ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

次期米国大統領候補

http://conservative.jugem.jp/?day=20150904


テッド・クルーズ 「A Time for Truth」読了
2015.09.04


・クルーズ氏は高校時代からミルトン・フリードマンフリードリヒ・ハイエクアダム・スミスフレデリックバスティア、ルートヴィヒ・フォン・ミーゼスといった保守・自由主義の経済を学びつつディベートに熱中し弁論に磨きをかける。ハーバード大学を卒業後、合衆国最高裁のウィリアム・レンキスト判事のもとで事務官を務め、史上最年少でテキサス州の首席検事となり、国内最大の法律事務所の弁護士として活躍、2012年に共和党現職の合衆国上院議員、デイビッド・デューハーストに挑戦して勝利をおさめた。


・父、ラファエル・クルーズはキューバに生まれ、カストロの共産革命に身を投じる。バティスタ政権から逃れてアメリカに亡命するが、共産革命後のキューバを見て過ちに気付くカストロを支援したことを恥じ、キューバ人移民社会でそれが過ちであったことを公言、反カストロ・反共産主義を提唱する。


・本来ならば「そっとしておきたい」ことが明確に述べられている。悪意を持って歪曲されそうなことをあえて事前に出してしまおうという戦法であろう。


・クルーズ氏は長年の共和党の悪癖である中道主義を糾弾する。


・クルーズ氏は、新たに大統領となる者が実行すべきことが3つであると説く。
1) 雇用と経済成長の再興
2) 憲法で謳われた権利の擁護
3) 世界におけるアメリカのリーダーシップの再確立


・建国以来200年もの間人々の自由を守ってきた合衆国憲法オバマ政権によって引き裂かれている憲法で規定された言論の自由、信教の自由、そして自身と家族を守るために人々が銃を持つ権利を守らなければならない。三権を分立させ、連邦政府の権力を制限しなければならない。政府が個人の領域を侵犯することを防ぐための第4、第5改正条項を堅持しなければならない。


ロナルド・レーガン大統領の「強さによる平和 (Peace through strength)」を思い出し、アメリカは再び世界においてリーダーシップを発揮しなければならない国益の保護と明確な目的を軍事力行使の根拠としなければならない。そして圧倒的な力で勝利し、目的が達成された後に素早く手を引かなければならない(大勝利したイラクアフガニスタンが今や泥沼であることを考えるとこれは重要な教訓である)。弱さを晒して敵を増長させるオバマクリントン・ケリーの外交を転換しなければならない。


・クルーズ氏は核開発に邁進しつつアメリカとイスラエルに死をもたらすことを繰り返し公言するイランを最大の脅威として位置づけ、対イラン強硬法案を提出した。直ちにイランに対する制裁を再開し、1)19,000台の遠心分離機を破壊し、2)全ての濃縮ウランを明け渡し、3)大陸間弾道ミサイルの開発計画を破棄し(アメリカ攻撃が唯一にして最大の目的である)、4)国際テロの支援を中止することを求めるべしとする。そして制裁解除はこれらの要求を満足し、更にイランに捕らわれになっているアメリカ人の釈放がなされてからであると主張する。

(部分引用転載終)