ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

『音楽の友』8月号から

5月から6月にかけて、クラシック演奏会三昧の日々を過ごしました。その時には、(ちょっと贅沢かなあ)などと思っていたのですが、その後の経過を今振り返ると、その時に多少時間的に無理してでも出かけた演奏会が、精神的に自分を支えてくれていたことがよくわかります。チャンスが与えられ、行ける余裕があるのであれば、よい演奏会には極力時間やお金を割くべきだという教訓です。
音楽の友』2008年8月号には、アンネ=ゾフィー・ムター(pp.10-13,158)、アラン・ギルバート一家(pp.42-44)、エレーヌ・グリモー(p.96, 147)、五嶋みどり(p.146,197)、庄司紗矢香(ページ不明)、ヤルヴィ&フランクフルト放送響(p.194)など、直接コンサートホールで同じ時を共にした演奏家達が、一気に集中してご登場されています。もっとも、アラン・ギルバート氏と庄司紗矢香さんの場合は、この組み合わせで、数年前にブラームスのヴァイオリン協奏曲を演奏された時にお目にかかったのですが。それにしても、ひと月分の号で、これだけ評論やインタビューが重なった時期は、私にとっては珍しいものです。行けてよかった!
特に、エレーヌ・グリモーがヴァイオリンも弾き、バッハもそうだったと述べているところは、意外にも初耳という印象を受けました。また、旧ソ連からドイツに移住した現代作曲家のソフィア・グバイドゥーリナの新曲について、アンネ=ゾフィー・ムターが魅力的に語っている個所に刺激され、さっそくその協奏曲を購入しようということになりました。彼女については、ショスタコーヴィチがその作風を励ましたそうですし、ロシア人の母はロシア正教タタール人の父はスンニー派イスラームの宗教教師だったらしい点にも、興味を引かれました。
実は、庄司紗矢香さんが子どもの頃師事していたというイタリアのウート・ウーギ氏も来日されていたので、関西フィルの演奏会に行こうかどうかでかなり迷っていたのですが、結局時間の都合で断念しました。コンサート評を読んでいると、(これも行っておけばよかったかな)という気になってしまったのが、唯一の残念な点でした。
エレーヌ・グリモーアンネ=ゾフィー・ムターの演奏会の感想は、まだこのブログで書いていません。学会発表の準備その他と重なったためですが、メモはとってありますので、いずれそのうちに。

昨晩は、今日から一週間、来阪予定のシンガポール人の友人宅へ、久しぶりに電話をかけておしゃべりしました。ちっとも変わっていなくて、相変わらず楽しげで少しのんびり屋の彼女です。平山郁夫氏も基調講演されるという国際美術教育学会にシンガポール代表団の一人として出席するのだそうです。新聞ではまだ報道されていませんが、ホームページを見ると、かなり大がかりな学会のようです。学会員ではないので参加できないのが残念です。でも、プログラム開催中に会う約束をしました。楽しみです。