ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

情緒に流されないで

元旦早々、少し批判を加えたので(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160103)、バランスを取るために以下を。

http://yoshiko-sakurai.jp/2016/01/09/6239


「韓国で日韓基本条約に伴う訴えを却下 必要な歴史の学び直しと冷静な反論」
週刊ダイヤモンド』 2016年1月9日号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1115 


・韓国の憲法裁判所が2015(平成27)年12月23日、1965(昭和40)年の日韓基本条約に伴う請求権協定で、韓国人の個人請求権も含めて「完全かつ最終的に解決された」と定めたことは違憲だとする訴えを却下。
対日賠償請求が蒸し返される可能性がある。
・日本人が知っておくべきこうしたことを佐谷正幸氏が教えてくれる。氏は32(昭和7)年、福岡県飯塚市に生まれ、九州大学工学部採鉱学科を卒業し、三菱鉱業(現在の三菱マテリアル)に勤めた。
・2015年6月19日の「日本時事評論」誌上で語っている。
・「三菱飯塚炭鉱史」には、42(昭和17)年当時、定住労務者の確保は朝鮮人によるしかないと記されており、石炭増産は朝鮮半島出身者に依存
・会社は、労務者に長期に働いてもらうために社宅を整備し、給料も日本人と同等
・詳細な記録が残っている明治赤池炭鉱の45(昭和20)年1月から5月までの労務月報によると、力仕事である炭鉱夫の日当は5カ月平均で、内地人(日本人)が4円65銭、朝鮮人が4円66銭だった。わずかだが朝鮮人の方が高く、事実上同等
・技術を要する仕操夫は日本人が4円64銭、朝鮮人が4円40銭だった。1日に24銭の差があるが、これは新参の朝鮮人の技能が未熟だったため。
・44(昭和19)年の九州一帯の炭鉱では、日当に各種手当が加算。結果として月収は150円から180円、勤務成績の良い労働者は200円から300円も取るケースも。
・当時の巡査の初任給は月額40円、事務系の大学卒業者は75円。上等兵以下の兵隊の平均俸給は10円弱。比較すれば朝鮮人労務者の給与は悪くない。日本が彼らを搾取し続けたという非難はこうした基礎的情報では根拠を欠く
労務者が死亡した場合は、会社は遺骨を朝鮮の遺族に届け、扶助料と弔慰金も渡して「戦死者と同様の扱い」。
・日本の高齢者は、いまこそそうした記憶を次の世代やそのまた次の世代に伝え、実像に近い歴史観を若い世代が抱けるようにすべき時。中韓両国は必ず熾烈な「歴史戦」を日本に仕掛けてくる。中国はすでに「日本の蛮行」は「歴史の定説」だと繰り返し表明。
事実に対して謙虚でもありたい。
負の側面も含めて歴史を論ずることが隣国のむちゃな主張を退ける賢い道。

(部分抜粋引用終)
毎度しつこくて恐縮だが、末尾の「賢い道」に一言。賢いか否かは別として、誰にとっても、いつでも、正負両面を客観的に直視する態度こそが、まずは正道であるべきだ。その後、戦略として、どのように表現するかを考慮していくのが、ジャーナリズムではないだろうか。

櫻井よしこ氏の言論活動は、鋭くインパクトがあって学ばされる点も多いが(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20141118)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150530)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150821)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150917)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150929)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20151008)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%DD%AF%B0%E6%A4%E8%A4%B7%A4%B3)、昔から気になっていたのが、やや情緒的で主我的な価値観を前面に押し出す傾向があるのではないか(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150819)、ということだ。