昨日も、用事がてら、主人と外食のためにお出かけしました。多少時間が余ったので、お店に立ち寄り、ついまたCDを買ってしまいました。カラヤン指揮ベルリン・フィル、ツィアーマンのピアノで、シューマンとグリーグのピアノ協奏曲(イ短調)です。どちらも有名な曲ですから、きっと皆さんならご存じでしょう。帰宅後、さっそく聴いてみて、改めて、ピアノ曲は私にとって最も耳に親しんでいるのだなあ、と感じました。
ピアノと言えば、先日、たまたまつけたテレビで、ピアノレッスンの番組を見ました。とても懐かしくておもしろかったです。ドビュッシーの組曲『子どもの領分』から、「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」と「雪が踊っている」が取り上げられていました。
ちょうど高校生の頃、ドビュッシーのピアノ曲に夢中になっていて、「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」「小さな羊飼い」の他にも、『版画』から「雨の庭」、『映像第一集』から「水の上の反映」「運動」を音楽学校のレッスンで練習しました。私の好みとしては「喜びの島」や「金色の魚」がよかったのですが、なんせ難度が…。
パステルカラー風の色彩豊かな音楽が印象派のドビュッシーの特徴ですが、今でも私は好きです。ヴァイオリンやチェロの曲も、ドビュッシーはとても素敵です。一度聴けばメロディーを覚えられるのと同時に、聴いても弾いても、自由にイマジネーションをかき立てられるのが、最大の心地よさです。
子どもの頃、音楽の先生が私に簡単なテストをしてみて、「絶対音感がある」と言いました。十年ぐらい前に、千住真理子さんが絶対音感のことで、何やらテレビで自慢げに語っていましたが、私にもあるぐらいですから、それほど特殊なことでもなさそうです。2,3歳までに基本的な音楽に触れて、訓練を施せば、誰にでも備わるものらしいです。ということは、私でも昔から知っていたので、どうして世間ではそんなに騒いでいるのかわかりませんでした。
自由な発想を求める私の気質は、恐らくはドビュッシーからの間接的な影響があるのかもしれません。音楽は、いつも私の頭の中で鳴り響いています。ガクモンとか何とかの権威づけに対して反射的に抵抗したくなるテンペラメントは、多分ここから来るのでしょう。
そうそう、自民党新総裁が決まりました。いろいろご意見はあるでしょうが、前途多難とはいえ、ひとまず、突然空白のできてしまった国政が多少は落ち着くかなといったところです。新聞で福田康夫氏の趣味欄を見ると、「読書、ワイン、クラシック音楽鑑賞」とあり、どんな音楽を聴かれるのかなと思っていたら、どうやらベルリオーズやバルトークらしいとわかりました。うわあ!私の苦手な作曲家だ!タイプが違う!もしそれが本当だとしたら、政治家としての公的な人柄ではなく、本来の性格がうかがえるような気はします。