ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

北海道旅行から帰って...

4月30日から5月2日まで、北海道での二泊三日の旅行を堪能してきました。
行きは初めての神戸空港から全日空で千歳空港まで。帰りは全日空で千歳空港から関西空港まで。同じ全日空でも、機種もサービスも、神戸空港よりは断然、関西空港の方がグレードアップでした。
神戸空港は、こじんまりしていて静かで落ち着いていて、ラウンジサービスも無料で結構なのですが、ピカチュウなのかポケモンなのか、着ぐるみを着たような若いおじさんおばさん(お兄さんお姉さんと呼ぶには、いささか年上だったような...)が、飛行機整備士のおじさん達に混じってぴょんぴょん飛び跳ねて、何度もお辞儀をして手を振ってお見送りをしてくれたのが、どう考えても意味不明。伊丹空港は便利でいいのですが、使用料が結構高いということで、今回は神戸空港にした次第。何事も経験、とはいえ、関西に三つも空港が必要なのかどうかは、私にはよくわかりません。
北海道の感想はまた追々綴ることにして、今日のところは、購入したり届いた本の記録に留めます。

https://twitter.com/ituna4011

1. Lily2‏@ituna4011 3m
アイヌ神謡集―炉辺詞曲』 知里 幸恵(1970年)(http://www.amazon.co.jp/dp/B000J94FQW/ref=cm_sw_r_tw_dp_8O4Grb15XXSSH …)。北海道に来たなら、やはりこれ。昨日、北大近くの古本屋さんで購入。値段がなかったので、支払い時に店主さんが「書き込みがたくさんありますが」。「構いません」と答えると、200円に。


2. Lily2‏@ituna4011 7m
ライシャワー大使日録』エドウィン・O. ライシャワー講談社学術文庫) (http://www.amazon.co.jp/dp/4061596128/ref=cm_sw_r_tw_dp_wL4Grb0D3QVHH …)も昨日、北大近くの古本屋さんで購入。私の学生時代、ライシャワー大使はご健在。雲の上の方だと思っていたが、今ページを開くと、非常に興味深く読めることに驚く。


3. Lily2‏@ituna4011 10m
紫式部日記』 (岩波文庫) 池田亀鑑・秋山虔http://www.amazon.co.jp/dp/4003001575/ref=cm_sw_r_tw_dp_CI4Grb1FM4EDF …)。元国文学科出身者として当然、学部生時代に読んだものですが、手元に置きたい年齢になりました。秋山虔先生は、当時、特別講師として集中講義を受けたことがあります。懐かしい時代です。


4. Lily2‏@ituna4011 13m
中谷宇吉郎随筆集』中谷宇吉郎岩波文庫) (http://www.amazon.co.jp/dp/4003112415/ref=cm_sw_r_tw_dp_LG4Grb14QDPBE …)何年も前に、朝日新聞に私の投書が掲載された時、図書館で借りた本を、昨日、北大近くの古本屋さんで買いました。やはり手元に置いておきたい本なので...。


5. Lily2‏@ituna4011 15m
『ヨーロッパ文化と日本文化』 ルイス・フロイス(著)(岩波文庫)(http://www.amazon.co.jp/dp/4003345916/ref=cm_sw_r_tw_dp_qF4Grb0G6FQDD …)を昨日、北大近くの古本屋さんで購入しました。


6. Lily2‏@ituna4011 16m
『覆刻札幌農学校 札幌農学校学芸会』 (http://www.amazon.co.jp/dp/483295072X/ref=cm_sw_r_tw_dp_QD4Grb1GKDA1C …)を昨日、北大のエルムで購入しました。北大は昔も今も、農学部がメインのようです。

