ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

ひとやすみ

「カイロでの調査報告」の後半部は、もうしばらくお待ちください。
それにしても、ある程度は知っていたこととはいえ、イスラームから見た他宗教の観察や意見は、大変興味深いと改めて思います。指摘は合っている部分もそうでない面もありますが、いずれにせよ、1977年の段階でこのような調査を行っていたのですから、「西洋はイスラームを理解していない」と、今でも繰り返し訴えるムスリムの人々も、もう少し現実を直視された方がいいかもしれません。
さて、今日は学会会報が届きました。秋の学会に向けて、発表の準備にかかった方がよさそうです。今月は、例年よりも予定を極力減らしてかなりのんびりしているのですが、夏至を過ぎるとさすがに暑い!ここで気を引き締めないと、そのまま年末まで持ち越してしまうかもしれません。
会報には、とても共感できる文面がありました。「少人数の集会であることを生かして、親密で学問的なコミュニケーションをとりやすい環境をつくり、参加者それぞれが有益であったことを実感できるような会をつづけることができればと願う。」「昨今の学会には若手研究者の業績作りの場所でしかないようなものもある。もちろん、それはそれでよいのだが、ただそれのみだと、研究発表や学会誌での論文掲載などといった一定の業績を作ってしまうと見向きもされなくなる。」「もっとゆっくりと互いの学問的成長の場となるような好学の者の集会であることを願っている。」
書いてくださったD先生、ありがとうございます!確かに、私のような者は、今時、いったいどこに行けばいいのかわからなくなるような状況がないとも限らないので、このように温かく長い目で包摂してくださる場が本当に必要です。
というわけで、これからまた、少しずつがんばりましょう!