ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

環境の整備とロマン

昨日は、近所の図書館へ涼みに行き、仕事の能率が上がりました。
エアコン温度設定がかなり改良されたとはいえ、1時過ぎから5時頃まで建物の中にいると、さすがに体が冷え冷えとしてきます。そのため、1時間繰り上げて早めに外へ出たのですが、それもかえって疲れることに気づきました。
昨日、名古屋でお世話になった80代の名誉教授からお手紙をいただきました。マレーシア関連の古い書籍や資料を、大量にお譲りいただいた先生です(参照:2008年10月3日付「ユーリの部屋」)。
「こちらは38度にもなりました。昔は、あの暑いマレーシアで平気で調査をしていたのに、今ではこの暑さが....」とのこと。そして、「ただ、今の大学の研究情勢を見ていると、昔の学問研究の方が、ロマンがあったように思います」と。
いえ、決して「老人の繰り言」と非難してはなりません。遙かに若いはずの私も、時々そのように感じるからです。
私の学生時代には、狭い日本を早く抜け出して、新しい未知なる世界と出会いたい、と純粋にわくわくしていたのですが、新聞報道によれば、この頃では、若い人達が、海外にあまり出たがらなくなったそうです。というのも、情報が飛び交い、何でもインターネットですぐに調べられるので、(何を無理して、この快適な日本を出なければならないのか)(外国語で議論なんて、面倒だし)という感覚があるのだそうです。
しかし、実体験とネット情報は全く違います。もし報道が正しいとすれば、何だか、年寄り臭い、情けない若者が増えたということなのでしょうか。

さて、カトリックのクアラルンプール大司教の秘書から、またメールが入りました。7月にいただいたメールの詳細のようです(参照:2010年7月16日付「ユーリの部屋」)。
6月に、大司教が諸宗教の代表者達を連れてヴァチカンを訪問しました。「調和のための鄭和教育トラスト」が企画したものだそうです。鄭和が15世紀にマラッカへ来た事蹟を記念して設けられたプログラムで、その多くは仏教徒だそうですが、華人が中心となっているもののようです。
ムスリムの何人かもヴァチカン訪問に同行し、諸宗教間の業務が実践されていることや他宗教に対する開かれた態度に、本当に驚いていたそうです。また、多くのコーラン教皇庁イスラーム研究所で利用できることにもびっくりしていたようです。
このような機会を通して、徐々に、関係改善へと向うことを希望しています。