ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

63回目の終戦・敗戦記念日

今日は8月15日。63回目の終戦敗戦記念日です。
この日には毎年、過去の経験を風化させないための催しが執り行われますが、この日ばかりでなく、普段からも、折に触れて思い出し、心に留めたいものです。
特にアジア各国にとっては、この日こそが解放の喜ばしい日でした。光復節と韓国では呼ぶそうです。
今日一日、松本重治国際日本の将来を考えて朝日新聞社1988年)の読み直しをしていました。今年3月に、聖書翻訳ワークショップが開催された場所が、松本重治氏が館長を務められていた国際文化会館でしたので、書かれている内容の背景が、具体的により鮮明に感じられるようになってきたかとも思います。もちろん、戦時中の傷跡と国際交流の問題が綴られているので、4年ぶりに今日、改めて読むことにしたのです。
謝罪と同時に、建設的に共栄共存を志すよう、心したいものです。思っていても、現実にはなかなか難しく感じることが多いのですけれども。特に、国内外の政治動向を把握しつつ、相手をよりよく理解する努力を続けながらも、自己を保ち、公明正大であることが、です。
先日のシンガポールの先生達との交流を通しても、かえって気づかっていただいたり、おもてなしが充分にできなかったりしたのではないかと、今でもどこか気になります。これまでにも、あの戦争さえなければ、昭南島なんてつくらなければ、虐殺行為がなければ、もっと楽にあるがままの交流ができたかもしれないのに、と思うことが何度もありました。これが負の遺産というものです。