ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

大津市の選挙

大津市といえば、琵琶湖。
主人が三十代で難病の診断を下された頃、「散歩に行ってくる」と一人で出掛けたのが、なんと琵琶湖だったことがあるし、「鍼灸で治る」と書店の本で見て(実は気休め程度にしかならないのに)、電話を掛けて一人で大津市まで通っていた時期もあった。
一方、私は小学校低学年の頃から、夏休みの家族旅行で、旧国鉄湖西線に乗って琵琶湖へ来ることが恒例だったので、馴染みがある。
そのこともあって、昨年秋も琵琶湖の大津市で、主人と二人でホテル休暇を取ったのだった。
もう一点、琵琶湖と言えば、十年ほど前に某大学で知り合った同い年の女性研究者のことを想起する。ご夫妻共に非常に優秀で、日本では珍しい貴重な研究を長らく海外でなさってきたが、生産的なのは知的生活のみではないバイタリティをお持ちだった。5人のお子さんのうち、第一子が障害を持って生まれて(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080112)、「滋賀県はその点、進歩的なのよ」と、喜んで琵琶湖の見える場所に居を構え、「遊びに来てください」と何度か言ってくださっていた時期があった。
琵琶湖ホールへクラシック音楽の演奏を聴きに行く度に、そのことを思い出していたのだが、気が付いた頃には、京都に引っ越されたようだと風の便りに知った。恐らくは非常にご多忙なのだろう、大学に貢献することもない人には用がない、と素早く判断されたのだろうか、昨年も目礼のみで終わってしまった。
「進歩的」と言えば、京都市も、御所に対する一般市民の対抗意識(?)や大学の啓蒙とやらで、マルクス主義思想が浸透している。だから、革新政党共産党が票を伸ばすのだ、と松田道雄氏の本で昔読んだことがある。
当時はそんなものかとも思ったが、今は昔の物語だ…。

http://agora-web.jp/archives/1666271.html


「政治 側近が総辞職した大津市長、やっぱり選挙で大苦戦 ?!」
八幡 和郎


・私の故郷である大津市市長選挙が本日告示。
大津市の市長といえば、全国最年少の女性市長として話題になり、「いじめ問題」で全国的にも話題になった弁護士出身の越直美さん。北海道大学出身で、安倍首相を汚い言葉でののしった山口二郎さんの弟子。4年前の大津市長選挙ではこの恩師も街頭でマイクを握り、応援演説。
・越市長は前回、民主党社民党・連合滋賀など非自民系の支援を得て、保守系で自公推薦を受けた現職の目片市長を破り初当選。再選に暗雲が。
・経済人や各界の市民からなる「オール大津(政治団体)」が擁立し、実質的に自民党公明党が支援する蔦田恵子(つただけいこ)前県議(地元局アナウンサー出身)、市民派を自認し社民党や労組の有志が支援する川本勇さん(メディアプロデューサー)、それに共産党の川内卓さんの三人の新人が立候補し、越市政への批判。
・地方の首長選挙では2選目の現職は圧倒的に有利なのが通例で、民主系の現職の場合も、保守系が候補を出さない無風選挙が普通。異例の展開に。

 
いじめ事件に対する大津市長の対応への疑問
・全国最年少女性市長として話題になり、いじめ事件で活躍した越市長が苦戦しているというのは不思議。
・「大津というのはいじめ体質の酷い町だ」というイメージがさんざん流布。自殺者が出ないかと心配。子供たちも取材陣から強引な取材を受けて気の毒。
・越市長はあたかも悪の巣窟のなかに乗り込んだ正義の味方のように振る舞い、部下や公立学校の先生への批判。教育長が重傷を負ったテロ事件。
・もっとも大事なのは、暖かい人間関係。市長は『教室のいじめとたたかう〜大津いじめ事件・女性市長の改革』という本を選挙に先立って出版。いじめと闘っているのは現場の先生であり、保護者であり、子供たち自身。


側近である2人の副市長と民間出身の教育長が辞任越市長の独断専行によって職員の間には閉塞感が広がり、2人の副市長(総務省出身と市役所生え抜き)と民間出身の教育長が任期途中で辞任。ブログを開設して市長への厳しい批判を展開※(1)。
・市議会において当初は越市長に友好的であった若手の市議も、越市政の4年間を総括し批判※(2) 。


市民はベターな選択を
・越市長が自身の未熟や失政を認め、真摯に反省をされて新しい4年に立ち向かうビジョンを示されるのなら、相対的に最適任と市民が評価することもあり得る。新人3人の立候補によって批判票が割れることで、結果として勝つ可能性も。現職に、再選されればいいのだろうという甘えがないことを願いたい。
大津市にとって相対的にベターな選択をして、市政に緊張感を創り出すこと。市政が混乱し、批判がある


※(1)
・前大津市副市長の茂呂治氏に直撃インタビュー
http://www.shigahochi.co.jp/info.php?type=article&id=A0020066
大津市長、苦しい市政運営「意見合わない」と教育長が週刊誌で暴露、副市長の批判に職員が喝采
http://www.sankei.com/west/news/140808/wst1408080038-n1.html
※(2)
・【越市政4年間の総括?】〜「見かけだおしの改革」でいいの?〜
http://www.fujiitetsuya.jp/blog/?p=6646
・越市政の4年間の問題の最終回!
http://blog.goo.ne.jp/yaman11/e/8d35e03b3041a2c787b949f195762aec


・八幡和郎  評論家・歴史作家。徳島文理大学大学院教授。
滋賀県大津市出身。東京大学法学部を経て1975年通商産業省入省。入省後官費留学生としてフランス国立行政学院(ENA)留学。通産省大臣官房法令審査委員、通商政策局北西アジア課長、官房情報管理課長などを歴任し、1997年退官。2004年より徳島文理大学大学院教授

(部分抜粋引用終)
注の記事を読んでも、何だか曖昧模糊として、よく理解できなかった。地方自治体とは、そういうものなのだろうか。