女子供と動物を苛める男は最低
加瀬英明氏の過去ブログ引用一覧は、こちらを(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/archive?word=kase-hideaki.co.jp)。
「女子供を泣かせる男は最低だ」とも聞いている。粋じゃない。
その点、「品位を穢した侍は、報酬を取り上げられて足軽に落とされた」という昔の制度はよかった。
現代でも適用可では?
(http://www.kase-hideaki.co.jp/magbbs/magbbs.cgi)
「あえかな女性を泣かせるな」
2018年5月29日
・私は幼い時から、父から「女性と動物を苛めてはならない」と、躾けられた。外交官だった父・俊一は、101歳で生涯を閉じた。その他に、とくに教えられたことはない。最後の日まで元気だったが、女性を大切にして、優しかったから、艶があった。
・やはり若いころから、外務官僚として新橋のお茶屋に通ったからだろう。私は中学生のころに洋食屋で、父の馴染みの芸者衆に引き合わされた。そんなことから、私が50を過ぎて父の家に寄ると、新橋の80歳を超える姥桜が遊びにきていて、「まあ、お坊ちゃま、おおきくなられましたこと」といわれて、閉口したものだった。
・父は気障なところがあった。女性に対して、いつも凛としていた。そんなことを習ったから、私も少年のころから女性と動物をもっぱら愛護するようになった。正岡子規が人は「気育」が大切だと説いているが、「気」が「艶」になるのだろう。
・女性に懸想し、言い寄ることを古語で「婚(よば)い」というが、古く『古事記』『万葉集』に登場するから、男が持って生まれた性(さが)である。“通い婚”の時代だったから、「夜這い」とも書かれた。
・私は妻と結ばれてから、明治生まれの歌人の与謝野晶子が、「かげに伏して泣くあえかにわかき新妻を、君わするるや思へるや」と戒めているのを、心に刻んだ。あえかは「かよわい、たよりない」という意味である。
・『源氏物語』では女性を、「あえかな花」(帚木)と描いている。江戸時代に夜鷹は引っ張りとか、夜発(やほつ)、辻君と呼ばれた。もし、武士が夜鷹小屋に出入りするところを見られたら、品位を穢したかどで禄を奪われ、足軽の身分に落とされた。
(部分抜粋引用終)