ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

「スポック博士」の育児書

ふと気になったので、記録として記す。ネット検索によれば、しばらく前から話題になっていたらしい。
「スポック博士」の育児書は、確か昔、実家にもあったように記憶しているが、間違っているかもしれない。皇后陛下が「ナルちゃん憲法」の参考にされたとも見聞したが(河原敏明『美智子さまと皇族たち』講談社プラスα文庫(1993/1996年)pp.88-89, 友納尚子『雅子妃ー悲運と中傷の中で』文春文庫(2008年)p.45)、確かなことはわからない。
料理本を見ながら料理を作るように、育児書を読みながら子育てするというのは、戦後に始まった風潮なのだろうか?また、育児書通りに育たなかったから、子育てに失敗したと思っている人もいるのだろうか?
参考までに、検索で見つけた以下のブログ抜粋を。

https://ameblo.jp/14pines/entry-12245069169.html


2017-02-06
ベンジャミン・スポック著「「スポック博士の育児書」という本は、その内容が誤りに満ちているにもかかわらず、繰り返して出版されてきました。この事実の不可解さを論じる記事がネット上にありました。


http://www.wnd.com/2009/01/87179/


「スポック博士はアメリカをどのように破壊したか?:育児書が数百万人のナルシストを育てた」
レブ・ブラッドレイ著
01/27/2009


・過去50年間、私たちの国は道徳的に堕落してきた。


・1960年以来、暴力犯罪率は3倍以上になった。アメリカでは、一世代前には聞いたことのなかったような凶悪犯罪が毎日のように報道されていまる(ママ)。子供たちは遊び相手や教師や両親を殺している。10代の母親は新生児をゴミ箱に放棄し、学生は同級生を虐殺している。私たちの文化はひどく頽廃してしまい、もはや学校や教会でさえ子供たちにとって安全な場所とは言えなくなった。本来ならば子供たちをケアすべき大人たちが子供たちを虐待して逮捕されている。


60年代に始まった性革命のために多くの犠牲が発生し続けている。乱交が横行し、10代の女性の4人に1人が性行為感染症に罹患している。過去50年間、性的乱交はとどまることがなく、性病の種類が5種から50種以上に増加した。これは驚嘆すべき増加である。性的暴力に対する執着が強まり、性的暴力事件が3倍に増えた。


・私たちの国は深刻な道徳的衰退状態にあり、その退廃傾向には停止する気配がない。


アメリカの道徳的衰退の根本原因を推測するのは容易である。社会的な規制力が弱まったため、社会の構成員が自己陶酔に陥り、自己制御力を欠如させた。それだけだ。


ベビーブーマーとその子どもたちは、それ以前の世代よりも教育や育児や躾の方法に未熟なまま成人した。そのため、1940年代以後、著名な育児専門家に依存する社会的傾向が強まった。育児の権威が名声を得、専門家の育児書が1950年代から1960年代にかけて育児の方法を大きく変化させた。


・1946年、ベンジャミン・スポック博士は、悪名高い「育児の一般常識」を出版した。これが育児の概念を変えた。


・子供たちはやさしい愛情、理解、尊敬を必要としているのである。しかし、スポック博士の解決策は人間の本質を全面的に無視したものであり、子どもたちの自尊心を過剰なまでに増長させるものだった。家庭は自己陶酔と権利者意識と犠牲者意識の温床となった。


・1960年代初頭、スポック博士の影響下、両親は自分の子供たちの生意気と争い好きをただ見ているだけだった。


・驚くべきことに、スポック博士自身も学生運動に参加し、1968年には逮捕されていた。1972年、社会主義的傾向の強い人民党の候補者としてスポック博士は大統領選挙に参加した。このときスポック博士の偏った育児論が問題視された。社会主義者は誰でも、個人の責任としての適切な育児を無視していることが明らかとなった。


・スポック博士の行動によって同博士の哲学に内在する弱点が明らかとなった。


・スポック博士自身さえ、彼の育児書が親たちに悪影響を及ぼしたことを認識していた。1968年、ニューヨークタイムズ紙のインタビューで、スポック博士は自身の「育児の一般常識」が放任主義的子育てを普及させたと認めた。


・スポック博士の急進的な育児のアイデアが人気を集めるにつれ、他の専門家も参入し、独自の子育て論を普及させようとした。1946年以来、自己愛と反権威主義を助長する子育て論が標準的な規範として高学歴社会に受け容れられていったアメリカの快楽主義の根源をたどっていけばスポック博士に行き着く。


・そして、スポック博士の影響を受けて育った子供が大人となった。スポック博士はアメリカ人の社会的行動だけでなく、アメリカ政府に対するアメリカ国民の行動にも影響を与えた。興味深いことに、1968年、ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューに応じたスポック博士は、「今日のアメリカの若者の理想主義と戦闘性は私の著書によって引き起こされた。私はそれを誇りに思う」と述べた。権力に対して反抗的な態度をとる大人を育てることこそがスポック博士の目的だったのである。


・スポック博士は1998年に死んだ。私の意図は死者を鞭打つことではない。道徳的崩壊からアメリカを救うことだ。

(部分抜粋引用終)

https://ameblo.jp/14pines/entry-12212330789.html


悪書「スポック博士の育児書」はなぜ消えない
2016-10-23


・ベンジャミン・スポック著「スポック博士の育児書」は、戦後、アメリカでベストセラーとなり、アメリカの育児事情に多大な影響を与えました。それのみならず、戦後の日本にも翻訳本が出版され、日本の育児や保育に多大な影響を与えたものです。


敗戦で自信を失った日本人は日本古来の価値観を疑い、アメリカに依存してしまいました。


・その後、この本に書かれている内容は、各種の心理学研究によって否定されました。ローレンツ博士の刷り込み理論やボウルビイ博士の愛着理論などによって、スポック理論の間違いが明らかとなったのです。


アメリカ国内においては様々なスポック批判がある一方、根強くスポック理論を支持する勢力があるようです。日本も同様の事情です。


・「スポック博士の育児書」は、今からみるととんでもないことを主張していました。例えば、


・母乳より人工ミルクの方がよい
・母乳で育てるとおっぱいの形が悪くなる
・肉を食べさせよう
日本人の座る生活は身体に悪い
・赤ちゃんをオンブしてはいけない
・赤ちゃんに抱き癖をつけてはいけない
・反抗期になったら放っておけば良い
親にも権利があるから、育児に縛られる必要は無い
必ず授乳時間を守るべきで、寝ている赤ちゃんを起こして良い
・お母さんはコーヒー、煙草、酒を楽しんで良い
・寝る時間が来たら無理にでも寝かせる
・赤ちゃんが泣いても放っておいて良い
・赤ちゃんが夜中に目を覚ましても、そこに親の姿があってはいけない
父親は子供の友だちになるべきだ
・親と一緒に寝たがる子は、ネットをかぶせて動けないようにする
・人は国家や家につくす必要は無い



私見ながら、スポック博士の育児論は、母子の関係を断絶させ、父子の関係を希薄化させようとしているかのようです。生まれたばかりの子供は何も解っていないから、何をしても構わないという暴論までも書いてありました。


・こうしたスポック理論に共産主義の臭いを感じるのは私だけでしょうか。


・家族の絆を破壊し、徹底して個人化し、共産主義に都合の良い人間を育てようとしているのではないか。

(部分抜粋引用終)