IQと富裕層
IQは高いに越したことはないのですが、本来の意味での礼儀作法や教養や知恵の方がもっと重要では?
『ニューズウィーク』(https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/12/iq.php)
「高いIQは心理・生理学的に危険――米研究」
2017年12月11日
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
<IQは高いほうがいい――メディアは高いIQ値を売りにするタレントを取り上げ、こんな通説に従う傾向があるが...>
心理学研究レポートを掲載する「インテリジェンス」誌の論文によると、優れたIQ(知能指数)値は「心理的および生理学的な危険因子」でもあることが判明した。調査を行ったのは、アメリカのピッツァー大学とシアトル・パシフィック大学の研究者たち。人口上位2%のIQを持つ人たちが参加する国際グループ「メンサ」の会員にアンケート調査を行った。一般的なIQ値平均が100のところ、メンサの会員は132以上の高いスコアを持つ。
アンケートの結果メンサの人々は、不安障害、アレルギー、喘息、自己免疫疾患などの症状を抱える可能性が一般的なIQ値の人よりも高かった。IQ値の高い人に何らかのリスクを指摘する研究は過去にもあり、この調査を行った研究者も「有名な天才たちに、高い割合で精神病理が発現するということは全く新しい概念ではない」と言っている。
ドナルド・トランプ米大統領のIQが高いことはよく知られている。というより、トランプ自身がアピールしている。2013年にはこうつぶやいた。「私は常識と思いやりのある(IQがとても高い)人間だ」
「自分のIQを誇っている人は敗者」
誰もがトランプのようにIQネタに執心しているわけではない。2004年、ニューヨーク・タイムズ紙は著名な宇宙物理学者スティーブン・ホーキング博士にIQについて尋ねた。するとホーキング博士は「自分のIQの高さを誇示する人は敗者だ」と答えた。
IQテスト自体に疑問を感じる声もある。高得点が出るということはIQテストの点数を(意図的に)上げることができると信じている人もいるようだ。結局のところIQは「知性」を測る非常に狭い尺度だと認めざるをえない。
また、社会的にも経済的にも地位が高いほどIQが高くなるという現象が複数報告されている。これはどういうことか。英ガーディアンは、IQを測定することは特権的なことだとし、操作されている可能性を指摘する。
イギリスのボリス・ジョンソン外相はロンドン市長を務めていた2013年に「IQテストの価値をどう考えていようとも、これが格差問題を議論するうえで意味を持つものであることは間違いない。人類の約16%はIQが85以下、約2%はIQ130以上だ」と言い、格差と知性との関連性を暗に示唆して反感を買った。
IQは社会経済的不平等を正当化する以外に、人種差別を強化する重要なツールにもなっている。 1994年にアメリカで出版された『The Bell Curve』は人種とIQの関連性を調査した。つまり、アフリカ系アメリカ人は白人のアメリカ人よりも低い得点だったという内容があり、一部の民族は他の民族よりも劣るということを示唆した。
しかし、IQ至上主義時代は間もなく終焉を迎えるかもしれない。もちろん指数関数的に知性を増してきた人工知能(AI)と人間の知性をいっしょくたにはできないが、コンピューターがより賢くなるにつれ「人間の知性」への考え方も大きく変わっていくことだろう。
(引用終)
(http://agora-web.jp/archives/2031625.html)
・富裕層の人たちは、警戒心が強く、知らない人には、なかなか心を開きません。普通の人が、アプローチしても、お金目当てだと思われ、信頼関係が確立するまでは相手にされないのです。
・お金持ちには、独自のライフスタイルがあります。同じような経済環境や、生活パターンをしている人とお付き合いした方が楽しいし、精神的にも楽です。趣味や、好きなお店、愛用するブランドから、旅行で泊まるホテルまで、趣味嗜好の合う人なら、いつもの自然体の自分でいられます。
・「金持ち喧嘩せず」という諺の通り、本当の富裕層の人たちは人柄も良く、温厚で、声高にクレームしたりはしません。ポジティブで前向きなので、一緒にいて楽しくなってしまう魅力的な人たちが多いのです。
・平均寿命が伸び、お金と時間に余裕がある富裕層の数が増えていけば、その人たちが必要とするものは「気の置けない仲間」や「一緒に楽しんだり、学んだりできるグループ」だからです。
(引用終)