ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

知能と人種の関係

2017年1月号『新潮45』掲載の橘玲「「知能」と人種のやっかいな関係」(pp.220-227)から。

・「知識社会」:言語運用・文書作成能力と論理・数学的能力に秀でた人間に大きな優位性を与える社会(p.220)


・人種別のIQは公的機関によって計測されており、誰でも確認できる。言論・表現の自由として憲法で保障されている。(p.221)


・白人のIQを100 → 黒人は一標準偏差低い85・ユダヤ系(主に東欧から移民したアシュケナージ)は一標準偏差高い115・東アジア系は105程度(p.221)


・白人の偏差値を50 → 黒人の偏差値40・ユダヤ系は60・東アジア系は53程度(p.221)


・高度な言語能力を必要とするメディア業界をユダヤ系が「支配」し、高い論理・数学的能力が要求されるシリコンバレーのIT企業に(インド系を含む)アジア系の従業員が多い理由(p.221)


・保守派は、貧しい黒人に現金を給付すれば福祉に依存するだけで、ますます自立から遠ざかると批判(p.221)


・マイノリティの日系アメリカ人:主流派の白人よりも裕福になっている(p.221)


・知能における遺伝の影響がきわめて大きい(p.221)


・真の問題は、知能の格差によってニューリッチ(新上流階級)とニュープア(新下級階級)に社会が分断されつつあること(p.222)


・あらゆる政治的言説(きれいごと、ともいう)が機能不全を起こしているのだ。(p.222)


・トランプ政権の今後四年間で、アメリカ社会がより大きな混乱に巻き込まれることは間違いないだろう。(p.222)


・近年の心理学では、知能と同じように性格にも遺伝的な要因が強く作用すると考えられている。(p.223)


・第一世界大戦後のヨーロッパではマルクス主義が大きな影響力を持っていて、オーストリアでは社会民主党が労働者の大規模なデモを組織していた。(p.224)


・社会のいたるところでユダヤ人が活躍しているのは、たんに彼らの知能が高いからだ。(pp.224-5)


明治維新以降、西欧以外で日本だけがなぜ近代化に成功できたかが大きな謎とされ、「日本人は特別だ」という自尊感情が生まれたが、これが神話であることはいまでは明らかだ。(p.226


・今後、AIなどさらなるテクノロジーの発達によってグローバル化と知識社会化はますます進み、知能の格差がもたらす経済格差によって社会は深く分断されていく。(p.227)


・高度化した知識社会のなかで、日本人はその潜在能力を活かすことにより、まだまだ大きな成功を手にすることができるのではないだろうか。(p.227)

(部分抜粋引用終)
アメリカのIQや収入の話に近い社会状況については、過去ブログを(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160918)。
昨日の午前中に注文し、夕方遅くには自宅に到着した以下の本を、今朝までに読了。今ではすっかりお馴染みの朝日新聞内部告発

https://twitter.com/ituna4011
こんな朝日新聞に誰がした? (WAC BUNKO 241) 長谷川熙・永栄潔 https://www.amazon.co.jp/dp/4898317413/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_x8CCybM8HQ3PM … via @amazonJP

(転載終)

悲喜こもごも、やれやれって感じ。学生時代には、朝日新聞進歩的文化人および知識階級の代名詞だった。時に違和感を覚えつつも、びっくり仰天しながら、必死に後から追いかける感じで読んでいたが、結局はこういうことだったのか、と。
この頃、新春にふさわしからぬ内容をブログで綴ってきたのも(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20170104)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20170105)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20170106)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20170107)、身近な話題を題材にしながら、極めて残念なことには、決して特異事例でもなく、現在の日本社会の弱体化問題とどこかで連動していることを示したかったからでもある。

PS:インターネット上で申し込んでおいたら、無料で2017年2月号“Voice”が早速、届いた。昔は、保守系雑誌は、自分の考えと合うことが多く、簡単に読めてしまうので物足りないと感じていたが、やはり無理をしないことが肝要だと思う年齢に差し掛かってきた。