ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

難航するシリア攻撃

『ロイター』(http://jp.reuters.com
「米国のシリア攻撃計画、ホワイトハウスの議会説得工作は難航」
2013年 09月 9日
[ワシントン 8日 ロイター] - 米上院で対シリア武力行使容認決議案をめぐる重要な採決を11日に控え、ホワイトハウスマクドノー大統領首席補佐官は8日、5つのニュース番組に矢継ぎ早に出演し、化学兵器を使用したとされるシリア政府に限定的な軍事攻撃を加えることが、そうした行動の抑止につながると主張した。
しかし議会では一部の有力議員がホワイトハウスの主張は納得できないと表明しており、オバマ政権は議会の説得工作で苦戦を強いられている。
軍事攻撃の支持者である下院情報特別委員会のロジャース委員長(共和党)は、オバマ大統領が軍事行動に踏み切るべき論拠を「台無しに」したと指摘。CBSの番組「フェース・ザ・ネーション」で、「大統領が先週、支持を失ったのは極めて明らかだ。大統領は主張の正しさを証明できなかった」と語った。
議会では多くの議員が、軍事攻撃によって米国のシリアへの関与が長期化し、同地域の紛争がさらに拡大するのではないかと懸念しており、大統領の計画は共和・民主両党議員のかなりの抵抗に遭っている。
カリフォルニア州選出のサンチェス下院議員(民主党)はNBCの番組「ミート・ザ・プレス」で、「どこに国家安全保障上の問題があるのかを問いたい。巡航ミサイルが1発でも着弾した瞬間に、われわれはシリア戦争の渦中に置かれる」との考えを示した。
下院国土安全保障委員会のマコウル委員長(共和党)も、オバマ大統領の計画は「無責任」だと批判した。
議員への調査では、大統領が困難な任務を前にしていることを明確に示している。
ワシントン・ポスト紙によると、シリア攻撃に反対もしくは反対に傾いている下院議員は223人で、決議の阻止に必要な217人を上回っている。
ただ一方で、態度を決めかねている議員も多く、マクドノー大統領首席補佐官は議会での最終的な採決結果について「結論を下すには時期尚早だ」と述べた。
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(引用終)