ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

ちゃきちゃきの名古屋っ子

思いがけず、院生時代の副指導教官だった白井先生が訳された書に触れることになり(参照:2011年10月1日付「ユーリの部屋」)、名古屋のことを考えていたら、こんなサイトを見つけました(http://www.nagoya-myavi.com/sound.html)。どなたが書いたのかわかりませんが、特徴をよく言い当てていると思います。関西に住むようになると、いい面も見える代わりに、(どうしてそんなハッタリがきくんだろう?)とびっくりすることも多くなります。地味でも堅実で誠実、これが一番じゃないでしょうか(参照:2010年7月28日・2011年1月21日・2月17日付「ユーリの部屋」)。

名古屋の女性は堅実?



「堅実」というイメージは名古屋の女性というよりも、男女合わせた名古屋っ子全体のイメージと言った方がいいでしょうね。
名古屋というのは戦前から「もの作り」の街で、ゼロからこつこつと努力して何かを作り出していくというイメージがあります。
そのイメージが名古屋っ子に重なって、「名古屋っ子は堅実」というイメージになったのかも知れませんね。
ただ名古屋っ子は男性も女性も昔から「貯蓄好き」です。
そのくせ見栄っ張りなところもあって、ただ貯め込むだけではなく使うところではどかんと派手に使います。
それも価値がはっきりと目に見えるものにお金を使いたがりますので、例えば女性の場合はブランド物になどにお金を使うわけです。
この様にせっせと貯蓄をするという堅実さがある反面、思い切ったお金の使い方をするのが名古屋っ子の特徴です。
又、名古屋っ子は「地元志向が強い」という事は昔からよく言われます。
女性の場合なら地元の高校、大学を卒業した後地元の企業に就職し、親元から通勤してお給料は結婚資金として貯金し、お年頃になれば地元の青年と結婚して専業主婦になるという様なイメージです。
確かに名古屋っ子は東京や大阪など、他の土地に行こうという気持ちは少ないですね。
大学を例に取れば高校の成績が良い子が目指すのは、全国的に見れば東大、京大ですね。
ところが名古屋の高校生の場合、圧倒的に多いのが名大(名古屋大学)への進学希望です。
東大、京大に十分合格出来る学力のある子供でも名大進学を目指しますし、親も子供が名大に進学する事を望みます。
親子共々に地元志向が強いのが名古屋っ子です。

名古屋の女性はブランド物にお金を使うと言いましたが、但し、そこには「お値打ち」という条件が付いています。
名古屋の女性はブランド物であろうと何であろうと、「お値打ち」で無いものは見向きもしません。
買い物をする時は価格をしっかりチェックしてからお店を選び、衝動買いをする事はめったにありません。
その点は非常に堅実です。
名古屋には中古品のブランド物や宝石などの買取販売で、全国的にも有名なお店がありますが、この様なお店が名古屋から誕生したのも、この名古屋っ子の「お値打ち志向」が背景にあるのではないでしょうか。


名古屋っ子とは


江戸っ子については昔から「気が短い」、「きっぷが良い」、「宵越しの金は持たない」、「見栄っ張り」などといろいろ言われていますね。
又、浪速っ子についても「商売上手」、「がめつい」、「反権力」、「おせっかい焼き」など、様々な特徴が言われています。
では名古屋っ子はどうでしょうか?
多分皆さんは江戸っ子や浪速っ子という言葉は聞いた事があっても、名古屋っ子という言葉は聞いた事が無いのではないでしょうか?
実際名古屋っ子というのは江戸っ子や浪速っ子の様に目立った特徴はありませんが、強いて言えば名古屋っ子は「日本一」や「日本初」が好きですね。
例えば名古屋の中心部にある「テレビ塔」。
名古屋のテレビ塔は1954年(昭和29年)に建てられた日本で一番古い電波の集約塔で、その高さ180mは当時としては日本一の高層建造物でした。
名古屋っ子は大いに自慢していたのですが、1958年(昭和33年)に高さ333mの東京タワーが完成してあっさりと日本一の座から転落してしまいました。
でもその他にも名古屋には日本一だとか日本初と言われるものはいろいろありますよ。
その内の幾つかをあげてみましょう。
まず名古屋は地下街の延長距離では日本一です。
特に「名古屋駅前地下街」は戦後間も無い昭和28年に完成した日本初の地下街で、駅前のビル群の完成と共に延長に延長を重ねた結果、その総延長は単一の地下街としては日本一です。
但し、その結果としてまるで迷路の様に入り組んでしまって、名古屋市民でも慣れない人が一旦地下街に潜ると、目的の場所で地上に出る事は至難の業です。
次の日本一は名古屋のシンボル100m道路です。
100m道路そのものは広島市と札幌市にもありますが、その総延長5,833mはダントツの日本一です。
名古屋には実用路線としては日本初の「リニアモーターカー」が走っています。
このリニアモーターカーは「磁気浮上式システム(HSST方式/常電導)」と呼ばれる形式のリニアモーターカーで、名古屋だけではなく他の都市などにもありますが、一般の公共交通機関として走っているのは名古屋だけです。
その他にも名古屋には「日本一」や「日本初」は沢山ありますよ。
中には思わず「エ〜それ本当?」という様なものもありますが、その紹介はまた次の機会にしたいと思います。