じ敗戦国のドイツでは、ドイツ語で国際連盟が「ディ・フルカーブンド」であったのに対して、「国際連合」はドイツが戦った連合国と変わらない「ディ・フェアインテ・ナツィオネン」(連合国)と呼ばれている。イタリア語でも「レ・ナツィオニ・ウニテ」であって、「連合国」だ。


・敗戦を「終戦」、占領軍を「進駐軍」と呼んで、現実を誤魔化したように、「ジ・ユナイテッド・ネーションズ(連合国)」を、戦前あった国際連盟をもじって、「国際連合」に擦り替えたのだった。この誤訳のために、日本国民は「国連」が諸国の権力闘争の場でしかないのに、「平和の殿堂」だと誤解して、崇めてきた。日本政府も、「国連」が中心をまったく欠いているのに、つい十数年前まで「国連中心主義」を、外交の基本方針としていた。


・日本国民は作り事の世界に生きてきたために、現実を直視する力を失ってしまっている。

(部分抜粋引用終)

国家自立の気概、憲法修正で示せ
2018年10月5日


・数年以内に現行憲法を改正して、それぞれ日本の人口、GDP(国内総生産)が、ともに半分しかない、イギリスか、フランス程度の軍備を整えていたとすれば、みすぼらしい小国にしかすぎない北朝鮮によって、多くの日本国民が日本の国土から、拉致されるようなことはありえなかった。


アメリカの平和を守るために、日本人の精神の非武装化と、日本の物理的な武装解除を企てて、占領下にある国の基本法を変更することを禁じた国際法を踏み躙って、現行憲法を押しつけたのだった。


・今日、私たちは耐用年数が、68年も前に切れている自転車か、自動車に、毎日乗っているようなものであって、危険きわまりない


・敗戦までの日本が邪しまな国家であったという、ゆわゆる(ママ)東京裁判史観が、多くの国民によって信じられ、自虐史観にとらわれている。


・日本の朝日新聞社をはじめとする、偏向左翼による自虐的な「反日」も、敗戦後に形成されたものだから、韓国を笑うことができない。


・異論がある読者がおいでになったら、拙著『大東亜戦争で日本はいかに世界を変えたか』(KKベストセラーズ)、私が編者となった『日米戦争を起こしたのは誰か・フーバー大統領回顧録を論ず』(勉誠出版)を、お読みいただきたい。


・多くの保守派の人々が、アメリカの占領政策のお蔭で、日本国民が自立心を失なったといって、アメリカを批判する。


・韓国が35年にわたった日韓併合時代が終わってから、すでに73年もたったというのに、日本統治を非難することに没頭して、自立することができずにいるのと、まったく変わりがないではないか。


少子化のために、全国で定員に届かない大学が多いが、このような大学の学生の質は、当然低い自衛隊員のなかには、優秀な隊員が少なくないが、定員を満たすことができないために、全体の質と士気が低い海上自衛隊護衛艦が、定員に満たない人数で、出航している。東日本大震災では、予備自衛官に招集をかけたが、1パーセント以下しか招集に応じなかった。即応予備自衛官も招集に応じた者は、半分以下だった。


・そのうえ、若者が自衛隊に応募しないために、自衛隊は世界のなかで、もっとも高齢化した軍隊となっている。旧軍では陸軍の中隊長は20代だったのに、陸上自衛隊では40代末か、50歳が珍しくない。予算がないので、必要な装備も足りない。


「親中」「媚中」が、戦後の日本の歩みを大きく狂わせた。1972年に田中角栄内閣のもとで、日中国交正常化性急に行われた時に、私は『文藝春秋』『諸君』の誌上で、中国は信頼できないといって、強く反対した。日本が、日中国交正常化を煽り立てる新聞世論によって、押し流されていた。いま、もはや「日中友好」を唱える声がきかれなくなったというのに、「子々孫々に至る日中友好」を叫んでいた大新聞から、反省の声がきかれない。


・「専守防衛」を堅持すべきことを主張しているが、敵軍が日本国土に上陸するか、航空機、ミサイルが国土の上に飛来するまで、迎え撃ってはならないと説いているから、大戦末期に「一億総特攻」「本土決戦」を呼号した、狂信的な旧軍将官の再来でしかない。


・「日本国憲法」は独立国としての誇りと、自立心を捨てた国民でなければ、憲法として戴くことができない欠陥法だ。議憲派は、“媚米派”である。中国であれ、アメリカであれ、外国に媚びるのは、恥しい。媚びるほど、卑しいことはない。このままでは、国家の存在を危ふくする。

(部分抜粋引用終)