ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

京都御所で雅楽を鑑賞

今日は、京都御所雅楽を鑑賞し、一般公開を散策がてら楽しみました。
ちょうど秋日和のよい天気で、大勢の観光客で賑わっていました。と書くと、いかにもNHKのニュースアナウンサーのような文章ですが、本当にその描写通りでした。私にとっては、なじみ深い場所。正午から雅楽が無料演奏されるというので、誕生日の前祝いとして、楽しみにしていました。
正味30分で、京都雅楽会による舞と演奏。笙と笛と太鼓の音は、いつ聞いてもどこか懐かしい雰囲気が漂います。古い伝統文化を持つ国と民族に生まれた幸いを再確認させられます。
以前、フェスティバル・ホールで雅楽を堪能しましたが(参照:2008年5月24日付「ユーリの部屋」)、それと比べるならば、やや足並みに乱れが見られた舞だったかな。というより、ピシリピシリと決めるのではなく、どちらかと言えば優雅な舞でした。また、事前に5分ほど、おじいさんがマイクを握って解説をされましたが、何をおっしゃっているのかよく要領を得ず。中近東からシルクロードを経て伝わった音楽に、日本古来の好みを合わせて変化させてできたものであり、貴族が細々と伝えていた時代もあり、ということのようでしたが。(メモをとりながら聞いていたら、後で主人が、「横にいたおじさんが、じろじろ見ていたよ」と。全然、気がつきませんでした。こんな風に、いつでもどこでも自分のことに夢中になっているので、周りがどう思っていようが、あまり関係がないのです。)
とはいえ、雅楽はいいものです。飽きが来ないです。
その後は、御所内をぐるぐる回って、『枕草子』や『源氏物語』の各部分を思い出しながら、建物や屏風絵を見学しました。立て札の解説は、日本語だけでなく、英語も読んだ方がいいです。英語の方が、年なども具体的に書かれていますし、案外、日本語だと意味がわからないこともあるからです。明治時代以降、意図的に造られたものも多いのだろうけれども、例えばシンガポールなどと比べてみても、こういう場所があるのとないのとでは、文化や歴史に対する自意識が異なってくるので、私にとっては意義深いひとときでした。