ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

社会性のない者が横領する

出版業が1996年をピークに現在まで下降してきた、というグラフを最近見た。紙媒体は衰退し、デジタルに移行するだろうという見立てもあるが、私の考えでは、軽重の併存状況に向かうだろうと思っている。紙媒体は、印刷所や編集過程の苦労を伴うだけに、精選されたものが残るはずだ。そうでなければならない。
いずれにしても、「失われた二十年」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%BC%BA%A4%EF%A4%EC%A4%BF%C6%F3%BD%BD%C7%AF)を地で行くわけで、これによって少子化問題のいびつさや高齢化社会の澱みが裏付けられる。
くだらない本も多いが、まともに読書もせず、情報や知識や経験に通じていない人が、平等意識や権利を盾にのさばってくると、社会全体として理解が遅れ、判断を間違う可能性が高くなり、エネルギーのロスが多くなる。大学の大衆化以前に、基礎能力も社会常識もない者達が「勉強したいです」のみで進学し、就職できなかったから大学院へという流れができてしまったので(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20140324)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150127)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151226)、おかしなことになるのだ。
かてて加えて、「親に叱られたことがない」世代が子どもを産んでいる。子どもをダシにして、世間に要求するのだ。叱られた経験がないと、「自分はありのままでいい」(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20100630)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160225)と勘違いして、社会に出てから問題を起こすことになる。
昨日は、またもや疲れた。
自分の祖母の葬儀には、伯父に何度言われても欠席。父親の葬儀には、皆が喪服の中、一人だけ普段着でうろうろして務めを果たさず、主人に押しつけた。お墓参りを長年さぼり続け、墓地の管理料も人任せで、人望もなく、嫁の来てもなかった者が、結局は預金などを全額持って行くことになったのだった。理由は、主人の若い頃の荷物を見ていたら、「自分にはくれなかったお金を、親が弟には相当出していたことがわかったから」ということらしい。その結果、こちらが忙しくしているのを知っていて、わざと一気に古くて重い箱を大量に送ってくるのだ(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160318)。
この話がおかしいのは、結婚後しばらくして、田舎の伯父さんから電話でお話を聞いていたからわかる。客観的に見ても、それは嘘である。第一、何度「本を読め」といわれても読まなかった子に、塾に行かせて勉強を仕向けてもしなかった子に、いくら親でも余分なお金を出すはずがない。主人は学生時代、私と違ってアルバイトはしなかったそうだが、その分、専門書をたくさん購入して、教科書の間違いを教授に申し出るほど自発的に勉強したようだし、他にもさまざまな大衆本で世間勉強をし、大学院までストレートに進んで、首席卒業だった(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20070730)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20071117)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090414)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090430)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120425)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151111)。
お金をかけたから主人がうまくいったのではない。塾や予備校にも通ったことがなかった。おもちゃもなく、唯一「怪獣のおもちゃをおばあちゃんに買ってもらった」ことだけは、結婚当初、何度か言っていた程度である。小さい頃の絵を見てもわかるが(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160126)、母方の血筋を引き、細かな作業も丁寧に一生懸命することに向いていたので(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151220)、その能力を自然に伸ばしただけの話だ。素直な性格で、小学校一年の頃から毎夏に宿題と着替えとお土産を持って、一人で電車に乗って田舎へ行き(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20091116)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151111)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151130)、校長先生だった祖父(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20091231)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120630)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151010)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151106)や鳩山一郎氏の奥様のご実家とつながりのあった祖母(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20100108)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20100202)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20100324)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110105)や京都で化学の研究者になりたかった伯父さん(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20070816)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080112)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080218)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20100706)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily//20120408)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141224)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151111)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151130)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151212)達に可愛がられて伸び伸び育ったので、結婚後一年して難病の診断を下されるまでは、安定して自分の道を進んできたのだった。
