ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

世界広しと言えども

今日も、昨日のシンポジウムの続き。朝7時半過ぎに家を出て、午前中のみの参加でしたが、いろいろな意味で(いかにも日本的な研究傾向だなぁ)という感想を持ち、その点でおもしろかったです。
「先輩」が、2月26日の講演会の質疑応答の際(参照:2011年3月1日付「ユーリの部屋」)、外務省内で、圧倒的多数派のアラビストと少数派のヘブライスト(と呼べるのか???)との間に壁があるのかどうか尋ねられて、「仕事上、壁はあまりない。意見交換は頻繁」と断言。「ヘブライ語アラビア語は言語的に似ていますが、アラブ理解をしなければ、仕事にならない。両方理解しないと不可能」とおっしゃっていました。そこで意を得た私は、こういう時だからこそ、異なる地域の異なる立場の研究者の話もきちんと聞いておかなければ、と考えを一歩進めたのです。
日曜日なので、午後は失礼することにして、河原町三条にあるフランシスコ・シャビエルゆかりのカトリック教会へ(参照:2009年2月24日付「ユーリの部屋」)。カトリックのいいところは、時間差で教会にいつでも入れることです。
ちょうど、英語ミサの最中。フィリピン系の人々が中心でしたが、近隣で挨拶をする時になったら、前に座っていた若いカップル二人が、なんとキスを始めたのにはびっくり。これまで、日本でも英国でもマレーシアでもアメリカでもシンガポールでも、いろいろな教会に行きましたが、こんな光景を目の前にしたことはありません。少なくとも、私が知る範囲のプロテスタント教会では、まず想像できない。さすが、というのか、いかにも開けっぴろげというのか、健康的で自然というのか、世界は広いというのか、何と言ったらよいのやら...。
というわけで、早々に家へ帰りたくなり、そのようにしました。