旅行中に届いていたのは、ミルトス社経由で“Hebrew-English New Testament" Bible Society in Israel, Jerusalem (2011)。
さすがはミルトス社(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130405)。そしてさすがにイスラエル聖書協会だけあってのことです。ギリシア語の新約聖書ヘブライ語旧約聖書インドネシア語ヘブライ語二言語訳の旧約聖書インドネシア語ギリシア語二言語訳の新約聖書は持っていますが(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20100113)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110120)、ヘブライ語新約聖書となると、こればかりはイスラエル製の貴重品。どうもありがとうございました!
続いて、先程インドネシア聖書協会から届いたばかりなのが、次の三冊。

・“One Bible Many Versions" (2005)


・“Mengikut Jejak Leijdecker: Satu Setengah Abad Penerjemahan Alkitab dan Penelitian Bahasa dalam Bahasa-bahasa Nusantara" (Jilid1 1820-1900) J.L.Swellengrebel(2006)


・“Mengikut Jejak Leijdecker: Satu Setengah Abad Penerjemahan Alkitab dan Penelitian Bahasa dalam Bahasa-bahasa Nusantara" (Jilid2 1900-1970) J.L.Swellengrebel(2006)

やっと専門テーマに辿り着けました。スシロ先生(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120320)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120623)が昨年秋にマレーシアで記念セミナーを開催してくださり、その時に発表された論文に付記されていた参考文献一覧表のおかげで、存在を知りました。
この種の論文集は、正直なところ、10年以上前には入手して読みたかったものですが、マレーシアに集中していると、どうしても遅れますね。それに、日本のマレーシア研究者も「私達は国際的に名前が轟いている」と自画自賛されている割には、なぜかイスラームや民族問題に偏りがちで、こういう貴重なオランダ由来の研究については(は?それで?)という見下げた態度だったり、「こっちの知らないことばかり発表するな!コメントの仕様がないんだよね」と机を叩かんばかりに怒ってくる国立系研究機関の研究者もいたりして(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20070926)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080310)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090228)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20100716)、精神衛生上、大変よろしくない時代を長らく過ごすはめになってしまいました。基本的な世界古典さえもきちんと読んでいない人が、どうして「国際的に名前が轟いている」と自分で豪語できるのか、今でも理解に苦しむのですが...。
ところが今では私には、力強い応援団かつ素敵なおじさま学者達がいるのです。ダニエル・パイプス先生(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130403)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130405)が共著ないしは引用を通して紹介してくださったアメリカのユダヤ系学者の先生方から、この度メールをいただいたり、フェイスブックでわざわざご連絡を頂戴したりする幸運に恵まれました!ミッチェル・バード博士(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130102)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130121)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130122)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130308)とバリー・ルビン教授(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/20120601)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/20130418)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/20130422)です。
それに、パイプス先生がエジプトで暮らしていた時代から共感しつつ交流を持っていたコプト教徒との関係で、ここ数年来、大切に手元で育てていらっしゃる若いコプトアメリカ人研究者からも、ちゃんと目敏く反応がありました。彼の新著を私が注文中だと書いたら、すぐに応答してくださったのです。
また、うれしいことに、私の英語論文が、今年一月にムスリム学者によるマレー語の論文で引用されていたことも発見。論文のみならず、マレーシアの新聞に投稿した文章まで参考文献に含まれていたのです。かてて加えて、別の研究者による全く異なるテーマの英語論文で、同じ拙稿が引用されてもいました。さらにびっくりしたのは、昨冬にマレーシアを訪問した際、別れ際にDr. Ng Kam Weng(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20121225)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130105)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130106)が手渡して下さった知り合いのジャーナリストが出版した小さな本の中にも、何と私の論文が引用付で採用されていたのです!(http://d.hatena.ne.jp/itunalily2/20130426
やっぱり、狭い日本のサークル内で、的外れなコメントに悩まされながら時間を無駄に過ごすよりは、思い切って英語で表現していれば、誰かが見ていて声をかけたり、引用してくださったりするのですね!日本育ちの国文学科出身の平凡な主婦でも、これが当たり前の時代に突入しているのです。大変いい時代になってきました。