ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

この世のパラドックス

結局のところ、しっかりと自分なりの勉強を続けていくことで、惑わしに乗せられないような見識を兼ね備えられるようでありたいと思います。
昨日書いた内容は、私自身のためというよりも、この時代のことをあまり知らないような若い方達で、もし判断に迷っていることがあったとしたら、何か一つの参考にでもなれば、と思ったまでのことです。
もう一つは、執筆当時88歳であられた(今はどうしていらっしゃるかわかりませんが)、元牧師の方の「レクイエム」としての著書などに啓発されて、という意味もあります。
1968年頃からの一連の紛争に乗じて「言論上の暴力」に回った側は、「この世的に成功」していることが多く、猛烈に批判したはずの大学に職を得ておさまっているケースもあるのに対して、善意のままに初心を貫こうとした側は、疲労困憊のあまり、若くして亡くなってしまったということだそうです。一種の「殉教」とも称されていました。その他、「ミイラ取りがミイラに」なってしまった事例もあったとの由。
いずれにせよ、それは牧師や教会の世界で職として生きようとする方達の間の話であって、我々一般人にとっては、別の意味で、いつでも本当に気をつけていなければならないと思います。日本人の多くは、宗教をいかがわしいもの、怖いものと思って遠ざかっている、とよく聞きますが、その意味がやっとわかりかけたように感じました。ただし、何も知らずに遠ざかるのみならず、ある程度の知識はやはり必要です。