ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

とはいうものの...

というわけで昨晩は機嫌よく、「N響アワー」の感想を、演奏会の思い出も交えて長々と書いていたのでした。
録画もあるし、今後、疲れたときの気分転換や元気づけにもなるし、と安心しきっていました。
ところが、今朝になって、もう一度あのシーンを確認しようと、録画を再現してみたところ、......何と言うことでしょう!録画記録が消えてしまっていたのでした。
いえ、正確に言えば、以下のような次第です。
昨日録画した番組は、間違えて重複させてしまった「ミッフィー」(5分間)と「N響アワー」(1時間)の二本でした。そこで、「ミッフィー」をフォルダに移動させたのです。ところが、手が滑ったのか何か、一度の操作で、「ミッフィー」と共に、「N響アワー」まで「ミッフィーフォルダ」に移ってしまっていました。(あ、これはいけない)と、早速、「ミッフィーフォルダ」から「N響アワー」だけを取り出そうとして「フォルダから出す」を押したところ、そのまますっと見事に録画リストから抹消されたのです。決して押したのは削除ボタンではなかったので、何度も繰り返し保存画像のリストをフォルダも開けて見直してみましたが、とにかく、さっきまで存在していたはずのものが、見事に消えてしまったのです。ちなみに、ミッフィの方はご健在でした。
早速、取り扱い説明書を見ながら、サービスセンターへ電話してみました。これがなかなかつながらず、困ったのですが、何とかがんばり、やっとのことで事情を話すと、「削除ボタンを押さない限り、記録として残るはずだ」とのことで、「ライブラリ」というボタン操作で確認するよう指示されました。
ほっと安心して、再度挑戦。ところが...!
どこを見ても昨日録画したというリストすら残っていないのです。そんなはずはないのに。もう一度サービスセンターへ電話すると、「そういうことなら、ディスクに問題があったのでは?」ということになり、再現は難しいだろうとのことでした。
もっとも、演奏そのものは、リゲティプロコフィエフも、7月上旬に再度BSで放送されるそうなので、もちろんそちらの録画予定もカレンダーに記入してありましたが、昨日のメインは、リハーサルの様子とインタビューだったと思うのです。
う〜ん、どうしてこういうことになるのか。以前も、ギル・シャハム氏と江口玲氏のリサイタルの録画も、ディスクが壊れたということで、駄目になってしまった経緯があります。幸いその後も、テレビで繰り返し再放送されたので、新しく録画を取り直すことができましたが。

さて、気分直しに、音楽ファイルを取り出して1990年代からのものを読み返してみました。新聞の切り抜きも、音楽雑誌からのコピーも、インターネット情報も、古いものを読むのは新鮮でした。庄司紗矢香さんのパガニーニ国際コンクールの優勝直後のニュースなんて、今ではサイトから消えてしまっています。お母様のご実家のことも、個人情報保護のためか、もはや出てきません。でも、この頃にプリントアウトしておいたものが結構出てきて、(趣味みたいに遊んで時間つぶしして)なんて後ろめたく思いながらも、こうしてみると、やっておいてよかった作業だな、なんて....。

あの頃は、夢中になって、弦楽器の作曲家や演奏家や曲目を覚えたり、記事を読んで(いつかは演奏会に行ってみたい)と夢のように思っていましたが、あれから10年以上たった今、何とか消化できたかなというところです。演奏会も、昔はかなり抑制的で、(自分なんかが聴きに行っていいんだろうか)などと殊勝な遠慮がありましたけれども、時代が変わり、クラシックの商業戦略も変わり、よいコンサートホールがたくさんできて、すっかり敷居が低くなりました。ありがたいことです。

そうはいっても、録画の件は残念です。お耳直しに、リゲティのヴァイオリン協奏曲とブロッホのヴァイオリンとピアノのソナタをHDD録音で聴いています。演奏は、前者がChristina Astrandで、後者がOliver Colbentsonです。私にとっても、やはり興味を引かれる曲だと思います。庄司紗矢香さんが熱心に取り上げてくださったおかげで、こうしてこちらの聴くレパートリーが広がったのですから、これからもどんどんチャレンジしていただければと願っています。

今日届いた本は、“A Muslim View of Christianity: Essays on Dialogue by Mahmoud AyoubIrfan A. Omar (ed.), Orbis Books, New York, 2007です。 気を取り直して、勉強にかかりましょう。