大人は、子どもの向き不向きを見て取って、その子の将来を考えて最善を尽くしたいと思うものだ。(私の場合は逆で、「親より幸せになるなんて許せない」とさんざん言われた。だから、アルバイトをしなければ好きな本も読めず、洋服も買えなかったのだった(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151228)。その挙げ句、「結婚するなら養育費を返せ」と、働いていた時の一年分の給与の預金通帳も盗まれた(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160221)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160225)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160228)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160318)。繰り返すように、父の遺産の分け前は、私には一銭もない(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151106)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151212)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151216)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160221)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160225)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160318)。)
もちろん、こちらは馬鹿らしくて、民法で規定された権利枠を請求する気も起こらない。そもそも自分達の暮らしは自分達だけで全額賄っていくつもりで最初から人生設計を立てていたが、いずれも聞いて呆れる。先も長くはないであろう限られた人生で、一体全体、何に使う気なのか。法に照らせば、誰が見てもれっきとした犯罪行為である。
昨日の話に戻ると、「足が痛い」と言っていたのに、家の中で大声で叱り飛ばして、無理矢理に義母に長距離を歩かせた挙げ句、結局は道端で救急車を呼ぶはめになり、手術の必要な骨折で緊急入院ということになった。
家の売却交渉も、「先にしないと損をするから」と、主人が地価の想定見積額も調べてわざわざ助言したのに、何事も反対のことをして、掃除も片付けも後回しにして、寒い中をこちらに何度か手伝わせて(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160318)、結局は予想通り足下を見られ、少なくとも数百万円は損したことになった。
「あの子達(主人と私)にも少しは分け前を残して」と義母は繰り返しお願いしたようだが、「税金を払わなければならないから嫌だ」と取り合わなかったという。は?預金を分ければ、自分が支払う税金は減るのに、何を言っているのだろうか?どんな理由があっても、法的に決定されているものを、勝手に横取りしてはいけないのだ。
当てにしていたのではないし、当座、お金がなくて困っているのではない。ただ、右を見ても左を見ても、どうしてこちらの分け前まで勝手に横取りしようとする人がこれほど多いのか、腑に落ちないだけである。
....というように、高齢化社会とは、力のない者、嘘つき、判断力のない者、段取りの悪い者、人間関係を知らない者、劣等感にまみれた者、稼ぐ力もなかった者達によって、法的にも感情的にも客観的にも、お金やエネルギーや時間が理不尽にもむし取られる、歪んだ社会の到来である。
調べればわかることだが、大体、時代の政策に応じた学歴と職歴と家系の経済状況によって、大凡の個人資産は判定できるわけで、場違いに急に預金額が増えたり、突然、奇妙な場所に家を購入したり、釣り合わない暮らしぶりになった場合、明らかに規定に反して誰かが横領していることに気づく。コツコツと努力して身につけたもので稼いだお金ではない。
第一、客観的に見て、常識的な人なら誰でも不思議に思うだろう。なぜ、進行性難病患者で体が不自由な夫を一人で支えている嫁に対して、お見舞いどころか、十数年以上、一度も外食費を払わず、お墓参りの準備もせず、忙しく寒い中を家の片付けも平然と手伝わせて、お茶も出さず、ねぎらいの言葉さえないのか。毎度、旅行のお土産を受け取る一方で何ら返礼がなく、突然、二十数箱も古い荷物を送りつけて「家に入らないでしょう」と喜ぶ。八十歳過ぎた母親を無理矢理に歩かせて骨折入院させ、こちらに手術の心配をかけさせ、挙げ句の果てに、自分だけが当然のようにお金を全額受け取る。
一体全体、どういう捻くれた精神構造をしているのか、と。非常識な人には、誰も寄りつきたくない。自業自得だ。はた迷惑だ。日本文化の規範を守るためにも、断固として、社会的制裁を下さなければならない。今後一切、絶対に関わりたくはない。迷惑この上ない。
そして私の側は、更に非常識である。本来は堅気の家だったのに、1990年代半ばまでは意思疎通ができていたのに、その後、配偶者の影響なのか何なのか、一緒に育った者が反社会的な身勝手な行動をして、子どもをダシに平然としている(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160318)。
2013年2月半ばに父が亡くなってから(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141224)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150215)、さまざまなことが判明したのだった。
結局は、物心ついた時からの普段の怠けた行為が、世の中に反映されて自分に返ってくる。だから慌てて、取れるものは取っておこうという、さもしい心がもたげるのだ。
将来計画を立てて、身の程に応じて堅実に暮らしている者に、周囲の理不尽な振る舞いによる負担がのしかかってくる。そんな馬鹿げた話は、金輪際、止めていただきたい。自分の蒔いた種は自分で刈り取るように。自分の責務はしっかりと果たすように。人の分け前を勝手に独り占めしないように。他人の平穏な日常を掻き乱す行為を独断でしないように。
聖書に「弱い者をかばってはならない」(出エジプト記レビ記)と記されている(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150105)。これは、弱者が犠牲者精神をフルに発揮して、果たすべき責任も義務も怠っておきながら、他人の分け前を奪い取ろうとする心の卑しさを知っているからである。従って、クリスチャンが善人として「弱い人の側に立つ」と誇らしげに言っているのは、ある意味で問題を複雑にする。
昨日、誕生日でお見舞いに行ったところ、義母は盛んに「クリスチャンは非常識だ」「非常識なのがクリスチャンだ」と繰り返していた。納得。