ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

N響とパーヴォ・ヤルヴィ

https://twitter.com/paavo_jarvi

ベストオブクラシック N響 午後7:00〜 山田美也子 : 奥田佳道
シベリウス・バイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
@SayakaShoji @paavo_jarvi
ショスタコーヴィチ交響曲 第5番 ニ短調 作品47 http://www3.nhk.or.jp/netradio/

Tokyo: Driving to rehearsal with my friend Sayaka Shoji! Concert tonight! Hope to see you! #nhksymphonyorchestra#

(転載終)

というわけで今、録音しながら、生放送をNHK-FMラジオで聴いているところです。
紗矢香さんのシベリウスは、2004年に京都コンサート・ホールにて、故コリン・ディヴィス指揮のロンドン交響楽団で初めて聴きました(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20121231)。
当時は、水色っぽい緑色のひだやフレアーのたっぷり入ったドレスで、まだ学生だったためか、つややかなストレートのロングヘアを黒の髪留めピンでまとめただけの、至ってシンプルかつ垢抜けない姿でしたが、精魂込めた熱演で、非常に印象が強かったです。
丁寧で情感たっぷりで、真摯そのもののシベリウス。ホールに出かける前の予習では、ハイフェッツを何度も聴いておいたので、それとの対比も興味深いものでした。
とても小柄で華奢な紗矢香さんが、ひたむきに一生懸命に全身全霊で大きく奏でているのに対して、バックの楽団員の中には、いささか冷ややかな表情をしていた太ったヴァイオリン奏者もいました。一歩間違えたら対立しそうな火花を、円熟の故コリン・ディヴィス氏が、いかにも英国の中庸と大人の余裕で、さり気なく品よくまとめていらした姿も彷彿としてきます。
そんなことを思い起こしながら聴いた、久しぶりのシベリウス。テンポは堂々とゆったり目で、決して前のめりに熱く迸るものではなく、いかにも余白たっぷりの深い情感が漂う、よい演奏でした。ところどころ、ギリギリ音が外れかかるか、というヒヤッとさせる箇所があり、それは意図的なのか技術的なものなのか、考えさせられました。
アンコールは、シベリウスの「水滴」という曲。
選曲が、紗矢香さんの意外性を狙う茶目っ気と高度な技術を垣間見させる(聴かせる?)ものだと思います。
「緊張感」「桁外れの集中力」と、ラジオでは解説されていました。
いろいろと大変な困難もあるのでしょうが、着実に乗り越え、順調に成長されている庄司紗矢香さんを、これからも応援したいと思います(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%BE%B1%BB%CA%BC%D3%CC%F0%B9%E1&of=50)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%BE%B1%BB%CA%BC%D3%CC%F0%B9%E1)。

そして、今は大好きなショスタコーヴィチ交響曲第5番が流れています(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20070919)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20070928)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080521)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080525)。
パーヴォ・ヤルヴィ氏の指揮は、大阪の旧フェスティバル・ホールで拝見したことがあります。エレーヌ・グリモーをうまくエスコートされていた姿が印象的でした(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080530)。
今回も、曲の解釈が繊細で、すみずみまで細かい神経が行き届いていて、情熱の迸りというよりは品よく抑制の利いた音造りで、私好みです。テンポはゆったりと、たっぷりめであるものの、丁寧な軽快さも。初耳情報としては、その昔、ショスタコーヴィチに子どもの頃、遊んでもらったという関係だそうです。また、ハチャトゥリアンとも親交があったようです。エストニア出身ならではの関係だとのご説明でした。
映像も録画できればいいのですが。
最後に。放送の途中で、N響コンマスの堀正文氏(諏訪内晶子さん(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=%BF%DB%CB%AC%C6%E2%BE%BD%BB%D2)の師でもいらっしゃった)が、1979年以来36年間のヴァイオリン奏者を今回で卒業されるとの通知に接しました。1949年生まれとのことです。

N響http://www.nhkso.or.jp/news/1314/
2012年7月6日


パーヴォ・ヤルヴィ NHK交響楽団 首席指揮者に就任 〜2015/16シーズンから
公益財団法人NHK交響楽団(所在地:東京都港区、理事長:日向英実)は、2015年9月より欧米を中心に活躍するパーヴォ・ヤルヴィ氏を、首席指揮者に迎えることになりました。


現在ヤルヴィ氏は、パリ管弦楽団音楽監督、フランクフルト放送交響楽団音楽監督、ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団芸術監督を務めるほか、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ニューヨーク・フィルハーモニックロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団ドレスデン国立管弦楽団など、世界一流オーケストラに客演を続けています。


ヤルヴィ氏が、初めてNHK交響楽団のステージに立ったのは2002年1月のこと。定期公演3つのプログラムに登場して、バルトークプロコフィエフシベリウスなどを指揮。エネルギーを内に秘めながらも、細部に至るまでゆきとどいた感性で聴衆の心を掴み、センスにあふれた演奏を強く印象づけました。


ヤルヴィ氏との契約は2015年9月から3年間で、これに先立ち2015年2月には定期公演に出演。このほか海外公演も計画されており、N響の世界的評価を高めるものと期待されます。またテレビ、ラジオを通しても、数多くの音楽ファンのみなさまにヤルヴィ氏とN響との「新しい時代の幕開け」を感じとっていただければ幸いです。


パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)


現在、パリ管弦楽団およびフランクフルト放送交響楽団音楽監督、ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団芸術監督。またベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ニューヨーク・フィルハーモニックロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団など、世界一流オーケストラにも客演を続けている。日本でも高い評価を得ており、2006年にはドイツ・カンマーフィルとの「ベートーヴェン交響曲全曲演奏会」での斬新な演奏が話題を呼んだ。


1962年、バルト3国の1つ、エストニアの首都タリンに生まれる。音楽の名門一家の出身で、父(ネーメ)と弟(クリスティアン)も世界的指揮者として名高い。
タリン音楽院で学んだ後、1980年家族で渡米。カーティス音楽院やロサンゼルス・フィルの指揮者講習会で、マックス・ルドルフやレナード・バーンスタインに師事。その後スウェーデンのマルメ交響楽団首席指揮者、ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団およびバーミンガム交響楽団首席客演指揮者、シンシナティ交響楽団音楽監督を歴任。


NHK交響楽団とはこれまでに2002年1月、2005年5月の2回にわたって共演。2015年9月、N響首席指揮者に就任予定。就任に先立って、2015年2月のN響定期公演を指揮する。

(引用終)